気圧の変化はこんな時期にとくに注意。
一年を通して、雨が降る前には気圧が下がると用心しつつ、とくにその変化が激しい時期を要確認。
「天気痛の症状が出やすいのは、冬以外の、季節の変わり目と覚えておいてください。具体的には、気圧の変動が大きい春先と、低気圧に加えて湿気、長い雨が続く梅雨時期、ゲリラ豪雨で瞬時に気圧が下がる盛夏、そして次々台風がやってくる秋口です。念を押してお話ししますが、気をつけたいのは“気圧が下がる時”で、決して低気圧が悪いわけではありません。雨が降り、低気圧のまま安定すれば、むしろ症状は治まります」と話すのは、気圧と不調の関係を『天気痛』と名付けて近年注目を集めている気圧医学の第一人者、佐藤純先生。
【春先】
「この時期は、気圧が頻繁に上下して、さらにその落差が大きい。気温の変化も重なるので、自律神経は乱れやすい状態に。必然的に天気痛を誘引します」
【梅雨】
「湿気が多く、日照時間も短いストレスに加え、雨が降ったりやんだりと気圧の変化も加わるため、自律神経は乱れがち。とくに、むくみが多い季節」
【盛夏】
「都市部で顕著なゲリラ豪雨。局地的に暖まった空気が急激に上昇し、雨雲ができて気圧が一気に低下。その気圧差に、体が反応してしまいます」
【秋口】
「台風の季節。気圧の変動幅が大きいうえ、近年勢力がパワーアップ。不調が重くなるのはもとより、これまで大丈夫だった人も症状が出る時代に」
「天気痛」チェックリスト
- なんとなく「雨が降りそう」と分かる。
- 乗り物酔いしやすい。
- 過去に骨折などのケガをしたことがある。
- 最近、あまり体を動かしていない。
- 耳抜きが苦手。
- ストレスが多い生活を送っている。
- 生活が不規則
- 湯船に浸かるのが好きじゃない。
- どちらかといえば、几帳面な性格だと思う。
- 寒さが苦手。または冷え症。
- 気づくと猫背ぎみ。
- 季節の変わり目は具合が悪い。
- 高いところが苦手。
半数以上当てはまったら危険信号!
このチェック項目で分かるのは、自律神経が乱れがち、あるいはそのバランスを崩しやすい生活を送っているか。そして、内耳が敏感かどうか。さらには、天気痛につながるトリガーを持っているか。半数以上チェックがついた人は、予防と対策で改善を。
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