
左から、金原ひとみさん、ヒャダインさん
今年で20周年を迎える経済トーク番組『カンブリア宮殿』がこの春リニューアル! 経済界のリーダーをゲストに迎えるこの番組の新インタビュアーに、作家の金原ひとみさんと、音楽クリエイターのヒャダインさんが抜擢されました。
“経済トークショー”がリニューアル! 新MCの二人が企業トップに迫る
── 初収録を終えたばかりですが、いかがでしたか?
ヒャダイン 僕はめっちゃ楽しかったですよ。経済界のリーダーの言葉は切れ味が抜群で、興奮しました。
金原ひとみ(以下、金原) 私はちょっと「いい子」にしすぎたかな(苦笑)。これからはもっと自分の「お行儀の悪い部分」も出していけたらいいですね。
── 作家の村上龍さんと、俳優の小池栄子さんからインタビュアーのバトンを引き継ぎました。なぜこの大役を引き受けられたのでしょうか。
金原 プレッシャーはありましたが、こんな機会は二度とないと思って受けました。それに普段出会えない方々とのお話を通じて、小説に使えるキャラクターや価値観のストックが増える楽しみもあります。
ヒャダイン 僕も断る理由がなかったです。普通だったらお金払って講演会でお話を聞くような方に、質問までできるんですから。こんなに間近で経済界のトップの話を聞けるなんて最高じゃないですか。超VIP待遇ですよね。
金原 今回初めてインタビュアーになって質問の難しさを知りました。私は経済に詳しいわけではないから、一個人の感性で迫るしかない。でも龍さんもいつも作家としての好奇心で質問されていたので、その姿勢を見習いたいです。
── 作家、音楽クリエイターとして、もしもゲストの考えに違和感を持った場合はどうされますか。
金原 主役はゲストなので意向を酌みながらですけど、思うところがあれば深掘りしていきたいですね。あと私は番組の最後に「編集後記」という発言の場があるので、そこもうまく使いたいです。
ヒャダイン 僕が自分の意見を曲げることはないと思います。少なくとも嘘はつかないです。
── 収録にあたってどんな準備をされるのでしょう。
金原 実際に番組収録が始まり、準備の大変さを痛感しました。まず資料を読み込んでメモを取り、それを台本に反映していただく。そこからさらに打ち合わせが…。カレンダーアプリを見ながら「これは意外と大変だ」と気づいたところです(苦笑)。
ヒャダイン 僕はゲストの著作を読み、台本とVTRに目を通すくらいですね。この番組は台本作りにも加わる金原さんの負担が大きくて、それが申し訳ないんです。
金原 いやいや、収録ではヒャダインさんのMCに助けられっぱなしですから。
── 番組を楽しみにしている視聴者にメッセージをお願いします。
金原 社会の変化が一番早く反映されるのが経済の世界。そんな経済のダイナミズムを、小説とは違う形で伝えていけたらと思います。あと、私は成功よりも失敗の話が聞きたいですね。失敗談のほうが、その人の人間性を知れますから。
ヒャダイン 注意してほしいのは『カンブリア宮殿』を見ただけで、自然と自己啓発されたり、ビジネスパーソンとして圧倒的に成長できるわけではないということ。でもゲストの方々の言葉にはたくさんのヒントがあるはずです。見る方々それぞれの興味・関心で、なにかを掴み取ってください!
Profile
金原ひとみ
かねはら・ひとみ 1983年8月8日生まれ、東京都出身。2004年、デビュー作『蛇にピアス』(集英社)で芥川賞を受賞。近作に第79回毎日出版文化賞を受賞した『YABUNONAKA―ヤブノナカ―』(文藝春秋)など。
ヒャダイン
1980年7月4日生まれ、大阪府出身。京都大学を卒業後、作家活動を開始。様々なアーティストに楽曲提供を行う。『musicるTV』(テレビ朝日系)や『久保みねヒャダこじらせナイト』(CXほか)などに出演中。
information

『カンブリア宮殿』
経営者や各界のリーダーをゲストに迎えて話を聞く“経済トークショー”。リニューアル初回は4月2日(木)23時6分より、テレビ東京ほかで放送。ゲストに伊藤忠商事の代表取締役会長CEO・岡藤正広氏を迎える。
写真・木村心保 インタビュー、文・安里和哲
anan 2490号(2026年4月1日発売)より



















