窪田正孝は失恋で…本田翼が「すごいポジティブ」と評する意外な素顔

ライフスタイル
2019.05.17
放射線による検査で目に視えない病変を写し出す「放射線技師」と、得られた画像を元に診断を下す「放射線科医」。数ある医療ドラマの中でも、“放射線科”という新しい分野にスポットを当てる話題の月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』。主演を務める窪田正孝さんと、ヒロイン役の本田翼さんに作品の見どころについて伺っていると、いつの間にか話はお互いの恋愛観にまで及んで…!?
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――お二人は、今回が久しぶりの共演ということですが。

窪田:7年ぶりですね。その時はCMだったので、ドラマでちゃんと共演するのは初だと思います。

――窪田さんは放射線技師の五十嵐唯織(いおり)、本田さんは放射線科医の甘春(あまかす)杏(あん)をそれぞれ演じられていますが、医療ドラマの現場はいかがですか?

本田:やっぱり、医療用語が難しいですね。それに、放射線科をモチーフにした作品はめずらしいと思うので、参考になる資料があまりなくて。自分たちで新しいジャンルのドラマを手探りで作っている感覚はあります。

窪田:今回のドラマは演出が『HERO』シリーズを手掛けてきた鈴木雅之さんなので、チーム感の演出方法が面白く、撮り方も少し特殊なんです。なので、今のところ一人のシーンは少なくて、基本的にみんなで一緒に撮影しているのですごく楽しいです。

本田:技師チームは楽しそうだよね。私たち放射線科医はたまにレントゲンを渡しに入るだけだから、ちょっと羨ましくて。

窪田:翼は1~2シーンくらい撮ったらすぐ帰るもんね?(笑)

本田:そんなことないじゃん! みんなが疲れてるから、ハーブティー淹れたり、あとは…何かしてるよ!(笑)

――仲良しなんですね(笑)。

本田:それが、窪田くんは時々私にトゲトゲしてくるんです(泣)。

窪田:でも、よく喋るけどね。

本田:そうそう、いつも実のない話をしているんだよね(笑)。逆境にある時のほうが頑張ることができる。

――医師免許を持っているにもかかわらず、「放射線科医」ではなく、あくまで「放射線技師」であることを貫く唯織。その姿からは、初恋相手である杏との幼い頃の“ある約束を守りたい”という強い意志を感じます。

窪田:彼の欲しているものは、シンプルに1つだけ。「杏のためのカメラマンになる」ということが、ずっと唯織自身の生きがいだったんです。だからこそ、久々に再会した時に、杏に覚えていてもらえなかったのは相当ショックだったと思いますけど…。

――うっかり抱きついてしまって、ビンタされていましたよね(笑)。

窪田:相当痛かった。翼、ビンタ下手そうな予感してたし(笑)。

本田:ほんとゴメンナサイ…。

窪田:でも子どもの頃に会ったことのある人が、もし20年以上ぶりに現れて、「覚えてる? 僕は君のために尽くしてきたよ」とか言ってきたら、実際どうする?

本田:それは無理…! というか、ずいぶん勝手な話じゃない?

窪田:確かに(笑)。別に自分の気持ちも伝えてないのに、小さい時に彼女がポロッと言った約束を心の核に置いちゃったわけだからね、唯織は。

本田:杏からしたら、約束したことすら覚えていないという…。

窪田:自分が一途に思っていた人に言われたことって、ふわっとしたことでも意外と覚えているけど、相手も絶対にそうとは限らない。そこに言葉の重みの違いが表れるんだろうね。

本田:じゃあ、唯織と同じ状況だったらどうする?

窪田:どうだろう…もし相手が自分のことを覚えていなかったら、思い出させるために行動するかな。僕はけっこう挫折したことがバネになるタイプだから、逆境にあってこそ頑張れる。例えば、失恋した相手に対してだったら「絶対に振ったことを後悔させるくらいの男になってやる!」っていう気持ちが原動力になる気がする。

本田:すごいポジティブ!

窪田:逆に、今まで気のない感じだった人が、突然手のひらを返したように接してきたら、ちょっと警戒してしまうかも。

本田:相手が好きな人でも?

窪田:どうかなぁ…。でもそう考えると、なるべく杏にもこのままのクールな感じでいてほしいなと思う。手のひらを返した杏は個人的には見たくない気もする…。

本田:それじゃあ、いつまでも唯織が報われなくてかわいそう(笑)。

窪田:二人の関係がどうなるか、乞うご期待ということで!

最終的には“尊厳”が“好き”を超えるのが理想。

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――恋愛の温度差って、単純に“男女の違い”にも表れると思うのですが、お二人は異性について「ここが理解できない」と思うことはありますか?

窪田:僕は手相に“KY線”というのがあるんですが、どちらかというと空気が読めないほう。相手の心を察することは苦手ですね。

本田:男性のことなんてまったくわからないですよ。一緒にゲームをしていても、「どうしてそんなに突っ走るの? 危険だってあんなに言ったのに!」と思うことがよくあります。

窪田:翼らしい答えだね(笑)。

本田:それで失敗して、「ごめんなさい」って言って帰ってくるのに、また突っ走っていっちゃう。そういうところが本当に男性って謎だらけなんです。

窪田:でも、たとえ相手に理解できない部分があっても、好きだから許せるんじゃないのかな。付き合いが長ければ長いほど、許容できる範囲は狭くなるけれど、代わりにリスペクトが育っていけば、過程は気にならないというか。

本田:なるほど、深いね…。

窪田:そもそも男の人に女心がわかるわけないんだよね。もちろん逆もそうだろうけど。でも、わかるように努力をしていく人と、わからないって決めつけていく人では全然違うと思う。時にはケンカをして離れたりしても、2本の線が膨らんだり縮んだりしながら、ずっと平行線にある状態をキープしていければ、きっと上手くいくとは思います。

本田:最終的には“好き”を超えるのが理想ってことね。

窪田:僕の想像だけど、そうじゃないと何十年も一緒に生きていけないのかなって。

本田:すごくいいこと言ってる。

窪田:そういう話じゃないの?

本田:そこまで深く考えたことなかったなぁ。

窪田:(急に照れて)アンアンの取材って、いつもこういう話をしているんですか…? 面白いですね。最終的に、ラジエーションハウスの「ラ」の字もなくなっちゃいましたけど(笑)。

『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』 写真には必ず“真実”が写ると信じている放射線技師・五十嵐唯織(窪田さん)は、幼い頃から思いを寄せる甘春杏(本田さん)が放射線科医として勤務する甘春総合病院で働くことに。原作は『グランドジャンプ』(集英社)で連載中の人気コミック。毎週月曜21時~、フジテレビ系列で放送中。

くぼた・まさたか 1988年8月6日生まれ。神奈川県出身。出演映画『Diner ダイナー』が7月5日から、主演映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』も7月19日に公開予定。2020年の連続テレビ小説『エール』に主演が決定。

ほんだ・つばさ 1992年6月27日生まれ。東京都出身。出演している映画『空母いぶき』が5月24日から、『新聞記者』が6月28日から続々と公開予定。また、夏にも出演作が控えている。

窪田さん・ジャケット¥75,800 パンツ¥41,500(共にルイ ガブリエル ヌイッチ) シャツ¥70,000(ヘド・メイナー) 以上インターナショナルギャラリー ビームスTEL:03・5775・1623 スニーカー¥32,000(ヨーク/HEMT PR TEL:03・6721・0882)本田さん・ヴィンテージドレス¥25,000 ヴィンテージイヤリング¥20,000(共にVINIVINI LUXE TEL:03・6416・3822) ヴィンテージベルト¥4,800(TORO TEL:03・6447・4147) ローファー¥29,000(カルチェグラム/デュプレックスTEL:03・5789・3109)

※『anan』2019年5月22日号より。写真・佐藤航嗣(TRON) スタイリスト・菊池陽之介(窪田さん) 本間園子(本田さん) ヘア&メイク・青山佑綺子(NICOLASHKA/窪田さん) 犬木 愛(本田さん) インタビュー、文・瀬尾麻美

(by anan編集部)

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