皮なし鶏むね肉には注目の疲労回復物質が。
以前から、低脂肪なタンパク源として人気があった皮なし鶏むね肉。
「さらにここ10年ほどは、糖質制限ダイエットの定着やヘルスコンシャスへの意識の高まりなどを背景に、ニーズが高まっている印象が」
と言うのは、管理栄養士、料理研究家の美才治真澄さん。皮なし鶏むね肉は、他の肉類に比べて脂質が圧倒的に少なく、かつタンパク質が多い。また免疫機能を高めるビタミンAが多いなどの長所が。さらに注目されているのが、むね肉に多く含まれる〈イミダゾールジペプチド〉。
「渡り鳥が長時間翼を休めずに飛び続けられる、その原動力になっている成分がイミダゾールジペプチドで、ヒトや動物の筋肉内に存在します。この成分は、強い抗酸化作用と疲労を軽減する効果があります。ビタミンCと一緒に摂ると、より効率よく効果が表れるので、サラダなどと一緒に食べるのがおすすめ」
バンズに挟まれたチキンバーガーに含まれる栄養素は主に、炭水化物&脂質、タンパク質。美才治さんはここに、ビタミンとミネラルを加えてほしい、と提案。
「先ほど言ったようにサラダももちろんいいですし、グリーンスムージーのようなドリンクを一緒に飲むと、バランスが良いと思います」
Lucky Rocky Chicken
オリジナル ¥500
噛んでザクザク、中はしっとり! フレッシュキャベツと一緒にパクリ。
バターミルクとヨーグルトとスパイスに一晩漬け込んだ皮なしのむね肉を、12種類のスパイスを使ったオリジナルのミックス粉をつけて、カリッと揚げた“バターミルクフライドチキン”。それを、新鮮なキャベツやレッドオニオン、ハラペーニョ、パクチーをビネガーベースのドレッシングで和えたサラダとともに、バンズにサンド。品の良い酸味と、ザクザク&ジューシーなフライドチキンの相性は抜群! サラダは鮮度を保つため作り置きせず、30分に一回こまめに作っているとか。またバンズも、自社工場で焼き上げたオリジナル。ビネグレットキャベツの上にフライドチキンをのせた〈バターミルクフライドチキンサラダ〉¥500も、さっぱり食べられるとヘルシー派に大人気!
吉祥寺店 東京都武蔵野市吉祥寺本町1‐12‐5 共同ビル1F TEL:0422・20・0050 10:30~21:00(20:45LO、デリバリー受付~20:30、テイクアウト~20:45) 無休 他に武蔵小山店、新小岩店もあり。https://lr-chicken.jp
DooWop
DooWopスライダー 2P ¥390
あっさりむね肉を甘いバンズでサンド。いくつも食べたいミニサイズが。
アメリカではハンバーガーと同じくらい大人気のチキンバーガー。それを日本でも楽しんでほしいと、オープンしたのがこちら。もも肉を使ったメニューがメインの中で、“チャージ”的に注目したいのは、ミニサイズのかわいいバーガーが2つセットの〈DooWopスライダー〉。しっとりやわらかく仕上げたむね肉100%のチキンバイツ(フライドチキン)を、ブリオッシュ生地のバンズにサンド。ほんのり甘いバンズと、鶏むね肉のバイツ、パセリ入りのマヨネーズのバランスが絶妙。かわいいボックスに入っているので、差し入れなどにもよさそう。バーガー用はオープンフライヤーでサクッと、骨つきのフライドチキンは圧力釜でしっとり仕上げるというこだわりが。
代官山店 東京都渋谷区恵比寿西1‐35‐14 TEL:なし 10:00~22:00 無休 10月に渋谷道玄坂店が開店。接客店員がおらず、タッチ式のマシンでオーダー。予めオーダーできるアプリも。https://doowop.co.jp
TORIKI BURGER
トリキバーガー ¥390
このプライスで、このクオリティ! はみ出すチキンに思わずにっこり。
焼き鳥居酒屋の『鳥貴族』が新しくスタートさせた、チキンバーガー専門店。チキンや野菜、バンズなど、素材はすべて国産。しかもリーズナブルということで、8月のオープン以来大人気。シグニチャーメニューの〈トリキバーガー〉は、1枚100gの鶏むね肉に衣をつけてフライ。レタスとレモンマヨとともに、バンズに挟んで出来上がり。食感は、かじるとサクサク、中はしっとり。このチキン、バンズからはみ出すくらい大きく、厚みもあるので、思い切って口を開けて食べたくなる! もっとヘルシー派におすすめは、米粉入りのふんわり白バンズに蒸し鶏とトマト、濃厚なバジルソースを合わせた〈サラダチキン ~バジル~〉¥390。さっぱりした口当たりが美味です。
大井町店 東京都品川区東大井5‐16‐9 TEL:03・6260・0906 7:00~21:00 年末年始休 JR、東急線、りんかい線大井町駅すぐそば。ワンコイン(¥490)で食べられるモーニングセット(~10:30)が人気。
びさいじ・ますみ 管理栄養士、料理研究家。雑誌、広告、企業のメニュー開発などでも活躍中。美味しくおしゃれ、かつヘルシーなレシピが人気。スタイリングのかわいさも評判。
※『anan』2021年11月24日号より。写真・田尻陽子
(by anan編集部)