文・三谷真美
エアコンの電気代を節約する方法!
エアコンの電気代がいくら節約できるのかを紹介している、経済産業省 資源エネルギー庁の示す「エアコン | 省エネポータルサイト(経済産業省)」のデータ(※1)とともに、簡単に節約&省エネできるコツをご紹介します。
1. 冷房の設定温度を1℃上げる
外気温度31℃の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から1℃上げた場合(使用時間:9時間/日)、年間で電気30.24kWhの省エネになり、約940円の節約につながります(※1)。
エアコンの設定温度を上げても快適に過ごすためには、ドアや窓の開閉を少なくすることで部屋の温度の上昇を抑えたり、扇風機を併用して涼しい風を部屋全体に行き渡らせるのがオススメ。また、エアコンの風がカラダにあたると、より涼しく感じることができるので、風向きを調整しましょう。
とは言っても、最近は猛暑日や熱帯夜が多く、熱中症や体調不良のリスクがあるので、暑い部屋で我慢するのはよくありません。あくまでも無理のない範囲で行いましょう。
2. 必要な時間だけ使う
冷房を1日1時間短縮した場合(設定温度:28℃)、年間で電気18.78kWhの省エネ、約580円の節約になります(※1)。
エアコンを切った直後から暑くなるわけではないので、出かける少し前に切る習慣をつけてみてはいかがでしょうか。レースのカーテンやすだれなどで日差しをカットしておけば、急激に暑くなることがないので、快適に外出の準備をすることができそうです。
さらに、昼間の外出時にカーテンを閉めておくことで、室温の上昇を抑えられるので、夜のエアコンの電気代を節約することができます。
3. エアコンのフィルターを清掃する
フィルターが目詰りしているエアコン(2.2kW)とフィルターを清掃した場合を比較すると、年間で電気31.95kWhの省エネ、約990円の節約になります(※1)。
長時間使用したエアコンの内部にはホコリなどがたまり、本来のエアコンの性能を低下させることがあります。また、清掃しないまま使用していると、ホコリやカビなどが、異臭やアレルギー症状の原因となる可能性も。月に1〜2回程度、掃除機でホコリを吸い取ったり、ぬるま湯で洗ってからしっかり乾燥させるなど、フィルター掃除をするようにしましょう。
エアコンの内部の清掃は、エアコンについて十分な知識のない人が行うと故障の原因となる恐れがあるので、専門の業者に依頼しましょう。
エアコンを賢く使って、節電しましょう!
節約するための、エアコンの使い方についてご紹介しました。
もうひとつ、節約のポイントとして、ベランダなどに設置されている、エアコンの室外機の吹き出し口まわりを確認しましょう。その吹き出しに物を置くと、冷暖房の効果が下がってしまうので、風通しが良くなるように意識してみてください。
今年の夏も、暑い日が多くなると予想されます。熱中症対策のためにも、無理せず、できる限りの節約・節電をしましょう!
※1 経済産業省 資源エネルギー庁 「エアコン | 省エネポータルサイト(経済産業省)」
(C)Liudmila Chernetska/Getty Images