「僕が東京に出てきて、初めてドラマの主演をやらせていただいたのが、このテレビ東京の『ドラマ24』の作品だったんですよ。だからこの枠にはとても思い入れがあるんです」
「僕が一番惹かれたのは、バラエティのスタッフさんとドラマチームが一緒になって作る作品だったということ。脚本を書いているのもバラエティの方なので、ただ勢いで乗り切るんじゃなく、センスのある笑いがちりばめられていて、とても面白い仕上がりになっていると思います」
でもそのぶん、「自分が100%伝えられるか不安もあった」と言う。
「監督からは、“あまり狙いすぎず、欲しがらないように”と言われていたので、僕はただただ真面目にやってたんですけど、撮ってる最中もこれで大丈夫なのか正解がわからなくて。でも実は、第1話のオンエア日にオールアップしていたので、反応がよくなかったらどうしよう…と思ったところで、軌道修正できないまま終わっていくんですけど(笑)」
そんな不安をかき消すかのように、放送開始直後から反響は上々。人気番組のパロディやお茶の間をザワつかせた芸能ニュースをいじり倒す攻めた内容に、“じわる”人が続出中。
「“芸能界あるある”みたいなものを描いているので、テレビ業界の裏側がわかるのも見どころのひとつ。タツヤやデカダンスメンバーのセリフも、俳優という仕事をしている自分自身と重なる部分があったので、そういうところも演じていて面白かったです。ちなみにもうひとつの見どころは、ホームページやポスターにも使われているメインビジュアル。上半身裸のタツヤが、“土曜の夜に抱かれたい”というキャッチコピーとともにBanBanという雑誌の表紙を飾っているのですが、これは思いっきりアンアンさんのパロディです。撮影中もデカダンスのメンバーたちと、いつか本気で出られたらいいねって話していました(笑)」
こんなエピソードやドラマを見ていてもわかるとおり、デカダンスのチームワークは抜群。共演者と「仲良くなりすぎた」と中村さんが語るほど、最高に楽しい現場だったそう。
「みんな本当にいい人でしたし、程よく年も離れていたせいか、あっという間に仲良くなっちゃって。彼らの本質を知ってしまったせいで、本番中もただ立ってるだけで笑っちゃうこともありました。収録の合間もよく、ジャンケンで負けた人がみんなにジュースをおごる“ジュージャン”をやってたんです。僕は1回しか負けたことないんですけど、いつも言い出しっぺの大東(駿介)さんが負けてましたね。連絡先もすぐ交換したので、この先も付き合いが長く続くといいなって思ってます」