最後の晩餐のメニューは何にする? 作家たちに訊いたコミックエッセイ。
「最初に“最後の晩餐”というお題を与えられたんですが、私は死ぬのが怖いんです。無になるのが怖い。それで、みなさんは怖くないのかどうかも訊いてみたいと思いました」 と、漫画家のオカヤイヅミさん。一人一人、食べたいものを食しながらインタビューを敢行。綿矢りささんや西加奈子さんは豆腐、桜庭一樹さんは白米、朝井リョウさんは『洋麺屋五右衛門』のスパゲッティー…。
「やっぱり幸せな時の味を挙げる人が多いと感じました。美味しかったのは津村記久子さんの『まい泉』のロースかつ膳。津村さんが美味しそうに食べるんです。強烈だったのは円城塔さんの“極道すきやき”。作家の宇野千代さんのレシピで、翌日具合が悪くなるくらい重かった(笑)」
死ぬまで書いていたいと断言する人がいるなど作家の死生観や創作への姿勢が垣間見え、それに対するオカヤさんの考察も鋭い。
「インタビューする経験などないので緊張していました。エンタメ系の作家は嘘を盛り込んでも話を面白くしてくれたり、純文学系の人は自分の考えをいかに言葉にするかを意識していたりするのかな、と感じましたが、どちらもすごく面白かった。死について語ることって、生きているのが楽しいってことなんだな、とも感じられたのがよかったです」
また、描かれる作家たちの顔が特徴を的確にとらえているのも見事。
「オカヤさんは盛らずにそのまま描くねと言われます(笑)。顔の造形だけでなく、表情や体重のかけ方などでもその人らしさを出しています」
読んで眺めて、自分なら最後に何を食べたいか人と語らいたくなる本作。続編が出てほしい!
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