和のエキスパートである茶道家・深澤里奈さん、華道家・勅使河原城一さんのお二人が教えてくれる、目上の方にも胸を張って渡せるもの。ぜひ参考にしてみてください。
上司や習い事の先生など目上の方にお渡しする手みやげは、失礼があってはいけないし、どんなものを選べばいいのか難しいところ。
「基本的には老舗などコンサバな品が間違いないと思います。流行とはいえ、最近のお菓子は口に合わないという方もいらっしゃるかも。一方、定番かつ上質なお菓子なら、相手の方がご存じの可能性が高く、安心してお召し上がりいただけるはず」(深澤里奈さん)
また、親しみを感じていただくために、こんなセレクトも一案。「私は東京・赤坂の出身なのですが、地元のお菓子を買うことが多いですね。これをきっかけに会話が生まれることもありますし、自分のことを知っていただく機会にもなります」(勅使河原城一さん)
COMME PARIS「プチガトーアソートセット」12個入り¥1,485(税込み)。
カヌレ、ヴィジタンディヌ、マドレーヌが入った女性好みのアソートセット。「上品で食べやすいサイズというところが、目上の女性にも自信を持ってお渡しできるポイント」(勅使河原さん)。フランス産の小麦や天然のバニラなど、素材へのこだわりが味を格づける。日持ちは6日間。4cmほどのひと口サイズ。ヴィジタンディヌは2種。東京都大田区田園調布1-24-19 TEL:03・6715・6047 10:00~17:00 無休 http://comme-paris.com/
和菓子 塩野「季節の生菓子」6個入り¥2,430(税込み)。
草月流の勅使河原家が、「生菓子なら塩野さん」と指名買い。政財界や茶道家などにも贔屓筋が多い。和菓子の柱となる餡には、十勝産エリモ小豆を使用。白双糖で程よい甘さに仕上げている。種類は毎月変わるので、手みやげに季節感を出したい時にちょうどいい。写真は10月の生菓子。毎月12種類ほど販売される。贈答用の箱入りは6個~。配送可。東京都港区赤坂2-13-2 TEL:03・3582・1881 9:00~19:00(土・祝日~17:00) 日曜休
鈴懸「tatamize黄粉・南瓜」18個入り¥1,080(税込み)。
大正12年創業、福岡の老舗和菓子店のお干菓子は、市松模様という日本の伝統的な意匠の中にも、モダンさが光る。阿波和三盆糖を使った甘さも食感も繊細な菓子で、「お茶を一服点てたくなる味。抹茶を飲まれる方には、とくに喜ばれると思います」(深澤さん)。タタミゼはフランス語で「日本趣味」の意。福岡県福岡市博多区上川端町12-20 ふくぎん博多ビル1F TEL:092・291・2867 9:00~20:00 無休 http://www.suzukake.co.jp/
赤坂青野「赤坂もち」12個入り¥2,808(税込み)。箱詰は6個入り¥1,512~。
創業明治32年。「歴史ある店であること、そして『赤坂もち』は小風呂敷包みのお菓子の元祖といわれることからも、目上の方にお渡しするのにふさわしい」(勅使河原さん)。浅炒りの黄粉をたっぷりまぶしていただくとろとろのもちは、クルミの食感がアクセント。小風呂敷は加山又造デザイン。東京都港区赤坂7-11-9 TEL:03・3585・0002 9:00~19:00(土曜~18:00) 日・祝日休 http://akasaka-aono.com/