岡崎体育、マネージャーから「髪型キショイ」と言われ…

2018.8.12
岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「マネージャー」です。
岡崎体育

インディーズ時代に僕のことを見出してくれたのは今のマネージャーの松下です。最初はなかなか心を開けずに、届いたメールも2週間近く無視していたんですが、彼女の熱意に押されに押され続けて、ソニーミュージックとメジャー契約を結ぶことになりました。彼女いわく「体育さんと話をしていて目があうようになるまで1年、心を開いてくれたと実感するまで3年かかった」ということですが、僕は他人を信用するのにまあそれくらいは時間がかかるので、逆にそれができあがってしまえば揺るがないので、今はすごくいい関係で仕事ができていると思います。

基本的にマネージャーはアーティストのスケジュール管理や身の回りの世話をしてくれます。その仕事内容は、担当するミュージシャンや人となりによってだいぶ違うと思います。とくに僕はひとりなので、例えばラジオのDJ助手とか普通のマネージャーならやらんでもいいようなことまで彼女にお願いをしています。バンドのメンバーでもいればメンバー同士でおしゃべりしていればいいことですが、僕にはその相手がいないし、僕がよく知らん人としゃべれるタイプではないので、ラジオでは彼女に話し相手になってもらえて助かってます。同じようなことでいうと、ライブの打ち上げに参加してもらうこともあります。これもバンドメンバーが数人いれば、誰か1人でも2人でも参加しとけばカタチになる。でも、僕はひとりきり。僕が参加しなきゃ不参加です。そこで、松下の登場です。疲れ切って早々に帰ってしまう僕の代わりに、彼女が持ち前の社交性で打ち上げの場で楽しくおしゃべりして、岡崎体育の印象をあげてくれる。これは、何にも代え難い、アーティスト・岡崎体育への貢献です。

痩せろとか、お菓子食べすぎとか、朝ごはん食べてきなさいとか、髪型キショイとか、まあいろいろ言われますがそれもありがたいと思っています。僕の持論ですが、男性アーティストには女性スタッフが、女性アーティストには男性スタッフがつくべきだと思います。やっぱり、ファンの方の視点、異性からの見え方って大事なんですよね。ファンの方に近い感覚って同性からの見え方だけだとどうしてもズレが生じてしまう。だから、女性視点の意見、マネージャーの松下が生理的にキモくないかどうかを岡崎体育のディレクションの最重要項目にしています。

おかざき・たいいく 8/5、NHK‐FM『今日は一日“岡崎体育と合唱”三昧~Nコン85回記念だよ~』(12:15~18:00)に司会で出演。11/17より全国7か所にて、初の全国ホールワンマンツアーが開催決定!

※『anan』2018年8月8日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)


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