「選ばれる理由があります…!」彼から「愛される女性と残念な女性の違い」5選

文・おおしまりえ — 2023.12.28
彼のことを思って色々するのに、いつも恋愛がダメになる。しっかり者の女性ほど、こうした悩みを抱えていることがあります。なぜ相手のためを思ってやったり言ったりしているのに、それが上手く伝わらないのか。そこには、彼をダメにする女性と愛される女性に共通する、振る舞いの違いがありました。

自立女性は要注意! 男性が逃げていくしっかり者女性と愛される女性の違い

残念な女性 愛され女性 違い 恋愛

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 246


周りから「しっかり者だね」「姉さん女房だね」「甘えられることが多いでしょ」などと言われることが多い女性の中には、そのしっかりした性格が悪い方向に向き、彼をダメにする女性が一定数存在します。
例えば、歴代彼には必ず浮気されてきたとか、付き合うと男性が仕事を辞めたり病んだりしてしまうとか。ご自身のしっかり感が、いわゆる“ダメンズ製造機”としての高い能力を発揮しているケースも少なくありません。

一方で、しっかり者の力を存分に発揮し、男性をさらに輝かせ、自分もさらに幸せになっていく女性もいます。同じしっかり者なのに一体何が違うのでしょう。その違いを、5つの対比をしながら解説します。

男性をダメにする女性・愛される女性の違い5選

同じしっかり者でも、その力をどう発揮させるかで、男性を伸ばしたりダメにしたりすることができます。同じようなことをしていても、明確に振る舞いが違うもの。では具体例に5つ解説していきます。

①彼の良さを打ち消す/彼の良さを受け入れる

付き合うからには、彼に対して「ここが良い!」というポイントがあったから、恋愛をスタートさせていると思います。
しかしその付き合いも長くなってくると、当初よかったところが短所に感じられることがよくあります。例えば、彼のいつもニコニコしておおらかな性格が、自分になくて惹かれたのに、付き合ってみるとそれは行き当たりばったりのだらしない性格に感じられ、イライラしてしまうといったことです。

こうした問題が起きたとき、男性をダメにする女性はおおらかな性格そのものを変えるように働きかけてしまいがちです。「なんでいつもやらないの」と、相手を一方的に責めたり、批判したりして相手に変わってもらおうとするのです。こうした攻撃を受けると、男性はどんどん萎縮し、反発して喧嘩が勃発しがちになります。

逆に彼を伸ばすしっかり者の女性は、まず「彼に嫌な部分を直してもらおう」とは、あまり思いません。そのかわり、可能な範囲で彼の苦手(ここでは、行き当たりばったりな部分)をフォローし、また彼が良い行動を取ったら、しこたま褒めるといったことをします。
つまり、彼の性格を受け入れ、寄り添って肯定するといったことをするのです。こうしたやり取りを繰り返すと、彼は彼女に対してより信頼感を抱き、気づいたときには行動が変わっていくわけです。 

②相手のスペースに入りこむ/相手を尊重する

人には心と体のパーソナルスペース(境界線)が存在します。例えば、「疲れているときは一人にしてほしい」と思う場合、それは疲れから周りとのパーソナルスペースを多めに取りたくなっている証拠です。
体調や心の状態によりパーソナルスペースは変化するのですが、彼をダメにする女性ほど、この存在を無視し、ズカズカと踏み込むようなことをしがちです。
先程の例なら、疲れて一人にしてと言っているのに「息抜きにご飯いこ!」と、強引に誘い出すイメージです。

ちなみに、彼を尊重する彼女の場合、彼が元気になるまでそっとしておくことができます。この違いが積み重なると、彼があなたに対して感謝を抱くかウザったく感じるかは、一目瞭然です。

③疑いから入る/男性を信じ切る

いい恋愛には、お互いの信頼関係が欠かせません。それは一緒にいるときも離れているときも大事になりますが、彼をダメにするしっかり者の女性ほど、この信頼感がゆらぎがちな傾向があります。例えばこんな気持を抱くことはないでしょうか。

  • LINEの返事が途切れたら疑いが募る
  • 何かお願いしてもどうせやってくれないだろうと予想してしまう
  • 彼の頑張りに対して期待すると裏切られることが多いと感じる

こんな思いを抱いていたら要注意。それは彼に対して、常に疑いから入っている可能性があります。
逆に男性を伸ばすタイプの女性は、全てにおいて「自分が彼を信頼する」という、自己責任の気持ちも持っています。例えば、何かお願いしたとき、やるにしてもやらないにしても、それは彼の責任であり、任せた自分の責任でもあるという考えです。

これで彼が宣言どおりやらなかったとしても、彼を責めることはしません。もう一度考え直すなり、改善を2人でし始めればいいと考えるから、関係が険悪になることはありません。
むしろ失敗を糧に、成長や対話の機会に変えられることが多いです。

④アドバイスや命令をする/自分の要望を伝える

相手に何か不満を言いたくなったとき、関係に大きく影響するのは、「何を伝えるか」ではなく「どう言うか」という伝え方の問題です。

例えば、同棲している彼が全然家事をやらないなと感じたとき「ねえ、家事やってよ!」「なんでいつも私にばっかりさせるわけ?」と言いたくなりますよね。
しかし、こうした言い方は主語が相手(彼)になっており、言われた方は責められたと感じ、反発したり萎縮したり、そもそも聞く耳を持ちにくくなります。

一方で、彼の良さを伸ばすタイプの女性はこんなときは、「私ばっかり家事やってる気がして辛いから、一緒にやって欲しい」といった具合に、あくまでも主語は自分(彼女)で表現することが多いです。
ちょっとの違いですが、主語を相手にすると相手を責めているようなニュアンスになり、主語を自分にすると要望をただ伝えているといったニュアンスとなり、伝わり方が変わっていきます。

常にできなくても、こうした伝え方のバリエーションを持つだけで、関係は柔軟に変化していくことを、できる女性は知っているのです。

⑤ゴールは彼に変わってもらうこと/ゴールは2人が幸せになること

一緒にいれば、色々不満を言いたくなるときもあります。でも改めて考えてみてほしいのですが、その言いたくなった気持ちの先にあるのは、どんな目的・ゴールでしょうか?

このとき、男性をダメにする女性は、「彼に変わってもらうこと(その上で関係がよくなること)」と相手の変化をゴールにしていることが多いです。
一方、彼に愛される女性は、「彼に変わってもらうかどうかは別として、2人が幸せになること」にフォーカスしています。
この違いは大きくて、幸せの追求に意識が向いていると、彼への期待とか要求は小さくなります。また幸せのための新たな解決策にも目が向きますから、接し方や考え方が柔軟になるという良さもあります。

ここまで、しっかり者でも、彼をダメにするタイプと愛されるタイプの女性の、接し方の違いについて紹介しました。こうした接し方の違いは、意識して振り返らないとなかなか気づくことはできません。
しかし、相手に対する日常的な態度や言い方の強さは、何か決定的に相手にダメージを与えるよりも、ジワジワと彼の気持ちを削っていきます。

自分の振る舞いに心あたりがある女性は、これを機に変えてみましょう。そうすることで、しっかり者の良さが、すぐに発揮され、愛される恋愛へと繋がります。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


©metamorworks/Adobe Stock