黒木さんがワークアウトを始めたのは2020年、コロナ禍でのこと。
「もともとカラダを動かすことは好きだったんですけど、それまでは習慣ではなかったんですよね。でもある日、子供に後ろ姿の写真を撮ってもらったら、思っていた以上にたるんでいて自分でもびっくり。ちょうど2人目を出産して2~3年経った頃で、一番カラダを動かしていなかった時期。コロナ禍で時間もあったし、これはまずいと思ってトレーニングを始めたんです」
コロナ禍を過ごしたのは、移住先のハワイ。日本とは異なる環境で、自分のカラダと向き合う時間も増えたそう。
「生活スタイルはそこまで大きく変わっていませんが、やっぱり空気は気持ちいいし、晴れている日も多いので、週に1回、朝起きてすぐにハイキングに行ったり、ビーチでヨガをしたりしていました。コロナ禍にはヨガの指導者資格“RYT200”を取得したんですけど、そのために解剖学を学んだことで、筋肉の使い方がよくわかるようになったんです。同じ動きでもどこを意識してどこに力を入れるかで効き方も変わってくるので、家でのワークアウトもよりやりやすくなりました」
こんな運動の習慣は、カラダだけでなくメンタルにおいてもいい効果が。
「こうやって運動をしてなかったら、コロナ禍の頃はとくに家にいる時間も長かったし、メンタル的にきつかったと思います。今も運動をすることで気分が上向きになるし、心身ともに整えてから一日をスタートできる。自分にとって毎朝10分のワークアウトがリラックスタイムでもあり、趣味でもあり、いま一番大事な時間になっています」
こうして作られる今の自分のカラダを「今までで一番好き」ときっぱり。
「10代、20代の頃はこれといって何もしなくてもハリツヤがあるし、カラダのラインもキープできる。でも頑張ってトレーニングをしている今のほうが筋肉量が増えている気がするし、何より日々の努力が自分の自信になっているんです。だから若い頃よりも今のカラダのほうが私は断然好きですね」
最近は日本で過ごす時間も増えている黒木さん。徐々に演技の仕事も再開させていきたいという。
「役を演じるということからは、もう5~6年近く離れてしまっているんですけど、いろいろな経験を経て、きっと演じることに対しての向き合い方も昔とは変わっているんだろうなって。だからまたどこかのタイミングで演技のお仕事に挑戦したいですし、俳優業も続けていきたいと思っています」
くろき・めいさ 1988年5月28日生まれ、沖縄県出身。2004年にモデルデビューし、俳優としても活動を開始。以降、さまざまな映画やドラマなどで活躍。現在はハワイと日本を拠点に活動。2児の母でもある。
トップス¥16,500(determ;/THE WALL SHOWROOM TEL:03・5774・4001) スカート¥52,800(MUKASA/THE WALL SHOWROOM) ピアス¥77,330(TOM WOOD/TOM WOOD Store Aoyama TEL:03・6447・5528) その他はスタイリスト私物
※『anan』2024年4月17日号より。写真・SASU TEI(RETUNE REP) スタイリスト・亘つぐみ@TW ヘア&メイク・中野明海 取材、文・恒木綾子
(by anan編集部)