【バレンタイン2020】憧れの“グランメゾン”ショコラ6選
PIERRE MARCOLINI(ピエール マルコリーニ)
ハートをくすぐるピンクのグラデーション。
世界の農園を毎年訪れ、カカオ豆からのチョコレート作りを続けてきたピエール・マルコリーニ氏。今季はこの上なく可憐なピンクのハート缶をリリース。蓋を開ければピンクのハートのグラデーションが目に飛び込む。実はこちら、今やデザイナーとして名を馳せるヴィクトリア・ベッカムが、「クール フランボワーズ」(赤いハート型のマルコリーニ氏の代表作)に心奪われたのが誕生のきっかけ。彼女のリクエストから、甘さを控えた愛らしいグラデーションが展開されたのだとか。味わいもまた鮮やかで、ハートのシェルをパリッといけば柔らかなセンターが溢れ、ローズパッションなどのエレガントな香りがふわり。ノワゼットの一粒はビスケットのサクサク感もやみつきに。ピンクはいつだって私たちのハートをときめかせてくれるのだ。
『グラデーション クール』5個入り¥2,000
ベルギー王室御用達ショコラティエ、マルコリーニ氏の新作。キャラメルバターが効いた「クール キャラメルブール サレ」のピンクから、ナッツ香る「クール ノワゼット」の純白まで、5粒のグラデーション。銀座本店/東京都中央区銀座5‐5‐8 TEL:03・5537・0015 11:00~21:00(土曜~20:00、日・祝日~19:00) 無休
PIERRE HERME PARIS(ピエール・エルメ・パリ)
大地の香りに憩う、鮮烈なショコラ体験。
いつも私たちに新しい発見と歓喜を届けてくれる“パティスリー界のピカソ”ピエール・エルメ氏。今回はパリの気鋭クリエイター、フロランス・バンベルジェさんとコラボしたポップなボックスに珠玉のショコラが収められ、開ける前から胸が躍る。艶やかに輝くショコラの中でも圧巻は、日本初上陸となるネピタ(青紫色の花をつける植物)香る「フローラ」。コルシカ島に自生するネピタの中でも、岩場の斜面に生える香り高いものだけを手作業で収穫して使う。舌にのせるとまず、まろやかな口どけの中でミントらしい爽やかさが広がり、柑橘や山椒の清廉さに藁のような香り、さらにフローラルなアロマ……と繊細なノートがくるくると表情を変えて現れる。なんて気持ちいい感覚だろう! チョコレートにはまだこんな幸せがあったのだ。
『アソリュティマン ド ショコラ』14個入り¥5,250
パッションフルーツとショコラオレの「モガドール」や、ローズとライチ、フランボワーズの「イスパハン」など、人気フレーバーが集結。ヘーゼルナッツプラリネにバナナと生姜がアクセントの「アラベラ」も日本初登場。東京都渋谷区神宮前5‐51‐8 ラ・ポルト青山1~2F TEL:03・5485・7766 12:00~19:00 不定休
LA MAISON DU CHOCOLAT(ラ・メゾン・デュ・ショコラ)
ショコラと気ままに巡るパリのカフェテラス。
ショコラを通して世界を見る。そんな独自の手法でニコラ・クロワゾー氏が描き出すのは、パリのカフェテラスでの4シーン。秘密めいていたり型破りだったり、個性に満ちたカフェの光景はパリならでは。そこには人々の日常の喜びが溢れている。例えば活気に満ちたパリの余韻を、モンマルトルの丘の静かなテラスで楽しむひと時。格別な気分には、ノンアルコールのスパークリングワインと赤桃のフルーティな香りを纏わせた、ベリーニ(カクテル)みたいなショコラを寄り添わせて。一方、オペラ座界隈のカフェはシックそのもの。ベネズエラ産カカオのガナッシュの黄色い果実を思わせる酸味が、いきいきとした、しかしあくまでエレガントな洗練の味わいを放つ。ショコラを舌に溶かしながら、ゆるりとパリのカフェテラス巡りへ。
『パリ ジュテーム』4粒入り¥1,950
パリのカフェの光景をショコラに表現。「オペラ シック」「ペティヨン モンマルトル」に、コーヒー風味のプラリネ「デザンヴォルト サンジェルマン」、ベルガモットティー香る「リュクサンブール エクスキ」をアソート。丸の内店/東京都千代田区丸の内3‐4‐1 新国際ビル1F TEL:03・3201・6006 11:00~20:00 無休
JEAN‐PAUL HEVIN(ジャン=ポール・エヴァン)
“喜びは自然とともに”未来へ紡ぐメッセージ。
「私の喜びはいつも自然の中にありました」と、ジャン=ポール・エヴァン氏。幼少期は森で小鳥の囀(さえず)りを聞き、釣りに興じ、旬の果物や野菜を存分に味わった。大人になると世界中の農園でとびきりのカカオや作り手と出会うのが大きな喜びに。そんな彼だからこそ、カカオがいかに気候の影響を受けるかも、大地が人の保護と関心を必要としていることも熟知している。今季のテーマ“幸せは草原の中に…自然とともに”はそのメッセージ。草花が萌える箱にはてんとう虫やスズラン、蝶々が描かれたショコラが。イチゴとユズ、シルティミュールペッパー(ネパールの胡椒)、四川山椒など、果物からスパイスまで世界の大地の恵みがたっぷり。「自然がくれる喜びを未来へ伝えるのが使命。野山が私にしてくれたようにね」
『ボンボン ショコラ ボヌールダンルプレ』18個入り¥7,380
幸せを呼ぶとされる生き物がモチーフに。四川青山椒プラリネが効いた「クール ノワール ルージュ」、フランボワーズとライチのキャラメルの「フルールト」ほか限定新作7種入り。東京ミッドタウン店/東京都港区赤坂9‐7‐4 東京ミッドタウン ガレリアB1 TEL:03・5413・3676 11:00~21:00 休みは施設に準ずる
Frederic Cassel(フレデリック・カッセル)
25年の歩みに思いを馳せ、名作生菓子がショコラ化。
「ブルトゥイユ」「タングラム」と聞いて、おいしそうと思った人はきっとカッセルファン。元々は城やパズルの名前だが、フレデリック・カッセル氏のパティスリー(生菓子)の品名でもある。1994年にフォンテーヌブローに店を構え、25周年を迎えたのを機に、パティシエとしてのこれまでを振り返り、代表作をボンボンショコラに表現。ピスタチオとヘーゼルナッツブリュレの「ブルトゥイユ」は、ピスタチオ風味のガナッシュとヘーゼルナッツプラリネのコクに満ちた一粒に。アプリコットのガトー「ルーション」は、果実味と華やかな香りはじけるショコラへ姿を変えた。さらに新作ガトー「ル・シュシュ」も早速ショコラ化。可憐ないちごにフレッシュミントの清々しさがたまらなく心地いい。これだからカッセルファンはやめられない!
『コレクション・スペシャリテ』7個入り¥3,000(1月22日発売)
カッセル氏の25年を振り返る定番生菓子6種+新作1種をショコラに。「タルト・シトロン」や「ミルフイユフィンガー・ヴァニーユ」ではサクサクとした生地の食感まで再現。東京都中央区銀座4‐6‐16 銀座三越B2 TEL:03・3562・1111(代) 10:00~20:00(日曜、連休最終日~19:30) 休みは施設に準ずる
BVLGARI IL CIOCCOLATO(ブルガリ イル・チョコラート)
人生の楽しみを謳歌するチョコレートの旅へ。
その美しい一粒は“チョコレート・ジェムズ(=宝石)”と呼ばれる。ブルガリ初のチョコレートショップとして東京に生まれて13年。全アイテムはジュエラーがするように工房で一つずつハンドメイドされ、ブルガリのフィロソフィが静かに息づく。今年のバレンタインボックスが誘うのは、ブルガリホテルがある4か国への旅。「中国」のジャスミンティーのアロマにリラックスしたら、キャメル(ラクダ)ミルクのまろみと特有の塩味を楽しみに「ドバイ」へ。「ただ食べるのでなく、感性が揺れ動く体験を」と、メートルショコラティエ・齋藤香南子氏は食材をさまざまに融合させる。「イタリア」のアマレナチェリーのガナッシュならグラッパを合わせ、このチェリー特有のクセを旨味へと導き、奥行きも深めて。きっと忘れられない旅になる。
『サン・ヴァレンティーノ 2020』4個入り¥4,445
「イタリア」「中国」「ドバイ」に加え、奈良県『ティーファーム 井ノ倉』の抹茶の香りをピエモンテ産ヘーゼルナッツのコクが柔らかく包む「日本」の4粒。世界のブルガリホテルを旅するように楽しんで。東京都中央区銀座2‐7‐12 ブルガリ銀座タワー10F TEL:03・6362・0510 11:30~20:00(日・祝日~18:00) 無休
※紹介している商品は、掲載アドレス以外に直営ブティックやオンラインショップでも購入可能。
※『anan』2020年1月22日号より。写真・枦木 功(nomadica) スタイリスト・岡尾美代子 文・chico 構成・綿貫あかね
(by anan編集部)