文/寒川あゆみ
「日焼け止めを塗っていれば焼けない」は間違い!
日焼け対策として日焼け止めを使う人は多いと思います。しかし、「日焼け止めを塗っていれば日焼けしない」わけではありません。日焼け止めを塗るのは焼かないためではなく、“紫外線によるダメージを遅らせる”ことが目的なのです。
「日焼け止めの数値が高ければ良い」は間違い!
紫外線は時期によって強さや量が違い、日常生活やレジャーなど、シーンによってダメージの受け方は異なります。
近年はSPF50+のように、数値の高い日焼け止めが増えています。「数値が高いからしっかり紫外線をカットできそう」と思う人も多いと思いますが、必ずしも数値が高ければ良いというわけではありません。
UV効果のある化粧品には、「SPF」や「PA」と書かれています。「SPF」とは“サンプロテクションファクター”の略で、「UVB」に対する効果を表します。一方、「PA」は、“プロテクショングレードオブUVA”の略で、「UVA」に対する効果を表しているのです。
日常生活ではUVAを浴びることが多いのでPA値の高いものを、スポーツやレジャーではUVBを浴びることが多いのでSPF数値の高いものと、シーンによって使い分けるのがベストでしょう。
「とりあえず塗っておけば大丈夫」はNG
日焼け止めを次のように塗っている人もいるかもしれません。しかし、これらはすべてNGです。
・ベタつくのが嫌だから少量しか塗らない
・線状に出し、薄く伸ばすように塗っている
・朝塗った後、塗り直しをしない
日焼け止めの目的は、日焼けによるダメージ時間を遅らせること。そのため、せっかく日焼け止めを塗っても十分な効果が得られにくくなるのです。
日焼け止めの効果を高めるためには、1㎠につき2mgを目安にするのがおすすめ。日焼け止めを塗る際、腕などに直接出し、線状に伸ばす人が多いと思います。しかし腕の面積を考えると、量が不足している可能性が高いです。
線状に伸ばして塗る場合は、重ね塗りをして厚みを持たせるのがいいでしょう。また、時間が経つと汗や皮脂で落ちてしまうので、2~3時間ごとに塗り直しするようにしてください。
UVカットアイテムを併用しよう
日焼けだけではなく、シミ・シワ予防もしたい人は、UVカットアイテムを併用しましょう。日焼け止めに加え、UVカット効果のある日傘やアームカバー、スカーフ、帽子、サングラスなどを併用し、できる限り紫外線のダメージを抑えるにしましょう。
今回ご紹介した日焼け止めの塗り方や、UV対策アイテムを参考にして、夏を乗りきってくださいね。
©︎d3sign/gettyimages
筆者情報
寒川あゆみ
大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty