体を作るもととなる食べ物は、ダイエットで最も気をつけるべきポイント。控えたほうがいい食べ物や量を知識として知っていても、実際の食事では、その場の雰囲気で食べ続けたり、習慣的に同じものを食べていることもしばしば…。
「自分がいつ、何を食べているのか、どれくらい食べているのかを脳で意識し、ちゃんと記憶することがとても大切です。コツは、五感をつかって食事をすること」(食の総合コンサルタント・小倉朋子さん)
無意識や、惰性で食べるのではなく“脳”で目の前の食事に集中することがポイント。体内に取り込んだものを、可能な限り把握しておくべきなのです。
「直前の食事で何を食べたのか忘れている人は要注意。まずは食べ物に集中することを覚えましょう」(ダイエットアドバイザー・本島彩帆里さん)
以下では脳を使った“脳食べ”のポイントをご紹介します。
明日の「メインディッシュ」を決めておく。
次の日の主菜をあらかじめ決めておけば、前日は似たものを避けるので、栄養バランスが崩れない。
「さらに、明日食べるものを考えておくことは、楽しい明日をイメージすることに繋がります。脳が食事に対して敏感になり、過食を招いたりしません」(小倉さん)
食べ物は「10秒見てから」食べる。
食事前に、食べ物を見つめる行為は、「今からお腹に入れる」と脳に気づかせる大事なステップ。
「おやつを含めると1日に4~5回ある食事時間。味や食感を想像しながら食べ物をじっと見る10秒の集中だけで脳はリセットされます」(小倉さん)
食べるものすべてを「写真に撮る」。
SNS用にごはんやスイーツを撮る人は多いけれど、ただ撮ってアップするだけではもったいない。量や中身の確認もしっかりと!
「撮って確認する。箸をつける前のこのワンクッションで、ボリュームや栄養を冷静に判断する余裕が脳内に生まれます」(小倉さん)