世界が羨む、アマン初のパティスリーがオープン! シックなアフタヌーンティーやデザートで私たちを歓喜させてきた「アマン東京」のスイーツが、遂に持ち帰れるようになった。「味わってほしいものがしっかり伝わるお菓子」がエグゼクティブペストリーシェフ、宮川佳久さんの信条。クラシカルなフランス菓子に、素材の味を輝かせる。「シャルロットを作ったのも、洋梨を一番おいしく食べてもらうためなんです」。洋梨は白ワインコンポートにするのが最高なうえ、その煮汁もムースにして生かしきれる。しかも周りのビスキュイが水分を適度に吸うし、支えになるからギリギリの柔らかさも叶う。食べれば夢の口溶けでシュワリと消えて、ジューシーそのもの! 昔ながらのシュー菓子・サントノレは、八丈島のジャージー乳マスカルポーネ入りクリームで、よりミルキーに温故知新。噛むとカリカリといい音を立てるキャラメルと、その強さにも負けないクリームの乳味が蕩けあう。バニラパウダー(バニラの鞘で作る自家製!)が、そっと香りの余韻を添えていくのもいい。飾らないのに凛と美しく、オーセンティックなのに隅々までおいしい秘策が潜んでいて。飾り立てないラグジュアリー、アマンの美意識はお菓子にも息づいているみたいだ。
手前左から時計回りに、「サントノレ」¥850、チョコレートの生地とムースの層でとことんチョコレートを楽しむ「ガトーショコラ」¥880、「シャルロットポワール」¥850、木にもスカートにも見える絞りがきれいな「モンブラン」(¥910)は熊本の栗の滋味たっぷり。
ラ・パティスリー by アマン東京 東京都千代田区大手町1-5-6 大手町タワー OOTEMORI B2 TEL:03・5224・3339(10:00~19:00) 7:00~20:00(土・日・祝日10:00~19:00) 休みは施設に準ずる ※ケーキが並ぶのは10:00~。プチガトー10種のほか、ホールケーキも4種揃う。
チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
※『anan』2021年10月13日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 取材、文・chico
(by anan編集部)