LAのハウススタジオで自炊しながらレコーディング
――’16年はONE OK ROCKにとって、どんな年でしたか?
Taka:ワールドツアーでは毎日がとにかく目まぐるしくて、いま自分がどこにいるのかわからなくなる瞬間が何度もありましたね。帰国した翌日に、“あれ、自分ち?”って気づくみたいな(笑)。でもそれだけ忙しかったのは幸せなことなんだと思います。
Toru:アメリカもヨーロッパも長期間、ツアーバスで回っていたので、たまにグーグルマップで“今はここにいるのか”って位置を確認するんですよ。そうやって移動しつつ、ライブは連日。ホント怒涛の日々でしたね。その間、レコーディングもしてたので、ライブとアルバム『Ambitions』のために捧げた一年だった気がします。
Ryota:毎日いろんなエピソードがありすぎて。前作のアルバムは、いろんなプロデューサーの家に泊まらせてもらいながら制作したんですけど、今回はLAに僕らのハウススタジオができたので、そこで集中して作ったんです。
――うらやましい環境ですね!
Ryota:ただ、自分のレコーディングがないときはすることがないので、毎日走っていました。というのも、体重が増えてきたので、絶対痩せてみせると決心し、「走るのをサボったら、坊主になる!」って宣言してしまったんですよ。
Tomoya:そうそう。坊主宣言をムービー録画したから、絶対にサボれなくなったんだよね。俺も付き合って毎日一緒に走りました。
Ryota:ここだけ話すと、レコーディング作業がのんびりしたムードっぽく聞こえますけど、いきなり夜中に呼ばれて「これからベース録るぞ」とか言われるから、気が抜けないんです。
Taka:環境が変わった今回のLAのレコーディングは楽しかったな。起きてすぐにスタジオに入れるし、終わったら即行で寝れる。気分転換したいときは、すぐ近くのビーチにも行けたし、すごくレコーディングに集中できたと思う。
――今回の滞在中も、Takaさんが食事を作ったんですか?
Taka:作ってました。
Ryota:めっちゃおいしいんです。俺が好きなオムレツとかパスタとか、“あれが食べたい”ってリクエストすると、何でも作ってくれるんです。
Tomoya:それも家で出てくるようなメニューなのに、味も仕上がりもすべて、俺たちの想像の上をゆくレベルの本格派なんですよね。
Taka:褒めすぎだって(笑)。
Tomoya:だって「トリュフ塩」とか使うんですよ。
Ryota:俺も甘えてばかりじゃいけないと思って、今日は納豆オムレツを作ろう! って早起きして準備してたら、結局Takaが作ってくれて。で、やっぱ、おいしいんですよ。
Taka:様子見てたら、食材が無駄になりそうでもったいないから。
Ryota:自分ができないことを、さらっとやってくれるだけで、めちゃ感謝してます。Toruも頼むとすぐに作ってくれるし、ホントみんなすごい。
Toru:俺の場合はとりあえず、オムライスとかなんでもケチャップ多めにかけとけば喜んでくれるからラク(笑)。