ひとり目を閉じ真剣に、ボンボンショコラのおいしい理由を分析したり、カカオ産地ごとの味の違いを探ったりするのは最高に楽しい。けれど、子供からお年寄りまでみんなに馴染みある、普段のおやつなのもまた、チョコレートの真理。難しいことなく誰もがワイワイ楽しめるチョコレートも、やっぱりいい。
この秋東京にやってきた『カカオティエ ゴカン』も、ビーントゥバーに取り組みながら、あえて気さくな「カカオサンド」をシグネチャーにしていた。ガナッシュをショコラサブレでサンドした一本を、ひょいとつまんで頬張れば、さく、とろり、なんとも滑らかにとろけてしまう。ヘーゼルナッツには香り豊かなエクアドル産カカオのチョコ、ストロベリーにはフルーティな酸味をおびたベトナム産という具合に、8種のフレーバーごとにチョコレートを使い分けて、食材とカカオ香が互いを高め合うよう。とりわけ印象的なのがオレンジ。みかんのように穏やかでどこか懐かしい香りが、チョコレートに運ばれてふわりと広がる。聞けばカカオバターにオレンジの皮を漬け込んで抽出した自家製オレンジオイルが入っているそうで、優しい余韻に心が解ける。その味わいについ、もう一つと止まらなくなってしまうのも、チョコレートの醍醐味!
Cacaotier Gokan 日本橋高島屋店 東京都中央区日本橋2‐4‐1 日本橋高島屋S.C. 本館B1 TEL:03・3211・4111(代) 10:30~19:30 不定休(施設に準ずる) 今年9月オープン。
カカオサンド各¥350。ハイミルク、ヘーゼルナッツ、ビター、カフェの定番4種に、秋冬はマロン、抹茶、オレンジ、ストロベリーが加わった計8種のラインナップ。老若男女に愛されるべく、食べやすくマイルドな味わいが基本。
チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
※『anan』2018年11月7日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 取材、文・chico
(by anan編集部)
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