じゅわりと果汁が滴る、食べ頃果実の喜びをそのままに、気鋭パティシエが仕立てるスイーツ。しかもお取り寄せで家にいながら楽しめてと、『グラン スイート サーカス』は産地と私たちをつないでくれる。
代表にして果物ハンター、畔上正和さんは各地の生産者と対話を重ね、畑も訪問。「作りたいお菓子には、どの品種のどのくらいの熟成度が良いか」などを教わりつつ、生産者と熟成具合までベストな果物を追っていく。産直だから叶う、「まさにいま食べ頃!」という果物を即、スイーツにしたら急速冷凍。完熟の最高に美味しい瞬間をお菓子に閉じこめてくれる。旬とともに果物も移り変わり、今なら沖縄のマンゴー。ユネスコ世界自然遺産「やんばるの森」に広がる農園「サンヒルズ沖縄」。豊かな土と太陽、海風に育まれ、樹上完熟、自然落下させたアップルマンゴーは、気高い香りと濃密な甘さで誘ってくる。
輝く果肉をゴロゴロと、世にも贅沢なパリブレストに仕立てるのは、『パティスリー レリアン』松島啓介シェフ。シークワーサーを脇役に、その果汁をマンゴーにまとわせ、酸味はじけるクリームも忍ばせると、爽やかな食べ心地の中で、マンゴーのジューシーさが露わに。さらにルビーチョコクリームのベリーっぽい香りでマンゴーの華やぎを際立たせて。フランス菓子で畑の恵みを丸かじりしている気分!
鮮やかに果肉きらめく「パリブレスト マングー」(直径約14cm)¥5,000(送料別)。9月上旬まで予約販売。以降は初秋のフルーツが主役に。サブレシューはあえて焼ききって水分を飛ばしているから、冷凍しても変わらずさくほろ。半解凍でアイスケーキ感覚で楽しむのもいい。
グラン スイート サーカス https://grandsweetscircus.com
チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
※『anan』2022年8月10日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・野崎未菜美 取材、文・chico
(by anan編集部)