『美少女戦士セーラームーン』、次元の先へ! 話題の舞台の世界を味わい尽くした観劇レポート

会場に入った瞬間から舞台の感動を胸に会場を出るまで、「美少女戦士セーラームーン -Shining Theater Shinagawa Tokyo-」の世界を味わい尽くした観劇レポートをお届け。

Index

    「美少女戦士セーラームーン -Shining Theater Shinagawa Tokyo-」

    What’s?

    『美少女戦士セーラームーン』とは武内直子作の少女漫画で、普通の中学生だった月野うさぎが、愛と正義の戦士セーラームーンに変身し、仲間を集め宇宙の平和を守る物語のこと。これまでコミックスは17か国語に翻訳され、TVアニメシリーズも40か国以上で放送。1993年以降はミュージカル版が日本や海外でも上演され、今年4月からは品川の専用劇場・クラブeXでの新作ロングラン公演がスタートし、Wキャストで休演日を除きほぼ毎日上演中。8月からは第2期に突入している。https://prettyguardiansailormoon-stst.com/

    会場に入った瞬間、そこは『美少女戦士セーラームーン』の世界

    会場に入るとまっさきに目に飛び込んでくるのはグッズ売り場。ライブパートで使える『美少女戦士セーラームーン』ステージコンテンツ共通のオフィシャルペンライトは、ドームの中を“幻の銀水晶”と“月”のパーツに付け替え可能でどちらもかわいい! さらにキャストのブロマイドなどのグッズだけでなく、武内直子先生の新規イラストが使われたアイテムもあり、幅広いファンにうれしいラインナップとなっている。原作コミックスは、この舞台を観るために世界中から訪れた海外ファンに人気だそう。

    グッズコーナーを抜けると、目の前に広がるのは深紅のロビー。もともとは舞台だけでなくライブイベントやパーティなど多目的に使われていた会場だったところを、専用劇場にするにあたって作品のカラーに合わせて全面的に意匠をチェンジ。重厚感のあるボルドーの壁にゴージャスなゴールドのフレームで額装した武内先生の新規イラストは一番のフォトスポットに。パフォーマンスでのセーラー戦士たちの立ち姿は、このイラストからインスパイアされているのだとか。他にもセーラー戦士たちの胸元を飾るコンパクトやハート型のブローチ、ロッドが展示されていたり、2階には今回の衣裳の写真も飾られており、ショーが始まる前から大興奮。トイレのピクトグラムまで、スーパーセーラームーン、タキシード仮面のシルエットになっているこだわりぶりだ。

    ドリンクカウンターではキャラクターのイメージに合わせたオリジナルドリンクが提供されていて、誰がどんな味になっているのか味わってみるのも楽しいし、セットでゲットできるグッズ(第2期はキャラクターモチーフのチャーム付きパフェスプーン)がお持ち帰りできるのもうれしい。

    歌やダンス、映像と照明が奇跡のマッチング

    オリジナルドリンクを飲みながら開演を待つことしばし、ついに公演がスタート。舞台上ではAIとセーラー戦士たちの戦いが繰り広げられていき…。息を呑むストーリーが歌とダンスで表現されていくのだが、一般的なミュージカルと違うのは、この舞台が映像と照明の合わせ技で完成するところ。その時のキャラクターの感情を歌で表現するからより感情移入がしやすいし、そこに映像が加わることで詳細な情報を説明することなく伝わって理解も進む。海外からやってくるファンのために英語字幕が付いているのもこの作品ならでは。リリックビデオの映像と併せて、幅広い層に楽しめる仕掛けになっている。専用劇場になったことで、舞台上の照明もパワーアップ。照明で戦士の技を表現するシーンなど、まさに『美少女戦士セーラームーン』の世界が目の前で展開しているように思えて、感動もひとしお。セーラー戦士たちが勢揃いするバトルシーンも見どころたっぷり。スーパーセーラーマーキュリー&スーパーセーラーマーズなど、共闘シーンは観ているだけでグッとくるし、舞台を下りてセーラー戦士たちが戦う場面では、なんだかセーラー戦士たちに守られているような感覚に。敵のクイーン・ヴァルシアは映像も相まって本当に強そう。そして彼女にも戦う理由はあるわけで…。敵である存在にも掘り下げがある『美少女戦士セーラームーン』の魅力が、本作でもしっかり受け継がれている。

    目の前にセーラー戦士が“いる”ことに大興奮!!

    パフォーマンスのあとには、歌って踊るライブパートが華やかにスタート。ここからはペンライトを振っての応援が可能になる。ステージの上ではもちろん、ステージを下りて客席をくまなく歩きながら笑顔を見せてくれるセーラー戦士たちに、ドキドキと興奮が再び! ステージと客席の距離もそんなに遠くないけれど、自分の目の前でセーラー戦士たちが“存在する”ことがリアルに実感できるライブパートは、本作の見どころの一つ。ショーのストーリー中に披露されている楽曲でも、ライブになることで振り付けのかっこよさや衣裳のクオリティの高さにあらためて気付かされる。しかもこのライブパートはスマートフォンでの撮影が可能なのだ。今、あちこちのSNSで「#美少女戦士セーラームーン」や「#シャイニングシアター」のタグ付きで上がっている動画は、観客が撮影して投稿したもの。これらがバズったことで、現在、ファン以外の人にも注目され始めている。チケットが入手困難になる日もそう遠くないかもしれない…。

    ライブパートが終わったからといって気を抜いてはいけない。「Premium seat」の観客には舞台上でキャストとの記念撮影ができるという豪華なサービスが付いてくるのだ。撮影機器は自身のスマホで、チャンスは2回。キャストのみんなと一緒に写ってもいいし、キャストだけを写してもらうこともできる。客席を出ると、最後はキャストにお見送りされながら退場となる。最後まで『美少女戦士セーラームーン』の世界にどっぷり浸かりまくった一日だった。

    Point

    ① 専用劇場で入り口から世界観を存分に楽しめる!

    本作が公演されるにあたり、専用劇場として改装。ロビーには武内直子先生の新規イラストやセーラー戦士たちのアイテムが飾られているなど装飾も盛りだくさんなので、少し早く劇場入りして存分に『美少女戦士セーラームーン』の世界に没入するのがおすすめ。

    ② 開演前にオリジナルドリンクやグッズをゲットして

    1/1

    グッズは、普段使いできるものも多くてうれしい! ドリンクカウンターではキャラクターに合わせたオリジナルドリンクの提供も。ステージコンテンツ共通の「美少女戦士セーラームーン OFFICIAL FANLIGHT」はここでゲットしておきたいところ。

    ③ どちらも通いたい! Wキャストに目が離せない

    ロングラン公演を支えるWキャストたちは、どちらもSNSで大バズリ中。同じストーリーでもキャストが変われば魅力も変わり、座席が変われば舞台が見える角度が変わって、観るたびに新たな発見があると大好評。何度もシアターに通うリピーターも続出している。

    ④ 最後にはセーラー戦士と写真撮影&お見送りまで!?

    セーラー戦士たちとの近さが大きな魅力の今作は、「Premium seat」で観劇すると終演後にセーラー戦士たちとの写真撮影&お見送りまであって超豪華。セーラー5戦士+タキシード仮面と、スーパーセーラーちびムーン+外部太陽系4戦士が週替わりでそれぞれを担当する。

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    写真・樽木優美子 取材、文・尹秀姫 撮影協力・バックグラウンズ ファクトリー
    Ⓒ Naoko Takeuchi Ⓒ 武内直子・PNP/「美少女戦士セーラームーン -Shining Theater Shinagawa Tokyo-」project

    anan 2512号(2026年9月16日発売)より
    Check!

    No.2512掲載

    ボーダレスカルチャー 2026

    2026年09月16日発売

    ジャンル、国境、世代など、既存の枠組みに囚われず、様々な垣根を越えて輝く人や事象に注目。様々な分野からアプローチした“ボーダレス”なトピックスをお届けします。

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