冬こそ摂りたい栄養素トップ3とは? 目指せ、免疫力アップ!

ライフスタイル
2021.01.30
現代人に著しく欠けていて、しかも不足していることに気づきにくい栄養素といわれているビタミンD、マグネシウム、亜鉛。ところが、ウイルスが蔓延する冬、最強の味方となるのもこの3つ。それぞれの働きを知り、自分を守るために早めの強化策を!

3大栄養素の摂取が、免疫力アップのカギに。

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気温が低く、空気が乾燥する冬は、一年で最も免疫力が低下する季節。だからこそ、いつも以上に栄養バランスのとれた食事を心がけたいけれど、なかなか難しいもの。「ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、この3つの栄養素は、特に意識的に摂ってほしい」とは、満尾クリニック院長の満尾正先生。

「現代人に圧倒的に足りていない栄養素のトップ3で、これらの欠乏はあらゆる病気を招く要因になります。でも、現代の医学では即座に病気に繋がるものではないと考えられ、健康診断でも数値を調べないため、不足していることに気づきにくいのが現状です。しかし、今何かしらの心身の不調を感じている人は、この3つの栄養素不足が関係している可能性があります」

さらに、Withコロナ時代を生き抜くのにも、この3つの栄養素が肝になるそう。

「その理由は、これらが免疫力を高めるために重要だからです。新型コロナウイルスやインフルエンザなど感染症の発症・悪化の予防に効果的であると、世界的に注目を集めています」 

今こそ免疫力を高めて、病気に負けないカラダ作りを!

POINT1:どうして、この3つが大事なの?

「体内で多くの役割を担い、免疫機能の維持とも深く関係しているからです。ビタミンDは炎症を抑制し、あらゆる病気を予防。マグネシウムは細胞のエネルギー源である“ATP”(アデノシン三リン酸)を作り出す補酵素として不可欠。亜鉛は免疫力を司るリンパ球の一種を増やす働きがあり、どれも積極的に摂りたい栄養素です」

POINT2:足りていないのは、なぜ?

「現代の食生活からは十分な量を摂取するのが難しいのがこの3つなのです。ファストフードや加工食品、精製された穀物にはほとんど含まれませんし、あまり魚を食べないこともその要因。またビタミンDは、紫外線を浴びることで作られるため、日焼けを気にする女性や巣ごもり生活が続いている人は、圧倒的に足りていません」

POINT3:どうしたら補える? 食事のほかに方法は?

「食事が基本なので、各栄養素を多く含む食べ物を把握して、毎日の食事に取り入れましょう。食べ物を選ぶ際は、成分表示が可食部100gあたりの含有量であることが多いので、実際は1食分でどれだけ補給できるかどうかも考慮して。ただ、食事だけでは必要量を摂れていないのが現状なので、サプリメントを利用してください」

POINT4:不足しないように、冬だからより注意することは?

「ビタミンDは紫外線を浴びることで作られますが、冬は日照時間が短く、血液中のビタミンD濃度は12~2月あたりが一年のうちで最も低くなります。なので欠乏状態に陥りやすく、感染症のリスクを高めてしまうので注意が必要です。マグネシウムと亜鉛は、加齢とともに吸収率が低下するので、季節問わず気をつけたいですね」

満尾 正先生 アンチエイジング専門病院「満尾クリニック」院長。米国先端医療学会理事。『世界最新の医療データが示す最強の食事術』(小学館)、『医者が教える「最高の栄養」』(KADOKAWA)など、著書多数。

※『anan』2021年2月3日号より。写真・中島慶子 イラスト・サヲリブラウン 取材、文・鈴木恵美

(by anan編集部)

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