「君のこと、嫌じゃないから僕に時間をください…」“受け身男子”の本音と「女性がするべき攻略法」

文・おおしまりえ — 2023.7.6
“受け身男子”と呼ばれる男性が、今増えつつあります。お誘い待ち、告白待ちは当たり前。それよりも、普段から何を感じているのかイマイチ分かりにくいのが、このタイプです。受け身男子は、人より少し慎重で、感情の整理にも時間がかかるタイプです。今回はよくある3つのシチュエーション別に、彼らの本音を解説します。

受け身男子は何を考えている? シチュエーション別本音解説

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 230


ここ最近増えている “受け身男子”という存在。皆さんの頭には、パッと思い浮かぶ人がいますか?
受け身男子とはその名の通り、自分からアレがしたいコレがしたいとあまり主張はせず、恋愛も極めて奥手なタイプです。とはいえ、誰でも何でも良いわけではないので、ツボや掴みどころがわかりにくいのが特徴です。

受け身男子を好きになった女性は、自分が恋愛の主導権を握れる良さがある一方で、相手から積極的なアクションがなく、ヤキモキする場面も多いという話しを聞きます。

例えば、結婚など将来に向けて考えたとき、彼からプロポーズがされないとか、なかなか次の展開に向かった話し合いができていないといったのが、過去には耳にしました。

片思いでも付き合っていても、掴みどころがイマイチ分からない受け身男子について、今回はよくある3つのシチュエーションを挙げつつ、本音を分析していきます。

デートの誘いに全然のってこない

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最初にご紹介するのは、恋の芽が育つ過程で避けては通れない、デートのお誘いシチュエーションについてです。
受け身男子の大半が、このデートの誘いを自分から行わず、また女性から声をかけられたとしても「そうだねー」とYESなのかNOなのか分かりにくい返事をし、女性をヤキモキさせる一面があると言われています。

こうした時、彼らの心はどうなっているのでしょう。今回のケースでは、あくまでもYESと取れる答えを出しつつも、一向に進展しない状況のときを想像してください。

この場合、受け身男子の心には「とまどい」と「嬉しさ」が時間差で来ていることがあります。とまどいとは、文字通りデートの可能性や、恋愛への期待に対して、不安や驚きを感じている状況です。それに被さる感じで、嬉しさが小さな炎のようにポッとつくので、本人としては具体的にどう行動してどう相手に気持ちを示すかが、瞬間的にうまく出てきません。

受け身男子の多くはレスポンスがゆったりしている傾向がありますが、それは複数の感情が混ざった状況にそんな強くないため、慎重になっています。また瞬間的に自分を表現するのが苦手でもあります。だからこそ、女性側はゆっくり待つか、自分がガシガシ先導し、デートの約束を固めてしまいましょう。

LINEの返事が遅すぎる!

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受け身男子とのLINEで返事が遅すぎるなと感じた時、そこには彼らなりのペースがあります。
先程もお伝えしましたが、受け身気質な男性は、自分の感情を探ったり表現したりするのがそこまで得意ではありません。それはつまり、顔が見えないLINEのやり取りは人によってさらに苦手で、面倒に感じた結果、スルーっと逃げてしまう人もいます。

これが「返事がこない問題」に発展していることがあるわけです。その場合、イラッとした女性側は感情にまかせて追いLINEをしたり、鬼電したりしてしまいがちですが、ちょっとストップ!

こういう時は、相手の気持ちが整理できるまで、一旦放置が正解です。
数時間や半日時間をおけば、相手もだんだんと気持ちが分かってきたり、自分が次にどうすべきかが見えてきたりします。感情のペースというのは、人によって異なります。彼のことが好きなら、まずそのペースを尊重することから始めましょう。

いい雰囲気になってもまだ告白してこない

デートやLINEを繰り返していると、「告白しても大丈夫そうだな」という感覚を抱くことがあるものです。いわゆる「3回目のデートで告白」といったセオリーも、感覚の目安としてあるものです。

しかし、この受け身男子との関係では、なかなかセオリー通りに告白まで進まないことがよくあります。

「もう5回デートしているのに、進展しない」
「明らかに盛り上がるのに、告白してこない」
「いい感じなのに、次の一歩に繋がってない」

こんなヤキモキする停滞状態に陥ることが、受け身男子の恋愛スタート直前期にはよくあります。この時の男性側の心理としては、告白することへの当事者意識の薄れがあります。つまり「自分から言う」という選択肢が、彼らにはそもそもない(もしくは薄い)んですね。

過去相談に乗ったある女性の話しをここで紹介します。彼女はいい感じになった受け身男子となかなか恋愛に発展せず、ヤキモキしていました。デート中は酔ったら手をつないだりすることもあり、「付き合えそうなのに」と、女性は頭を悩ませていました。

結局この女性はどうしたかと言うと、次のデートで彼の家で宅飲みを決行。そして告白を待ったものの何もなく、だんだんとなし崩し的にセックスが始まりそうになったタイミングで、いい加減言わないとカラダの関係になると感じ「好きだから付き合ってよ」と、女性側から告白したそうです。

男性は「もちろん」ということで、平和に交際がスタートしたそうですが、こんな状況になっても言わないで状況に身を任せる受け身男子がいるのです。
受け身男子に対して告白待ちはご法度。覚えておきましょう。

受け身男子とのやり取りで、よくあるヤキモキシチュエーションについて3つ解説していきました。
彼らは一般的なタイプより感情の起伏が緩やかで、また自分の中で整理するのに時間がかかります。その結果、行動がちょっと人よりゆっくりすることもあり、その結果女性側を不安にさせてしまうこともあるようです。

もしあなたが今想う人が受け身気質な男性なら、今日の話を参考に、接し方を少し変えて相手のペースに合わせてみると、今後の展開は変わっていくかもしれません。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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