ついに本命彼女へ…! 恋愛初心者がしやすい「失敗と対策」5つ #158

文・おおしまりえ — 2022.2.10
恋愛経験ゼロのまま大人になってしまうと、自分にはいろいろ足りないところがあるのではないか…と引け目を感じる女性もいます。また、いざ恋愛しようと頑張ってみても、正解がわからずつまずいてしまうこともあるでしょう。今回はそんな不安感を少しでも和らげるために、恋愛経験ゼロの大人女性が、やってしまいがちな失敗を5つ、対策と合わせて紹介します。

恋愛経験ゼロの大人女性が陥りがちな5つの失敗と対策

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 158


気づいたら恋愛よりも夢中なことがあり、恋愛から遠ざかったまま。女子校育ちで男性がずっと苦手。小さい頃男性が怖いと感じる出来事があり、それ以来苦手意識がある。などなど、恋愛経験がゼロの女性にもさまざまな理由があります。

近年は、なんと男女どちらも20代以降の恋愛経験ゼロ率が高まっている、というデータもあるんです。経験値や興味など、いろいろな理由から恋愛経験ゼロを脱しようと思った女性が、やってしまいがちな失敗と対策案を紹介します。

男性のリアクションに過剰反応してしまう

1つめは、「男性のリアクションに過剰反応してしまう」という落とし穴です。

たとえばいいなと思った男性とご飯の約束をした際、前後の流れ次第で、いわゆる脈アリ・ナシは見えてくるものです。でも、恋愛経験がない女性の場合、ご飯に誘われたという1点だけを見て、過剰に期待を膨らませてしまう(または不安になってしまう)ことがあります。

対策

この場合は「ただの友達だったらどう解釈するか」「仕事相手とのやり取りだったら、いつもの自分はどんな感じか」を思い出してみてください。恋愛という特別な取り組みだから、緊張して過剰反応してしまうだけなんです。プチパニックになった時は、とにかく“いつもの自分”の振る舞いを思い出せるよう、別のシチュエーションの自分を意識的に想像してみましょう。

経験がないから恋愛に対するベキ論が強い

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  • デートは男性から誘うベキ
  • デートは男性がおごるベキ
  • お店選びは女性がでしゃばるベキではない
  • 相手の負担になるような提案は避けるベキ

などなど、恋愛経験が少ない人ほど、こうしたベキ論を多く抱えている傾向があります。こうしたベキ論が全くないと、それはそれで100%相手のペースの恋愛になるので良くないのですが、かといって知識や今まで見知った情報だけで恋愛というものを決めつけるのは危険です。

そもそも恋愛のルールは、2人がOKを出したらどんなものでもOKです。過去に聞いたびっくりOKルールを紹介すると、「風俗やキャバクラは浮気に入らないからいい」といった、人によって嫌悪感を覚えるルールをOKとしていたカップルもいました。

対策

自分が思う恋愛の理想や思い込みは、他のカップルでも当たり前のルールとしてあるものなのか。一度確認してみましょう。こういう人はヤダ、こういう関係は無理、と思うことは否定しません。でもその思いが自分が心から拒否したいものなのか、世間一般の常識からくる感情なのかを考えたいところ。後者ならそれは手放した方がいい思い込みです。

男性や恋愛がただ怖い

恋愛経験がないまま大人になると、男性や恋愛に対するハードルは上がっていきます。そして知らないというハードルが高くなった結果、そこには怖さがつきまといます。

さらに怖さを抱くことを恥ずかしいと思うと、人は相手に恐怖や恥ずかしさがばれないよう、隠すようになります。この仕組みは、誰にでも起きるものです。でも怖さや恥ずかしさは隠せば隠すほど、実はうまく取り繕わねばという考えになり、よりいっそう自分らしさが隠れ、取り繕った接し方になってしまいます。恋愛に置き換えると、素の自分が出せず、変に強がったりガマンをしてしまう状況が生まれます。

対策

自分の中で、男性への恐れや苦手意識があることを認め、そして恐怖心をしっかり一人の時に味わってみてください。過去に男性へのトラウマ経験がある方は、一人でやるのではなくカウンセリング等専門機関を頼ることもおすすめします。

感情には時間軸がありません。つまり、怖いと思ったその気持ちは、自分でしっかり認識して消化させないと、10年後も20年後もずーっとあなたの中に住み続けるのです。

過剰に受け入れたり拒否したりしてしまう

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恋愛経験がない人がやりがちな行為に、距離感のとり方を誤ってしまうということがあります。

例えば、彼から無茶なお願いをされた時、適切に断れずに全部受け入れてしまうとか。逆にどう対処したらいいか分からず、すべてをシャットアウトするケースもあります。

過去に聞いた話をご紹介すると、ある恋愛経験がない女性は、初めてできた彼の誕生日で、行きたいお店やデートコース、プレゼントの品物を細かく指定されたといいます(全額彼女のおごり想定)。

彼の要求は合計すると2桁万円を超えており、普通なら断るか、もう少し内容を検討するようなものでした。しかし、彼女はこれをドキドキしながらも承諾。「正直なんで? って思ったけど、嫌われたくなかったし、大人のカップルってこういうものなのかなって思ったら言い返せなかった」と、彼女は後から話していました。

対策

恋愛に限らず、経験がないことで「自分がおかしいのかも」と思うシーンは誰にでもあるものです。こういう時は、一人で考えず、相手にきちんと聞くのがベスト。相手に聞けないなら、経験者に聞いてみるなどした方がいいでしょう。ご紹介した事例なら、「その金額って私には高すぎるんだけど、もう少しなんとかならない?」と彼に聞き、双方納得できる道を探った方がよかったでしょう。

そもそも恋愛というのは、経験のアルナシに関わらず、誰にでもマイルールが存在します。このマイルールをお互い提示しあい、時に自分や相手を優先し合うことが「価値観を合わせる」ということであり、恋愛の醍醐味なのです。

相手を頭の中で妄想して疲れる

最後に紹介するのは、片想い中や恋愛初期によくある妄想モードの弊害です。

例えば、好きな人と会って別れた後、彼の態度や言葉を思い出し「こういう意図があったかも」「こんな気持ちかも」と考え、ドキドキワクワク、ときに不安になる人もいます。こうした妄想モードはゼロにはできないのですが、できるだけしない方がいいものです。なぜなら、人はそのことを考えた時間分、相手に特別な感情を抱いたり、都合のよい解釈をしたりしがちだからです。

例えば妄想すればするほど、「この人は自分のことが好きかも」と思い込みを強くしたり、逆に「この人とは無理に決まっている」と過剰に思い込んだりするのは、よく起きがちな問題です。

対策

どうしても妄想してしまう場合は、妄想した事柄を紙に書き出しましょう。この際も、事実・感情・解釈の3つに分けて書き出し、自分の妄想が行き過ぎているのか、それとも適切な想像の範囲なのかを確認した方がいいでしょう。

文字に起こすメリットは、書き出すことで自分の妄想と少しだけ距離を取ることができる点です。想像はしても良いですが、現実の恋愛における妄想は百害あって一利なし! ぜひ正しい付き合い方を身に着けてくださいね。

5つのやりがちな失敗と対策を紹介しました。恋愛していないことを引け目に感じていると、相手に素直な接し方ができず、こうした5つの失敗はより発動しやすくなったりもします。

だからこそ、恋愛経験がないことをいったん受け止め、それでも真正面から普段の自分で接することができる相手をぜひゆっくり見つけてほしい。恋愛は、たった1人の心から愛し愛せる人に出会い、良い関係を育めればそれで良いのです。モテたり、経験をやみくもに積む必要はなし! 恋愛に特別感を持たず、頑張ってください。


おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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