
右から、兎さん、堂前透さん
残暑しのぎのミスト前で撮影を行った今回。眼鏡が曇っても、肩が濡れても、微動だにしないロングコートダディのおふたり。多少のことでは動じない彼らの単独ライブツアー『月光もたらす』が現在開催中だ。
漫才だと兎が冒頭部分でヘンにカッコつける時があって
── 今回のタイトルの由来は?
堂前 単独をやろうと思った時に月が綺麗で。もう少し遅かったら『ティラミスおいしい』になってました。
兎 危なかった〜。僕も皆さんと一緒の時にタイトルを知ったんです。
── ネタ作り担当の堂前さんが、制作のために取り入れていることは?
堂前 今回はお散歩ですかね。家の周辺の道が毎朝ランダムに生成されていたら楽しいのになって思います。
兎 『トルネコの大冒険』的な? となると敵も出てくるけど…。
── おふたりは漫才もコントもされていますが、コントの魅力とは?
兎 ふたりともゲームが好きで、勉強の成績も結構良かったんですよ。だから謎解きじゃないけど、設定に縛りがある中で面白さを考えていく方が好きなのかもしれないですね。
堂前 自分の中ではあまり分けてないです。ただ、漫才だと兎が冒頭部分でヘンにカッコつける時があって。
兎 まだ見よう見まねでやってるんで、なかなか安定しないっすね。
堂前 コントの方が、そういう事態は比較的起こらない気がします。
── 堂前さんから見た兎さんのコント師としての魅力を教えてください。
堂前 ナチュラルに嫌なやつができて、かつ嫌すぎないところですかね。
兎 たしかに、そういう役が多いですね。数年前にマウントを取る役を演じた時に、みんなが面白がってくれて。コント以外でもわざとマウントを取っていたら、それが染み付いて僕の人格になった感じがあります。
堂前 片鱗がないと0から1は生まれないから。そう考えると、ネタ作りは兎9:僕1なのかもしれません。
── ご自身が思う“いいネタ”とは。
堂前 兎が生き生きしている時は、いいネタが多いような気がします。
兎 セリフがなかなか言えないネタだと、ぎこちなくなっちゃうんです。それってなんか規則性があるんかな。
堂前 “普通の人間”を演じるのがだんだん難しくなってる気はするな。
── 最後にライブの見どころを一言。
堂前 ここを見てほしいとかはないんですけど、立ち上がるのはやめてほしいですね。上映中の撮影とかその販売とかもやめてほしいなって。
兎 それは劇場が言うから大丈夫。ツアーってやりながらボケを足したりして変えていくので、この号が出る頃は大分仕上がってると思います。
── タイトルの回収もできますか?
堂前 どうなんでしょう。タイトルつけた時は何もできてなかったんで。でも、前回お客さんに後から聞いて驚いたことがあったんです。別の世界線的な話やったんですが、タイトルの『あるうら』をローマ字にすると逆から読んでも同じらしくて。
兎 考察ってすごいな。“4年前のあのキャラと関係性が…”と言われたりして、そんなわけないじゃんって(笑)。でも考察は自由ですからね。
Profile
ロングコートダディ
写真右・兎(うさぎ) 1988年8月19日生まれ、岡山県出身。
写真左・堂前透(どうまえ・とおる) 1990年1月16日生まれ、福井県出身。2009年にお笑いコンビ・ロングコートダディを結成。漫才、コントともに独自の世界観が評価され、'21年、'22年の『M-1グランプリ』で決勝進出。'25年『キングオブコント』で優勝を果たした。
anan 2513号(2026年9月30日発売)より

































