頑固な冷えにも!…運動だけじゃない「ぽかぽか体質になる」簡単なコツ #92

文・大久保愛 — 2021.1.21
寒い日が続いています。冷えや寒さによる不調に悩まされている女性は多いでしょう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、血流を良くし冷えを改善する簡単な温活をご紹介します。さっそく試してくださいね。

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 92

寒さで冷えや不調に悩んでいませんか。

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今年は、暦通りに冷え込みの厳しい「大寒」となりました。雪が多く積もった地域は、今後雪解けによる落雪などの注意も必要になることだと思います。本格的な冬の厳しさを感じますよね。

もともと冷え症で悩む人は、眠りにつくときの冷え込みや寝起きの悪さなどに悩むこともあるのではないでしょうか。外出時にはお腹や腰にカイロを貼っておくことが習慣になっている人も多いと思います。

寒さに耐えられない人、寒さで頭痛や肩こり、生理痛などの痛みが増している人、しもやけで悩む人、寒さで胃腸の働きが低下している人など、寒さによるなんとなくの不調を感じている人は、食薬習慣でも体を温める温活習慣を取り入れていくのがおすすめです。今週は、温活に役立つ食薬習慣を紹介していきます。

今週は、温活をサポートする食薬習慣

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最近、商業施設や飲食店など、どこかに入場する際は検温する機会が増えましたよね。ピッと一瞬で自分の体温を教えてもらえますが、思ったより低いことはありませんか? 感染症対策として体温が高いことを問題視されますが、免疫について考えると低いことのほうが問題です。また、低体温と冷え症は違いますが、寒さを感じやすい冷え症も不調を感じやすいので問題ですよね。

外出から戻ると手先足先が温まるまで時間がかかったり、デスクワークをしていると温かい部屋の中なのに下半身が冷えてむくんだり、厚着をしていても芯から冷えてお腹の張りを感じたり…冷え症の感じ方は人それぞれだと思います。

つらい冷え症を感じる方は、一刻も早く効率よくエネルギーを作り出し、血流よくポカポカの体質に変わりたいですよね。温まりにくい体質は、代謝も免疫も低い状態かもしれません。

漢方では、低体温や冷え症の状態を代謝の低い『陽虚』、巡りの悪い『瘀血』と判断します。そこで、今週は『陽』を補い、『血』の巡りを改善する食薬習慣を紹介します。食べると良い食材・メニューは、【にんにくたっぷりイワシのアヒージョ】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材:にんにくたっぷりイワシのアヒージョ】

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アヒージョは、ニンニクとオリーブオイルで食材を煮込むスペインの料理です。家庭で食べるというより外食のイメージをもつ方も多いかもしれません。しかし、とても簡単に作ることができ、体を温める食材をたっぷり使って作るアヒージョは寒い時期におすすめなんです。今の時期は、にんにくと鷹の爪を多めに使って作りましょう。

【にんにく】

『陽』を補うために役立つ食材です。ニンニクに含まれるアリシンは代謝を上げ体を温めるために役立つビタミンBの吸収を高めてくれます。そのため、ニンニクはスタミナ食材としても有名ですよね。さらに強力な殺菌作用もあるため感染症をはじめとした体調不良から体を守りたい時にも役立ちます。ただ、食べ過ぎで胃腸にダメージを与えない程度に食べましょうね。

【イワシ】

イワシは、お刺身やオイルサーディンを使うと臭みが気にならず簡単調理できます。EPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸を多く含み『血』の巡りの改善に役立ちます。また、タンパク質、鉄、ビタミンB群、カルシウムなど栄養も豊富で『気』を補うためにも役立ちます。

多めのオリーブオイルでニンニクを炒め、オイルサーディンの缶詰、マッシュルーム、しいたけ、ミニトマトなどお好みの食材と塩コショウを加え火を通し、鷹の爪を加えたら温活アヒージョの完成です。ステイホームで献立のレパートリーに悩んだときにはぜひ作ってみてくださいね。ほかにも温活レシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

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大久保 愛 先生
漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。
公式LINEアカウント@aika
https://aika-inc.co.jp/

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