文/寒川あゆみ
汗によるベタつき、においを予防するためのポイント
蒸し暑くなるにつれて、汗が気になる人も多いでしょう。体温が上昇すると脳に指令が伝わり、体温をコントロールするために交感神経や汗腺が刺激され、発汗するとされています。そのため、汗をかくこと自体は悪いことではありません。
とはいえ、お出かけ時や人と会うときに汗をかきすぎて恥ずかしさを感じたり、べたつきやにおい、不快感が気になったりすることもあるでしょう。
汗による不快感を軽減させたいなら、次の4つのポイントを意識してみてください。
1.汗をかいたらすぐに拭き取る
汗を放置したままにすると、空気に触れてベタつきやにおいの原因に。汗をかいたあとは、タオルやボディシートなどで汗を拭き取ると、ベタつきやにおいの予防につながります。
2.制汗剤で汗を防ぐ
人と会うときなど、汗やにおいを抑えたい場合は、汗やベタつき、においを防ぐ制汗剤を活用するのがおすすめです。
3.皮膚を清潔にする
皮膚や毛穴に汗や皮脂などの汚れが残ったままになっていると、時間の経過とともににおいの原因になることも。一日の終わりには丁寧に汚れを落とし、肌を清潔な状態にしましょう。その際、ボディソープや石けんをしっかりと泡立てて、泡で洗うことがポイント。これからの季節には、ミントや柑橘系などのクリアな香りや、さっぱりした使用感のアイテムを選ぶのもおすすめです。
4.良い汗を出す
運動不足などで汗腺の機能が低下すると、汗が出にくくなったり、ベタついた汗が出やすくなったりする可能性も。有酸素運動や半身浴で汗腺の働きを高める、こまめに水を飲んで代謝を促す、脂っこいものを食べすぎないなど、生活習慣を見直して良い汗を出せるようにしましょう。
肌トラブル、体の不調予防ポイント
肌のべたつき以外に、梅雨時期は背中やデコルテにニキビができやすくなったり、気圧の変化や湿気などによる体の重だるさ、むくみなどを感じたりすることはありませんか?
このような肌トラブルや不調を予防するためには、次のケアがおすすめです。
1.湯船につかる
暑い時期はシャワーだけで済ませがち、という人も多いと思います。しかし、湯船につかることは、血行を促すことにつながります。また、水圧によってむくみやだるさの軽減も期待できるでしょう。他にも、汗腺の機能が高まると良い汗が出やすくなり、毛穴が開くことで汚れやにおいの対策もできます。
夏でも手先や足先が冷える、むくみを感じる、汗が出にくい人は、温浴・発汗効果のある入浴剤を取り入れてみましょう。肌のベタつきが気になる人や、気分をすっきりさせたい人は、ミントや柑橘系などの爽やかな香りの入浴剤を使うのがおすすめです。
2.お風呂上がりには体にも化粧水をつける
夏場でも、日中の発汗やエアコンの風、入浴などで肌が乾燥しやすい状態に。乾燥した肌に衣類の摩擦が加わると、肌荒れやニキビなどを引き起こす原因にもなります。そのため、お風呂上がりにタオルで水気を拭き取ったあとは、背中やデコルテも化粧水でうるおいを補いましょう。手が届きにくい部分は、ミストタイプの化粧水を活用してみてください。
3.ストレッチ、マッサージでむくみケア
体の重だるさやむくみケアとして、湯船につかる以外にお風呂上がりのストレッチやマッサージもおすすめです。血行が良くなった状態で肩や腕まわしをする、股関節を開いて前屈する、太もも・ふくらはぎを伸ばすなどのストレッチやマッサージすると、体がすっきりと軽くなりますよ。
梅雨時期は不快感や不調に悩まされやすいですが、日頃から予防をしておくと、それらをやわらげることができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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寒川あゆみ
大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty