お肌の調子がグンとよくなる…! 「肌の新陳代謝がアップする」意外な方法 #111

文・大久保愛 — 2021.6.3
おうち時間に慣れた人も多いでしょう。その結果、家で仕事をしながらお菓子を食べたり、加工食品ばかりを食べたりと、食生活が乱れて肌トラブルを抱えている人も増えているよう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、肌の新陳代謝を上げて荒れを改善する簡単な方法を教えてくれました!

最近、肌トラブルに悩んでいませんか。

肌荒れ トラブル 新陳代謝 

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 111


お天気や自粛など様々な要因が重なり、家の中で過ごす時間がまだまだ続きますね。ですが、それはそれで悪くないなと思う人も多いのではないでしょうか。おうちで快適に過ごせるようどんどん改良を重ね、進化していくお宅は多いと思います。

食事に関しても、自炊が増えて以前より栄養バランスのいいものを摂るようになった人がいる一方で、好きなものを好きな時間に好きなだけ食べて、食べ疲れや便秘になる人も。そこから胃腸が疲弊し、体にたまった老廃物によりお肌にブツブツと赤みが出て、肌トラブルへとつながってしまっていることもあるかもしれません。

最近、葉もの野菜は食べていますか? 加工食品で食事を済ませていませんか? もし、今肌荒れを感じている人は、一度冷蔵庫の中をチェックし、冷蔵庫の中身が自分の肌をはじめ体を構成するものとなることを認識してみましょう。ということで、今週は肌トラブルを改善する食薬習慣を紹介します。

今週は、肌トラブルを改善する食薬習慣

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最近では、マスクが肌荒れの原因として取り上げられがちですが、暇な時間って、顔を触ったり、プツッとしている部分を擦ってみたりしていませんか? 触りすぎて接触性の皮膚炎を起こしていることもあると思います。そして、お菓子、パン、アルコールなどの炎症の原因となる食べ物を食べることが増えたり、動画を見ながら、仕事をしながらのながら食いをすることで、よく噛まない食事が胃腸に負担をかけ、肌荒れを助長していることもあるかもしれません。

この状態を漢方では『湿熱』がたまっているといいます。そして、肌の新陳代謝を上げるために必要なタンパク質やビタミンB群、ミネラルが原料になるものを『気血』といいます。そこで、今週は『湿熱』をとりのぞき、『気血』を補うことが必要です。食べるとよい食材・メニューは、【タコとキャベツのガーリック炒め】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:タコとキャベツのガーリック炒め】

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タコとキャベツをガーリックで炒めて塩とブラックペッパーで味つけをするシンプルメニューがおすすめです。オイルは、ココナッツオイルをチョイスすると即効性のあるエネルギーとなり、疲れた体に元気をくれます。

【キャベツ】

キャベツには、『湿熱』を取り除く、胃腸の働きを助けるビタミンUと腸の働きを助ける食物繊維が含まれています。また、吹き出物などの炎症を抑えるスルフォラファンやビタミンCも多く含んでいます。さらに、体のエネルギーを作るミトコンドリアや若返り遺伝子を活性化させるビタミンB3の一種NMNも微量ですが含み、活性酸素の除去や代謝のアップに役立ちます。

【タコ】

タコは、『気血』を補う食材です。高タンパク、低脂質、低カロリーで、なおかつ解毒の臓器である肝臓の機能を助けるタウリンを含みます。さらに、お肌の新陳代謝を整えるビタミンB群やビタミンAや亜鉛なども豊富に含みます。

タコは刺身でも、茹でても、煮ても、炒めても美味しく、どんな料理の味も邪魔しないというメリットもあります。そしてキャベツも、塩とオイルでサラダにしても、スープにしても、ロールキャベツにしても美味しいですよね。それぞれ栄養価が高く、応用も効くのでいろいろなメニューにサプリのようにちょい足しで活用できます。

ほかにも抗炎症やエイジングケアのためのレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

Information

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大久保 愛 先生
漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。
公式LINEアカウント@aika
https://aika-inc.co.jp/

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『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)
体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。


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