「きのこの山」「たけのこの里」兄弟の“弟”は引退していた!?

フード
2017.01.15
超ロングセラーのチョコレートおやつをご紹介。
チョコレート
何度かパッケージのリニューアルを繰り返しつつ、愛されるほのぼの感はそのまま。左から、きのこの山、たけのこの里各¥198(明治 TEL:0120・041・082)

今も昔も、老若男女に愛される、チョコレート菓子。1975年生まれの“きのこの山”、1979年生まれの“たけのこの里”、そして1966年生まれの“ポッキー”の誕生秘話に迫ります!

仲良くおいしくケンカし続ける、きのこ&たけのこ兄弟。

ほんわかムードで世代を超えて愛されるこの2つのお菓子。高度経済成長期のさなか、懐かしい里山の世界観を持ったお菓子として誕生。長男は〈きのこ〉、〈たけのこ〉は弟。でも実はその下にもう1人弟がいたのです!

「'87年に、〈すぎのこ村〉という、クラッシュアーモンドをまとったスティックタイプのチョコ菓子が発売されているのですが、上の兄弟が偉大すぎたのか、引退してしまいました」

とは、明治のマーケティング担当者。そんな仲良し兄弟のはずなのに、世間では“きのこ・たけのこ戦争”が勃発していると、よく話題に上ります。

チョコレート

'69年、アポロチョコの生産がスタート。が、当時の売れ行きがイマイチ。悩んだ大阪工場の担当者が作った試作品が、なんとアポロに〈きのこの山〉のクラッカーをくっつけたものだったのです!

「仲の良い兄弟が初めて自己主張したのが、'01年の〈きのこ・たけのこ総選挙キャンペーン〉。以降、彼らの兄弟げんかは本日まで続いているようですが、どちら派だと宣言したところで、それほど大きなモメごとにはならないと、私たちは考えております」

世界で一番かわいく心地よい、そんな兄弟げんかなのかもしれません。

チョコレート

チョコ部分は〈たけのこ〉派なんだけど、でも〈きのこ〉のクラッカーも捨てがたい…。そんな夢、このキットで叶います。3種類のチョコクリームと8種類の型、クラッカーでオリジナルが作れます! 作ろう! きのこの山¥227

きのこの山、たけのこの里各¥198(明治 TEL:0120・041・082)
作ろう! きのこの山¥227

名前の由来は、食べる音の“ポッキン”から。

チョコレート

箱の中は2つの小袋に分かれている。ポッキーチョコレート¥150(グリコ TEL:0120・917・111)

発売以来、なんと累計100億箱を売り上げたというポッキー。売り上げた分、赤箱を積み上げると、地球と月の間を2往復できる距離! また現在は世界約30か国で年間5億箱を販売中。日本を代表する…どころではなく、世界で愛されるお菓子になりました。カリカリの棒状のプレッツェルに、クリーミーなチョコレートをとろ~り。シンプルなお菓子だからこそ、長く、そして幅広く愛されているのでしょう。

ポッキーといえば“赤”のイメージですが、実は'98年にベースカラーを刷新。王道感を演出するため、赤の面積を増やしたそう。確かにこの威厳、お菓子のキング降臨という感じです。

チョコレート

年々バラエティ豊富になる、ポッキー軍団。より小さく持ち運びやすい〈ハンディポッキー〉と、生地にシャンパンが練り込んであるタイプが登場。こちらはパティシエの辻口博啓氏が監修を務める。左から、ハンディポッキーメンズ(冬季限定)¥120、ハンディポッキーさっくりミルク(冬季限定)¥120、ポッキー シャンパン仕立て(期間限定)¥380

ポッキーチョコレート¥150(グリコ TEL:0120・917・111)
ハンディポッキーメンズ(冬季限定)¥120、ハンディポッキーさっくりミルク(冬季限定)¥120、ポッキー シャンパン仕立て(期間限定)¥380

※『anan』2017年1月18日号より。写真・中島慶子 

(by anan編集部)

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