サビが英語! 岡崎体育が「すごく恥ずかしかった」母校の校歌

エンタメ
2019.05.11
岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「校歌」です。
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みんなで一緒に歌を歌うと気持ちがひとつになれる。まあ、そんな簡単に人はひとつにはなれんやろ! という本音もありつつ、でも、やはり高校野球で校歌斉唱をしている場面を見たりなんかすると胸にグッとこみ上げるものがあります。僕、甲子園は毎年見ているので、智辯学園和歌山高等学校の校歌は完璧に歌えます。もちろん、自分の出身小学校、中学校の校歌も覚えていますし、高校の校歌も今でも歌えます。

僕の出身高校は公立だけど新設校だったので、新しいことへのチャレンジを前面に出すタイプの学校でした。校歌もちょっと斬新でサビが英語詞だったんです。当時はそれがすごく恥ずかしくて。ほかのみんなも同じだったようで、朝礼で全校生徒で歌っていてもサビになるとぐっと声量が下がっちゃうんですよね。いちばんええとこやのに、みんなちょっと口ごもる。サビが英語って、なんかええやん! と今なら言えるんですが、現役の子たちはどうなんやろ。恥ずかしがらずに歌えているのかな。気になります。

でも、そういう新しい感覚の校歌が今、増えているみたいです。それこそ2011年夏と2017年春に甲子園に出場したときに話題になった、愛知県の至学館高等学校の校歌「夢追人」とか。まるでJポップのような歌詞、メロディです。そういう校歌らしくない校歌が流行るというのも今の時代っぽいですよね。それはそれでいいと思いますが、僕はいわゆるベタな校歌がやっぱり好き。校歌を卒業生やその土地にゆかりのあるミュージシャンが作るというのもよく聞く話ですが、もし僕の出身校からオファーがきたら前向きに考えたいところです。そのときは作るとしたらやはりゴリゴリのトラディショナルな校歌にしたい。EDM入れてノリノリの校歌とか作って、サビ前で校長が「飛べー!」とかいうのも面白いかもしれませんが、僕は意外と伝統を重んじるタイプです。それに、校歌を歌うのなんて、本当に学生時代だけのことですから。校歌というジャンルを歌える時代に、きっちり歌っておくのもええ経験やと思います。

大人になってからは本当に歌いませんから。以前に、同じ中学出身のヤバTのこやまくんと「中学のときの校歌を思い出すインスタライブ」をしたことがあって、そこで歌ったくらいかな。同窓会でみんなで肩組んで歌うとか、まだそういうのもちょっと恥ずくてできないですね。

おかざき・たいいく 6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。5/27には、マイナビBLITZ赤坂で公開リハーサルも開催!

※『anan』2019年5月15日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)

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