相性最高かも…! 彼の本性がよくわかる「初デートのおすすめ話題」 #140

文・おおしまりえ — 2021.10.7
初めてのデートは緊張してうまくしゃべれない。そんな人も多いものです。でも、その最初のデートで相手と自分の価値観を見極めることができれば、関係のスピード感はうんとアップします。今回は相性を見極めるために有効な、オススメ話題とNG話題をそれぞれご紹介します。

初デートで2人の相性を見極める3つのオススメ話題とNG話題

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 140


この人いいなーと思う瞬間って、どんな時ですか?

人と人が惹かれ合う時には何かがピンと来ているものですが、この「ピンと来るかどうか」は、なるべく早く見極められたらいいですよね。人によっては「どうかな〜合うかな〜」と迷いながら、2回3回とデートを重ねてしまい、さらに断りづらくなるケースもあります。

今回はちょっと良いなと思った相手との相性を効率的に見極めるための会話や話題のコツについて、オススメポイントとNGポイントをそれぞれご紹介していきます。

会話は「盛り上がる」より「見極める」をゴールにしよう

まず、効率的な会話についてご紹介する前に、多くの方が無意識でやってしまっている間違いについて説明させてください。

それは、会話のゴールを「相性を見極める」ではなく「相手と盛り上がる」ことにしてしまっている点です。初対面や関係が浅い者同士の会話というのは、どうしても緊張して普段どおり話せないものです。そんな時「とにかく場を保たなければ」と思って会話をすると、もれなくうわべの会話で終わってしまいます。

もちろん「この人は違うな」と早い段階でハッキリ判断ができているなら、そういった場を持たせる会話で乗り切っても良いです。しかし「どうかな?」と判断ができていない段階であれば、ぜひこれからご紹介する一歩踏み込んだ会話をして、相手と自分の相性を見極めてみてください。

ピンと来るかは3つの話題から見極めよう

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これからは、相手と自分の相性をより見極めやすくなる3つの話題について説明します。

ただ先にお伝えしたいのですが、相手の“素”を深堀りする力がある人は、正直話題なんてなんだって良かったりします。つまり、これからご紹介する話題というのは、「一歩踏み込んだ質問がしやすく、また相手も比較的答えやすく、その答えから相手の人となりがわかりやすい話題」を出しています。できる話題から、ぜひ次のデートで使ってみてください。

1. 1番熱量の高いことについて話を聞く

熱量が高い話題というのは、おのずとその人の本質が出るものです。例えば仕事好きな人にどうしてその仕事が好きなのか、どんな動機からその仕事を始めたのかを聞くと、生き方や大切にしているものの価値観がよくわかります。趣味に情熱を注ぐ人から話を聞くと、「ただ面白い」と感じるだけでなく、「それってわかるかも!」という、漠然とした共感も湧き出すかもしれません。

仕事や趣味の話題を振るのは定番ですが、大事なのはそこから深く掘っていくことで、その人ならではの判断軸を見つけていくことです。また、相手の熱量が高すぎて話が暴走してきたら、「もう少しわかりやすく教えて!」とペースダウンを伝えてみましょう。こうしたやり取りを経ていくと、共通の言葉で会話ができるか、寄り添いあえるかをカンタンに見ることができます。

2. 過去どんな人と気が合ったか、付き合ったか

恋愛話は、ぜひ付き合う前に聞いたほうがいい話題です。なぜなら、相手がどんな人に惹かれやすいのか、またどんな人とうまくいっていたのか、どんな点に引っかかると別れるのか、いわゆる恋愛における価値観の基本的な部分を知ることができるからです。

これが付き合った後だと、好きという感情が入って、フラットに話が聞けなくなるケースが多いです。ちなみに、もし過去の恋愛について聞くのが難しい場合は、この婚活中にどんな人と出会ったか、気が合う人はどんな人だったかを聞いてみましょう。これだけでも相手の好みや恋愛傾向がわかっていきます。

もし相手が恥ずかしがって話すのをためらうようなら、あなたも同じように恋愛の自己開示をしていきましょう。こうすることで、お互い抵抗感なく恋愛観について話すことができますよ。

3. “ベストワン”の理由を聞く

先ほどはおすすめの話題の1つに「1番熱量の高いもの」を聞くことをすすめました。そこまで熱量の高いものがなさそうだなーという人には、ぜひ「何かのベストワン」を理由とともに聞くことも良いです。

例えば趣味なら

  • 好きな映画
  • 好きなアーティスト
  • 好きなスポーツ

とかでもいいでしょう。

趣味がなさそうな人には

  • 好きな食べ物
  • 最近1番印象に残っている出来事
  • 1番使うラインスタンプ

とかでもOK。

それを聞いたら、「なぜそれが1番なのか」を質問します。こうすることで、その人にとっての「物事を選ぶ判断基準」が見えてきます。それに対して、あなたは「自分と合うか、合わないか」というジャッジがしやすくなり、価値観が合うかを見極めやすくなります。

意外と深く話すのはNGの話題とは

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ここからは、相手を見極める視点でみると、話題として意外と適切ではないものを3つご紹介します。これら話題は、「してはいけない」ということではありません。ただ相手と自分の価値観を見極めるという点でみると、よっぽど盛り上がらないかぎり、長く話す意味があまりない話題です。

仕事の説明

最初はよくある「お仕事何されているんですか?」といった仕事の説明の話題です。もちろん相手の仕事が何かは聞いたほうがいいです。でも、その職種が自分にとって関心の高いものでない限り、仕事内容で話題を広げようとしても、相手のパーソナルな部分は見えてきません。

先程したほうがいい話題に「熱量の高い話題」と書きましたが、仕事が大好きな人に対しては、いろいろ聞いてみたほうがその人の価値観は見えてきます。しかし、多くの人は日々の生活のために仕事をしています。そういう方に仕事について延々と説明をしてもらっても、関係が深まったりすることは少ないのです。

結婚の理想

婚活中の人であれば、相手に「結婚の意志」「結婚のタイミング」などは聞いたほうがいいことです。しかし、結婚生活についての理想を深掘る行為は、関係が浅いタイミングで聞くのはあまりオススメしません。

なぜなら、お互いよそ行きの顔で話をしても、「キレイな理想」しか出てこないから。過去聞いたケースだと、「結婚後も共働きがいいです」と知り合った当初話していた男性が、後々聞いたら「本当は妻になる人には家事を全部してもらって、近所のパートくらいの共働きがいい」と告白されたという話がありました。

つまり、結婚したいかどうかについては事前に確認すべきですが、理想の生活についてはお互い本音が言い合えるくらいまでは、聞いても仕方ないということです。

お休みの日は何をしてるか?

婚活シーンの定番質問。なぜこの質問がNGかというと、おそらくこの質問の先に、相手のパーソナルな魅力や個性が見える話が続かないケースが多いからです。例えばお休みの日の過ごし方で聞きたいことは、「趣味」とか「オフの過ごし方」とかだと思います。

でも、趣味が知りたいならお休みの過ごし方を聞かずに趣味を聞いたほうが効率はいいし、オフの過ごし方というのは大体皆さん変わり映えしないものです。「家でゴロゴロしてた」「友達と飲みに行った」「仕事持ち帰ったのでやってた」などなどの返事が来ても、「その人らしさ」はあまり見えてきません。むしろすごく魅力的な人が休みの日をゴロゴロ過ごしていたばっかりに、魅力が半減するケースもあるかもしれません。

このように、答えやすい定番質問も、相性を見極める観点から見るとあまり効率的ではないのです。

ここまでOK話題とNG話題をご紹介しました。次のデートで使えそうなものはありましたか? 相手を効率的に見極めるためには、ある程度の場数が必要です。ぜひ今回の話を参考に、気になる人との距離を縮めてみてくださいね。


おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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