現実、見えてる…? 「不倫グセがある女性」の特徴 #281

お悩み：「不倫略奪から同棲6年。今、別の彼に妄想不倫しています」

【クラブ佑雪】vol. 281

同棲して6年になる年収1,500万で2回り年上の彼がいます。知り合った当初、彼は既婚者でしたが、半年で妻と別居、その半年後に離婚をしました。以来、仲よく同棲をしていましたが、ここ１年彼が私に飽きたのか、休日はずっとゲームをしています。朝から晩まで、本当にずっとです。このままずるずるお付き合いをするのは安心と言えば安心です。

一方で先月、仕事関係で知り合った男性に心を奪われました。生き方がカッコよく、声も素敵で、電車で隣に座った１時間ですっかり心を奪われました。相手はきっと私に興味なんかないだろうなと思いつつ（同僚に聞けばモテる方だそうです）、仲よくなりたいです。つまり私は心の浮気をしています。

片思いの相手は妻子ある方で（子どもは成人しています）、1度3人でお食事をしました。以来、なんだかメールの文面はそっけない気もします（というか返信の頻度が減りました）。「30も過ぎてなんて痛々しいんだ私は」と思う一方で、「愛すべきお馬鹿さんだな」とも思っています。自分がどうしたいのか、結婚したいのか、子どもが欲しいのか、おひとりさま覚悟で生きていけるのかなど、何もわからなくなりました。

以前は今の略奪した彼と結婚すると疑わなかったのに、今はもうわかりません。片思いの彼ともっとお近づきになりたいのは間違いないです。 佑雪ママなら、どうされますか？

（冴えないOL 33歳未婚　団体職員）

「不倫グセのある女性には共通点があります」

ということは、現在、彼は57歳ですか。で、年収1,500万円とおっしゃいますが、それって60歳で定年退職する予定なのか、だとしたら退職金は？ 役員だからまだ残れるのか、自営業だから定年はないのか、出来高制なのか。加えて、年収それだけあっても離婚したってことは、元妻への慰謝料や財産分与、お子さんいらしたなら養育費などは引かれてないんですか？ とか、もろもろのことで話が変わってくると思うのですが、そういうことも含めて考えてます？

っていうのが、第1の心配ポイントなんですけど、大丈夫ですか？ 今現在の瞬間風速での収入1,500万円に「すごい！」みたいに舞い上がって、彼への加点、多めに見積りすぎてやしませんか？　もし、「年収もいいから、彼と結婚したい」って考えてたとしたら、そもそも彼の経済状況がご相談者さまにとって理想的かどうかを考える必要があるのでは？

もうひとつ心配なのが、パートナーとの関係を“趣味”と捉えている、ご相談者さまの物事に対する見方です。「彼が私に飽きたのか、休日はずっとゲームをしています」って部分。彼は休日、ご相談者さまと同じ家にいてゲームをし続けてるんでしょ？ これが「毎週、休みの日に必ず外出、それどころか2日間泊まりで帰ってきません」っていうなら、「私に飽きたのか」っていう発想もわかりますけど、ほかの女性に会いに行ってるわけじゃないんでしょ？ だったら、「彼は私との関係に安心しているのか、休日はゲームなどをしてずっと家にいてくれます」っていうことでいいんじゃないの？ それを「飽きた」と言って、ゲームと自分を対等なポジションに置くのは違うんじゃない？ そこはもっと、彼のパートナーとして、自分に自信もっていいと思う。

ゲームと自分を比べる必要なんてない。たとえて申し上げるなら、子どもって、お母さんのこと大好きじゃないですか？ でも、制限時間を設けなければ、今どきの子どもなんて、ずーっと永遠にゲームやり続けてますよ。なんなら、お父さんも。でも、それが家族ってことだし、それが生活なんじゃない？ そう思えないご相談者さまは、短期で終わる恋愛とずっと続くパートナーシップを取り違えてるのでは？ と心配する次第です。で、彼がゲームし続けてるのがいやなら、デートの提案をするとか、一緒に料理するとか、自分から2人で楽しめる提案をすればいいんじゃないのかな？

あとね、同棲6年でしょ？ 一緒にいる年数的にもそうだけど、加齢もしているわけですよ。女盛りの年齢に向かって性欲上り調子のご相談者さまと、下り調子の彼とではあっち方面の波もすれ違うのは仕方ないよね。まずは、そういうことをご理解ください。そのうえで、新キャラとして登場した彼を検討してみましょう。

もうね、妻子ありっていう時点で却下。しかも仕事がらみの方なんでしょ？ ないです。SNSやアプリでしがらみのないお相手を探せる時代に、わざわざリスクをとって、不倫しようなんて思いません。わたくしは損することが大嫌いですから。

ただ、ご相談者さまって不倫グセがあるんですよね。不倫グセがある方って、「結婚したい、子ども欲しい」って言いながら、本当は恋愛っぽいことだけ楽しんで、自分の人生に決断を下したくないんですよね。決断を下さず、ずっと子どもでいたい。女の子でいたいんです。だから、せっかく略奪したのに結婚してないじゃないですか。同棲までしてたら、本当に入籍したかったら、いくらでもそこにもっていけたと思うんですよ。子ども欲しいなら、彼を説得して、子づくりにもとっくの昔に励んでたはず。でも、してないでしょ？

「自分がどうしたいのか、結婚したいのか、子どもが欲しいのか、おひとりさま覚悟で生きていけるのかなど、何もわからなくなりました」っていうのは、つまり、そういうこと。大人になりたくないってことです。別に大人になる決断をしないまま、妄想でもなんでも、たまに恋のつまみ食いでもしてればいいですよ。ご相談者さまの自由なんだから。でもね、確実に月日は過ぎて、選択肢が狭まっていきます。そういう現実を見越して、今後の人生そのものを考えたらいいんじゃない？

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藤島佑雪（ふじしま ゆうせつ）
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運！美女になる方法』（文藝春秋社刊）。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ！ 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。

©Cecilie_Arcurs/Gettyimages