佐野勇斗、日記を5年間継続「目標や夢を書き留めることは、達成するために絶対に必要!」

エンタメ
2024.08.03
夢の一つだった朝ドラ出演が決定するなど、確実にステップアップしてきた佐野勇斗さん。未来を見つめる眼差しは強く真っすぐ。そして、過去を振り返る言葉からは熱い想いが零れ落ちてきます。
佐野勇斗 タレント

――デビューのきっかけになったオーディションはお母さまが応募したそうですが、もともと芸能界に興味はあったんですか?

佐野勇斗さん(以下、佐野):ありましたね。小さい頃から母親とおばちゃんが冗談半分で「勇斗はアイドルになるから」って話してたのを聞いて育ったので、いつの間にか自分でも芸能人になるんだろうなって思っていました。

――卒業文集に書いた夢も“アイドル”や“芸能人”だった?

佐野:とは書いてないんです(笑)。恥ずかしかったんでしょうね。“人を楽しませたい”みたいなことを書いていました。バラエティ番組が大好きで、『ヘキサゴン』『ロンドンハーツ』『はねトび』、DVDで『8時だョ!全員集合』も見ていました。

――人を笑わせるのが好きな子だったんですか?

佐野:そういうわけではなくて(笑)。自分で言うのもアレですけど、学級代表もやっていた、いわゆる優等生キャラだったんです。それで、ついたあだ名が“クール”。カッコつけてたんだとも思います。それが、小5の校外学習の出し物で世界のナベアツさんのネタを全学年の前で披露したら、大爆笑が起きて。物静かなクールキャラだったのに「こいつ実は面白いじゃん!」みたいな。それから、僕の路線が変わり始めました(笑)。中高時代はYouTuberになりたかったです。どこにもアップしなかったけど、宿題やってるところとか密かに撮ってました。

――高校時代はニュージーランドに短期留学したとか。思い出の地で撮影した写真集『Here, Now!』が発売されたばかりですが、短期留学はどうでしたか?

佐野:まだ15歳でしたし、最初の頃は部屋でマジ泣きしてて…。でも、それじゃあダメだと気持ちを切り替えて、できるだけホストファミリーと英語で喋るようにしました。3週間も親元を離れることが初めてで、いかに親に頼り切りの人生だったか身に沁みましたね。何をするにも全部自分で調べてやらないといけない環境で暮らしたことで、トライ精神が生まれたし、あの経験で大きな自信を持つことができました。

――撮影は楽しめましたか?

佐野:まっさらな気持ちで楽しめました。普段は常に仕事のことが頭にあって気を張ってしまうんですけど、撮影期間中は何も考えずに過ごせました。写真集の撮影も仕事ですけど(笑)、それだけカメラを意識せずに済む撮り方をしていただいて、本当に感謝しています。

――写真集には、撮影期間中の日記も載っています。昔から日記をつけているんですか?

佐野:受験の時に、スケジュールを立てて勉強をサボらないようにつけ始めました。上京してやめちゃったんですけど、コロナ禍で悩んでいた時に、それまで自分が一番頑張って成果を上げたことって何だろうと思い返したら受験だった。その時に日記をつけていたので、再開したんです。今はタブレットで、一日の目標、毎日やるタスク、人生の目標を日本語と英語で書く欄を自分で作ったシートがあって、そこに書いてます。

――たとえばどんなことを?

佐野:一日の目標だと、今日なら“笑顔で取材を受ける”とかです。毎日やるタスクは“英語で日記を書く”とか、(持ち歩いているタブレットを見返しながら)人生の目標は“ほんまに稼ぐ!”って書いてますね(笑)。これを5年くらい続けてます。俺、真面目だな(笑)。

――本当にそう思います。日記をつける良さは?

佐野:僕はずっと“夢はM!LKでドームツアー”と言い続けているんですけど、ドームツアーを回りたいと宣言している人にふさわしい行動ができたか一日を振り返ることで、反省点に気づけるんです。目標や夢を書き留めることは、達成するために絶対に必要! 人生をかけた夢の欄には、目黒蓮くんの名前を書いてるんですよ。いろんなところで話しすぎていて申し訳ないんですけど、去年『トリリオンゲーム』でご一緒した目黒くんとの出会いは僕にとって本当に大きくて。役者とグループを両方やっているという意味で境遇が似てますし、初めて会ったとは思えないほど、目黒くんの言葉が全部、わかったんです。

――今回の写真集は佐野さんの中でどんな位置づけですか?

佐野:撮影を意識することなく、ありのままの僕を撮ってもらいたかったんです。そんな作品が出来上がって嬉しかったですし、これで佐野勇斗・第1章を終えることができたなと。

高校時代の留学先であり、人生の起点ともいうべきニュージーランドを再訪して撮影した写真集『Here, Now!』。芸能生活10周年を前にして自分を見つめ直す5日間の旅を写真家の尾身沙紀さんが写真に収めた。大自然の中でアクティビティを楽しんだり、犬と戯れたり、飾らない自然体の佐野さんと共に旅をしているような気分になれる。¥3,300(SDP)

さの・はやと 1998年3月23日生まれ、愛知県出身。映画『ちはやふる‐結び‐』で、第28回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。今年後期放送予定の連続テレビ小説『おむすび』に出演。11月22日には映画『六人の嘘つきな大学生』、2025年には劇場版『トリリオンゲーム』が公開予定。M!LKとしては今年11月よりアリーナツアーがスタート。

ブルゾン¥194,700 Tシャツ¥57,200(共にマルニ/マルニ ジャパンクライアントサービス TEL:0120・374・708) その他はスタイリスト私物

※『anan』2024年8月7日号より。写真・恒川脩平(SIGNO) スタイリスト・伊藤省吾(sitor) ヘア&メイク・望月 光(ONTASTE) インタビュー、文・小泉咲子

(by anan編集部)

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