文・田中亜子
今日から無理なく実践! 食費を節約できる簡単なコツ7つ
さまざまな分野で相次ぐ価格の高騰。特に、私たちが生きるうえで欠かせない食料や飲料の値上がりは、家計を大きく圧迫し、これまで以上に節約を意識している人がほとんどではないでしょうか。そこで、元保育士で節約マニアのYuiさんに、今すぐできる簡単節約術をお聞きしました。
Yuiさん 子どもが幼児期の時は家族3人で食費は月2万円を実践していました。今は子どもが大きくなり、家族がさらに増えたり、弁当も作るようになったりで、さすがに維持することはできていませんが、これから紹介するコツはずっと続けていることです。
節約って、やろうと思えばいくらでもできてしまいますが、栄養不足の食事は本末転倒ですよね。だから、節約しつつも栄養はしっかり摂ることを心がけています。これは、私の節約術において、揺らぐことのない重要な柱です。では、紹介しましょう。
1. 鶏もも肉を使う料理は、鶏むね肉を混ぜる
牛、豚、鶏のなかでも手頃な価格の鶏肉。なかでも、もも肉はジューシーでおいしいですよね。唐揚げやチーズタッカルビ、油淋鶏などには、もも肉を使うことが多いと思いますが、そこに私はさらに安いむね肉を混ぜています。濃い下味やタレを絡ませるメニューだと、むね肉の淡泊さが気にならず、おいしく食べられますよ。
2. 牛挽き肉料理は、豚挽き肉を混ぜる
部位別の肉よりも挽き肉のほうが手頃な価格ですが、牛挽き肉オンリーとなると少し高くついてしまいます。ですので私は、よりお安い豚挽き肉を混ぜています。タコライスやハンバーグなど、家族はモリモリ食べてくれますよ。
3. 手作りソースは使い回す
ソースやタレは多めに作り、別の料理にも使用することで無駄をなくすようにしています。また、作る手間と水道光熱費もチリツモながら浮きます。具体例は次の通りです。
ハンバーグソース……ポテトフライのディップに
ぶりの照り焼きのタレ……ゆで玉子の味付けに
油淋鶏のタレ……サラダのドレッシングに
4. 1つの食材で複数のメニューを作る
こちらもソース同様に食材の無駄をなくすコツです。余すことなくおいしくいただいています。具体例は次の通り。
レンコン……きんぴら、挟み揚げ、豚汁
大根……サラダ、お味噌汁、煮物
キャベツ……回鍋肉、ちゃんちゃん焼き、ミネストローネ など
5. 余った食材(野菜)は細かくして肉団子にする
余った野菜は、フードプロフェッサーにかけて挽き肉と混ぜ、肉団子にしています。少ししなびた野菜でも、お肉と混ぜることで見た目が気にならなくなります。余り野菜の活用法はいろいろ試しましたが、肉団子が最適だと思います。
6. 牛乳を使用する料理には、豆乳を多めに入れる
豆乳は日持ちするので安い時に購入しておき、シチュー、カボチャやさつまいものポタージュなどの牛乳を使用する料理に多めに使っています。牛乳と変わりなくおいしいですよ。
7. 揚げ物をする時は、おやつになるものを一緒に揚げる
とんかつや唐揚げ、天ぷらなどを作る際は、さつまいもスティックやポテトフライなどおやつもついでに揚げてしまいます。同じ油で揚げることで、その都度新しい油を使うより、量や手間を節約できます。
ーー以上、Yuiさんの簡単節約術でした。どれも無理なく取り入れやすいものばかりですね。心までひもじくならないよう、おいしく楽しい食生活を維持しましょう。
(C)Yagi Studio/Getty Images