ファンの熱い想いが伝わり実現した、大ヒット御礼舞台挨拶
今年1月17日に劇場公開されてから、およそ1か月。東京では10か所と決して多くはない上映館数から公開スタートしたこの作品は、SNSでアツい感想やファンアートが続々アップされ、日増しに盛り上がりが加速。観られる劇場が増え、応援上映、轟音上映、書店での関連フェア、公式コラボで人気の香港料理店・銀座「喜記(ヘイゲイ)」さん以外にも叉焼飯を新たにメニューに加える店が続出するなど、ムーブメントが広がるなか、なんと2月23日に急遽、監督とキャストによる来日舞台挨拶が決定!! 昨年の東京国際映画祭のタイミングでの来日など、公開前のPRを兼ねた舞台挨拶は映画の慣習として珍しくないものの、公開後に「応援してくださったみなさんに直接お礼を言いたい!」とファンに会いに来てくれるケースはあまりなく、監督やキャストの想いの深さが感じられる。
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今回来日したメンバー。左上から時計回りに、ルイス・クー(龍捲風=ロンギュンフォン役)、レイモンド・ラム(陳洛軍=チャン・ロッグワン役)、ソイ・チェン監督、トニー・ウー(十二少=サップイー役)、ジャーマン・チョン(四仔=セイジャイ役)
会場は『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』を公開初日から上映し続けてきた新宿バルト9。舞台挨拶は2回行われ、メディアが取材できたのは1回目。登壇したのは、ソイ・チェン監督と、ルイス・クー(龍捲風=ロンギュンフォン役)、レイモンド・ラム(陳洛軍=チャン・ロッグワン役)、トニー・ウー(十二少=サップイー役)、ジャーマン・チョン(四仔=セイジャイ役)の5名。みなさんがどんなことを話していたのか、通訳さんが訳してくださったコメントを全文書き起こしでお届けします。
1回目の舞台挨拶が行われたのは、本編上映後。会場が映画の余韻とスクリーンの中のキャストと会える期待に包まれるなか、ソイ・チェン監督、トニー・ウー、ルイス・クー、レイモンド・ラム、ジャーマン・チョンの順でステージに登場。
まずは司会から、一同が日本のスタッフに内緒で『トワイライト・ウォリアーズ』の日本語タイトル入りスウェットを作って着て来てくれたことが紹介され、大きな拍手と歓声で大盛り上がり。5人お揃いのスウェット姿で、それぞれ感謝の言葉を伝えてくれた。
ソイ・チェン
おだやかな表情でこう挨拶したソイ・チェン監督。デニムの重ね着というおしゃれなコーディネートもさることながら、俳優さんと見紛うほどの素敵さと貫禄にクギ付け。
ルイス・クー
はにかみながら日本語で挨拶したルイス・クー。圧倒的スターのオーラを放ちながらも、「愛してる」の甘いギャップに、ファン歓喜!
レイモンド・ラム
劇中では、タンクトップ姿で肉体労働に励む姿がハマっていたけれど、ご本人はとても爽やかで洗練された雰囲気。
トニー・ウー
劇中でロカビリー風の黒髪だったトニーは、一転、今どきの明るい髪色で登場。でも、弟キャラっぽい雰囲気は、役柄そのまま。
ジャーマン・チョン
今回こうやって日本に来てみなさんに会えてとても嬉しいです。自分は日本が初めてなんですね。もっと頑張ってもっと日本に来られるようにしたいと思います。
と、満面の笑みで指ハートを作って、「こんにちは」から「愛してる, too!」までを日本語で挨拶したジャーマン。ファンサをたくさんしてくれて、いい人ぶりがにじみ出る…。
挨拶が一巡したところで、司会から、舞台挨拶の前日の2月22日に興行収入が2億円を突破したことが発表され、会場は感慨深い拍手で一体に。
リピーターも多いのではと、「2回以上観た人」と呼び掛けられると、ほとんどの人が挙手。「10回以上」でも手が挙がり、「20回以上」でも数人手が挙がると、監督と俳優陣に驚きと喜びの表情が。
日本でここまでヒットした理由を、監督が問われると、
ソイ・チェン
それと日本のみなさんに気に入っていただけたのは、ここにいる、今日は1人いないんですけど(テレンス・ラウ/信一=ソンヤッ役のこと)、4人の友情だとか、そういうところが日本の方の心に響いたんじゃないかなと思います。それともうひとつ、今回、九龍城砦を再現するにあたって非常に参考になったのは、日本にあった九龍城砦の資料です。たくさんの写真集とか、そういうものが今回、九龍城砦を再現するにあたってとっても役に立ったので、ここで改めて資料を残してくださった日本のみなさんに感謝します。
最後に、また観る楽しみが増えるように、メディアではまだ話したことがない、撮影にまつわる、とっておきのエピソードを求められると…
ルイス・クー
だから、自分の体とか顔に米とか叉焼のカスがいっぱいついちゃって。それでも監督はNGを出さなかった。仕方なくそのまま演じ続けましたけれど。これから叉焼飯はけっこうヒットすると思います。自分も叉焼飯が大好きなので、まだまだ食べに行こうと思っています。
レイモンド・ラム
アクション以外で好きなのは、信一(ソンヤッ)が自分の着古した服を彼(ロッグワン)にあげるシーンがあるんですけど、あそこでやっと彼が初めて違う服を手に入れたっていう部分で、すごく印象に残っています。確かにあれは信一が気に入らないとか、着古した服だったんですけどね(笑)。
トニー・ウー
ジャーマン・チョン
以上で舞台挨拶は終了。
その後のフォトセッションでは、劇中でルイス・クーが披露した“スクリューパンチ”のポーズが求められ、ルイスがキメると、ほかの4人も続いて、みんなでキメてくれるという嬉しい一幕も。
さらに、ムービー撮影の番になると、カメラに向かってポーズをキメた後、元気いっぱいに手を振ってくれるお茶目な姿も見ることができた。
最後に、観客の撮影OKタイムも30秒設けられ、こちらでもスクリューパンチポーズのリクエストに快く応じてくれて、ファンは大喜びでシャッターを切っていた。
ちなみに、舞台挨拶とフォトセッションで監督とトニー・ウーの立ち位置が入れ替わっているのは、トニーがさりげなく監督にルイス・クーの隣をすすめたため。
さらに、みなさんからのたっての希望とのことで、客席をバックに観客と一緒に記念撮影。
その場にいる全員の心に刻まれる、温かいひとときとなった。
新宿バルト9の9階エントランスには、みなさんのサイン入りポスターが展示されているそうなので、未見の方はぜひチェックを。
この旋風、まだまだ続く予感!
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『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』
舞台は、かつて香港に存在した「九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)」。1980年代、香港へ密航してきた陳洛軍(チャン・ロッグワン)は、黒社会の組織に追われて九龍城砦へ逃げ込む。そこで、城砦の秩序と平和を守る龍捲風 (ロンギュンフォン)と、龍を慕う信一(ソンヤッ)、十二少(サップイー)、四仔(セイジャイ)ら住民たちと絆を深め合い、そこでの暮らしに生きがいを見出していく。しかし、やがて、時代の流れと共に、九龍城砦をめぐる覇権争いが激化。陳洛軍らも、その渦の中に巻き込まれていくのだった…。
監督:ソイ・チェン
アクション 監督:谷垣健治
音楽:川井憲次
出演:ルイス・クー、レイモンド・ラム、テレンス・ラウ、フィリップ・ン、トニー・ウー、ジャーマン・チョン、リッチー・レン、ケニー・ウォン、サモ・ハン、アーロン・クォック
新宿バルト9ほか全国にて絶賛公開中。
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