“嫌婚”だけど好きな人と一緒にいたい…変わりゆく結婚観

ライフスタイル
2017.02.09
結婚したい人が減っている!? いまどきのパートナーシップのあり方とは。
結婚

様々な結婚の形が出現するも、結婚したい、が過半数割れ!?

大ヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。従来の結婚観にとらわれないパートナーとのあり方が、多くの共感を呼んだ。世界各国の結婚事情に詳しいラブジャーナリストの中村綾花さんいわく、

「日本は結婚の形のモデルが少ない国。でも、『逃げ恥』がヒットする時代になりました。今後は様々な結婚の形が出てきて、選択肢も増えるはず。自分はどんな結婚がしたいか、今こそしっかり考えたいですね」

編集部でも、25~35歳の未婚女性100人にアンケートを敢行。驚いたのが「結婚したい」と回答した人が全体の46%で過半数を割ったこと。

「ただ、本当は結婚したいのに先を考えるといろいろと大変そうと感じ、結婚願望が薄れてしまった人も多いかも」と、事実婚を選んだ漫画家の水谷さるころさんは分析する。あなたにとって結婚とは? アンケート結果を読み解きながら一緒に考えていきましょう。

結婚したい理由は?

1位 好きな人と一緒にいたい 63%
2位 子供を産みたい 52%
3位 老後が心配 39%
4位 親を喜ばせたい 28%
5位 経済的に楽になりたい 26%
6位 友人がみんな結婚している 17%
7位 親元を出たい 4%
8位 その他 2% 

結婚へのイメージはまだまだ明るい!

「好きな人と一緒にいたい」がトップに。「ポジティブな理由が1番で安心しました」と「DRESS」編集長の池田園子さん。

中村さんも「人は動物的本能を備えています。『好きな人と~』と素直に感じているのは良いこと」とコメント。「結婚したい」が過半数割れだったとはいえ、結婚に対するイメージはまだまだ明るいようだ。一方で、「親を喜ばせたい」「友人がみんな結婚している」などの世間体を気にした意見に対しては、全員が「自分の気持ちよりも他人の目にどう映るかを考えている」と、懸念を示した。

「実際、私もそうでした。でも、これらが理由だと婚活しても行き詰まる。純粋に一緒にいたいと思えるパートナーを諦めずに探して」(中村さん)

中村綾花さん ラブジャーナリスト。日本で婚活後、渡仏し結婚。世界の結婚事情を発信中。著書に『世界婚活』(朝日出版社)がある。

水谷さるころさん 漫画家。33歳で離婚、現在は事実婚の夫と息子と暮らす。著書に『結婚さえできればいいと思っていたけど』(幻冬舎)が。

池田園子さん 自分らしく輝きたい女性のためのサイト「DRESS」編集長。『はたらく人の結婚しない生き方』(クロスメディア・パブリッシング)を上梓。

※『anan』2017年2月15日号より。イラスト・水谷さるころ 取材、文・齋藤春菜

(by anan編集部)

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