レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『bistro nid(ビストロ ニド)』のフュージョン料理です。
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50年続いた鮨屋をリノベーションしたという古民家風の内装がいい感じ。1階はカウンター7席、2階はテーブル14席。居心地の良さにほっとしながら、封筒に入ったメニューを開くと、面白い料理名がちりばめられていた。「白レバーチョコミント」「熟成もち豚ロースの燻製~柿のジャムを添えて」など、素材の組み合わせが個性的。話題の発酵素材もさりげなく取り入れている。それでいてほとんどが1000円以下というリーズナブルさも驚き。

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たとえば「季節のフルーツじゃがバター」は、旬のフルーツと誰もが好きな芋バターをテーマにした一品。熱々の紫芋に、洋ナシとピスタチオを散らした厚さ2cm、5cm角のバターが出てくる。コペンハーゲンの陶芸家、グーリ・エルベックゴーの皿を裏返して使うセンスもいい。何より圧倒的にリッチで濃厚なオリジナルバターは記憶に残る味。これで900円でいいんですか?

「気軽にフラッと立ち寄れるお店にしたくて。居酒屋価格に設定しました」という黒葛原徹シェフはフレンチを基礎に、カフェやビストロなどでサービスや運営も勉強してきた。そして今年6月に独立。渋谷から電車で10分ほど、都立大学駅から歩いて3分。でも、足を延ばす価値、あると思う。

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bistro nid 東京都目黒区八雲1‐5‐2 TEL:03・6459・5572 12:00~15:00(14:00LO)※ランチは土・日・祝日のみ、18:00~23:30(22:00LO) 水曜休 www.bistronid.com

右下・トマト、ニンジン、ゴボウなど、千葉から取り寄せる野菜をそれぞれ発酵させて、さまざまな味で楽しむ「nidの発酵野菜盛り」¥980。左下・「季節のフルーツじゃがバター」¥900。上・ひつまぶしのように最後に“すぎな”茶をかけて味わう「真鯛と雑穀米のリゾット」¥1,720(2人分)。ワインは自然派が揃う。グラス¥850~。

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。

※『anan』2019年12月11日号より。写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子

(by anan編集部)



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