取材、文・二俣愛子
韓国の進化系あかすりサロンが天国だった件! 韓国スパ体験レポ
暇さえあればYouTubeで韓国の美容関連の動画をむさぼるように観るのが楽しみであり、日課なのですが、最近、韓国のビューティYouTuberさんが訪れていたラグジュアリーなあかすりが受けられるという場所が気になり、受けてみることに。
ここがまたコスパが最高によく、心もカラダもリラックスできる天国だったのでご紹介したいと思います。
そもそも韓国のあかすりとは?
韓国のあかすりというと、昔ながらの銭湯(モクヨクタン)やチムジルバンで受けられるもので、ひとつの広めの部屋に真っ裸のお客さんがあかすり台に横たわり、よれよれの下着姿のおばさんが力をこめてゴシゴシと全身をこすってあかを落としてくれるというサービス。
知らないお客さんと一緒に真っ裸で、しかも“あかを出す”という人に見られたくない汚い部分をさらけ出さなければいけないので、正直、今まであかすりには抵抗がありました(きっとほかのお客さんは気にしていないのだろうけれど)。
しかし、今回紹介するサロンは女性専用サロン、個室で1対1。サービスの内容も素晴らしいとあって期待大です。
自分だけの空間でやすらぎの時間を
まず受付で希望のコースや施術中に使用するオイルなどを選択します。
私はこのお店の基本コースでメニューの一番上にあった「発酵ヨモギコース(75分)」99,000ウォン(税込)を選択。肌が弱いのでその旨も伝えました。
メニューは大きく基本コースと、ミルクコースに分かれていて、ミルクコースはより保湿効果を高めたい人におすすめだそう。
価格の違いは、あかすりのあとに行う全身マッサージで使うオイルの違いや、洗身タイプ、コース時間によって異なるのだとか。
お茶のサービスまで至れり尽くせり! 半身浴からスタート
個室に案内されると、そこには洋服を収納できるクローゼットと、全身を乾かすことができるというボディドライヤー、化粧台がありました。
また、右手には引き戸式の扉があり開けるとそこには広々とした空間に1人用のお風呂とあかすり台、サウナのあるお部屋が出現。
裸になって待っているとすぐにおばさんのあかすり師さんがやってきました。
おばさんは着ていたガウンを脱いで、恥ずかしげもなくブラジャーとパンツ姿に。ここでもやはり下着姿なのか、ということに若干の違和感と疑問を覚えつつも、片言の日本語や英語を使いながら笑顔いっぱいで接客してくれるおばさん。温かい気持ちになりました。
まずは、10~15分ほどお風呂につかり、角質を柔らかくしてあかを落としやすくします。その間は、キョルミョンジャ茶というお茶をいただきました。氷でキンと冷えていて、火照ったカラダにすっと染み込みます。
このスパは、妊婦さんもよく利用されるそうで、カラダに害がなく飲みやすいものとしてこのお茶が提供されているそう。
あかすり2往復+かかとは軽石でつるつるに
お風呂からあがったらさっそくあかすり。おばさんに「あか、出てますよ~」と言われ、赤面しつつも、ゴシゴシやっていただきました。あかすり用のタオルに石鹸とお湯を合わせてこすっていきます。
「はて、これは私のカラダから出てきたもので、あっていますか?」と思うようなものが、大変恥ずかしながら出てまいりまして、普段どれだけカラダをちゃんと洗えていなかったのか思い知らされました。
全身のあかすりを2往復したあとは、かかとの角質ケア。ここは軽石(日本製だそう)を使っていくのですが、素早いながらもつるつるの仕上がりに感動。
ちなみに、肝心のあかすり時の痛みは、まったくありませんでしたし、赤くもなりませんでした。
おばさんによると、人によって肌質が異なるため強さも変えているのだそうです。特に敏感肌の方は、受付時や施術の際にもその旨を伝えておくことをおすすめします。
あかすり台のある部屋にはスマホも持ち込めるので翻訳機を使って対話も可能です。
酵素パウダーでフェイスクレンジング
温かいスチームタオルで顔を覆ってもらったあと、酵素パウダーを使ってフェイスクレンジングもしてもらえます。
さささと素早く終わったのですが、このあとシャワーで洗い流すとすべすべ肌を実感。
シャワーで流したあとは至福の全身マッサージ
シャワーで全身を流します。あかが取れてつるんつるんになったあとは、保湿ケアをしながらの全身マッサージ。これがもう極楽そのものでした。
マッサージの際には、ヒアルロン酸・コラーゲン・セラマイドが含まれたアンプルと植物性のオイルを使用するのですが、どちらも鎮静作用に優れているそうで、あかすりで刺激を受けた肌を鎮静しながら保湿する効果があるのだとか。
この2つを混ぜたもの(それぞれ別にする場合もあります)を塗ってもらいながら約30分間の至福のマッサージタイムに突入です。
力加減が絶妙で「おお~」「はぁ~」と言葉にならない声をもらしながら極楽気分を堪能しました。この日は、脚や首肩周りがこっていたのですが、それを伝えずとも集中的にやってもらえたのには嬉しい驚きでした。
また、印象的だったのは、ストレスがたまるとガチガチになりがちなこめかみまで揉んでもらえたこと。おばさん曰く「今の人はストレス抱えてるからね。ここがガチガチなのよ」とのこと。皆さま、お疲れのようです。
加えて、腸を揉むようなお腹周りのマッサージもしっかりとしてもらえて最高でした。
フェイシャルパック&シャンプーまで!
マッサージのあとは、院長先生がこだわって作られたという鎮静のフェイスパックを。
アンプルが染み込んだ厚みのあるコットンを幾重にも重ねていくのですが、ひんやりと冷たく、火照った顔と首の熱をすっと下げてくれる感じがなんともいえない心地よさでした。
また、このシャンプーの時間が幸せの絶頂! プロにシャンプーをしてもらう気持ちよさに加えて、頭のマッサージも行ってくれるので、溜まっていた疲れとストレスがすーーっとほぐれていくようでした。「この時間よ、永遠に…」と、心の中でつぶやきながら癒しの時間を満喫したのでした。
シャンプーのあとは栄養剤を塗布して軽く流します。
あかすり台に座った状態で最後に仕上げのマッサージを受け、シャワーで全身を流してコースが終了しました。
着替え時にはパッションティのサービスも!
あかすり部屋を出て着替えようとすると、化粧台にはちょっとリッチなグラスにつがれた赤いパッションティが。ほどよい酸味と心地いい甘さでぐびぐびと一気飲み。「くっっは~」とビールのCMばりに声をあげてしまいました。
翌日、ちょっと乾燥を感じました
次の日、肌が一部乾燥を感じました。私はかなりの敏感肌なので刺激にめっぽう弱いのと、超がつく乾燥肌。保湿クリームを塗ると一瞬で落ち着いたので、肌が弱い方は施術のあともしっかりと保湿をすることをおすすめします。(個人差があります)
満足度が高すぎ! これは友達や家族に勧めたい
今回は、ラグジュアリーな空間で非常に満足度の高いあかすり体験をご紹介しました。
受けている最中から友達や家族の顔が浮かんで、連れてきてあげたいなと思えた場所です。
ぜひ韓国にいらっしゃる際は訪れてみてください。
Information
洗身ショップ スパ・へウム
住所:ソウル特別市 江南区 彦州路 311 ローズ1タワー 地下1階
営業時間:8:00~24:00
定休日:無休
Instagram:@heum_spa
二俣愛子
韓国・ソウルを拠点に、雑誌やWEBメディアでライターとして活躍中。コスメからグルメまで最新の韓国事情をインスタグラムでもお届け。ジュエリーショップ「owol.」(@owol__official)のディレクターも務める