文・雨宮あゆみ
豆乳の栄養成分と働きとは?
“ホッ豆乳”の魅力を東京慈恵会医科大学付属病院、栄養部係長で管理栄養士の赤石定典さんにうかがいました。
赤石さん 冷たい飲食物はカラダを冷やし、逆に温かい飲食物はカラダを温めます。そのため、カラダを冷やしたくないのであれば、“ホッ豆乳”がおすすめ。特に朝食と一緒に温かい豆乳を飲むのは朝から体温も上がりいいでしょう。また、温かい飲み物の方がゆっくりと吸収されるため胃腸への負担も少なくなり、胃腸が弱い人にもおすすめです。
ーーまずは、豆乳がどのような栄養素を持ち、美容や健康の味方になってくれるのか見てみましょう。
タンパク質
美容やボディメイクに必須のタンパク質。大豆のタンパク質は、動物性食品に比べても低カロリーで基礎代謝をサポートすると言われています。また、大豆タンパク質は体内での吸収・分解に時間がかかり満腹感を得やすいため間食予防としても強い味方になり、ダイエット時にもぴったりです。
イソフラボン
大豆イソフラボンはエストロゲンが足りなければ補い、多すぎるときには減少させようと働くため、乳がんなどのホルモン依存型のがん予防にも効果が期待されています。
サポニン
血液中のコレステロールや中性脂肪などの血液中の余分な脂質を洗い流してくれ、肥満予防によいといわれています。また、抗酸化作用によるアンチエイジングも期待できます。
その他、腸内環境を整えてくれるオリゴ糖やビタミンB群、血行促進や抗酸化作用のあるビタミンE、カリウム、マグネシウムなど多くの栄養素が摂れます。
生活に上手に豆乳を取り入れる
赤石さん 豆乳を飲むタイミングは、タンパク質を効率的に摂取しようと思ったら、食事と一緒に飲むことが理想です。また、一緒に食べるのにおすすめの食材はタンパク質の吸収を助ける栄養素、ビタミンB6を含んだバナナ。これと豆乳のコンビに、他のビタミン、ミネラルを補うための野菜や胡麻、ナッツ類などを加えてスムージーを作れば、バランスよく栄養を摂ることができます。
“ホッ豆乳”にするなら、カルシウムを補う貝類とチーズを入れたスープなどがいいでしょう。豆乳の適正摂取量については特に制限はなく、大切なのは続けて飲む習慣作りです。そのため、飲み物としてだけでなく、いつもの料理に豆乳を使って、食事として摂るのもひとつです。
豆乳を使った「ふわとろ豆乳スープ」レシピをご紹介
ーー豆乳を料理に使用することがおすすめということで、今回は豆乳の販売シェア1位のキッコーマンソイフーズのウェブサイトより、人気料理研究家の藤本マキさんの「ふわとろ豆乳スープ」のレシピをご紹介。レンジで簡単に作れるから、忙しい人にもぴったりです。
「担々風ふわとろ豆乳スープ」
レンジで完結で時短にもなるレシピ。豆乳に酢をプラスしたシェントウジャン風スープです。担々風の肉味噌は、焼肉のたれを使用し、簡単に作れます。
[材料(1人前)]
調製豆乳 200ml
豚ひき肉 50g
【A】 焼肉のたれ 大さじ1
【A】 酒 小さじ1
【A】 豆板醤 少々
ニラ 1本
青ねぎ 少々
長ねぎ 4cm
鶏がらスープの素 小さじ1/2
黒酢 小さじ2
ラー油 適量
[作り方]
1. ニラは2cm幅に切る。青ねぎは小口切りにする。長ねぎはせん切りにし、しばらく水にさらしてから水気を切る。
2. 耐熱ボウルに豚ひき肉を入れ、【A】を加えてよく混ぜ、平らにならす。ラップをかけて電子レンジ(600W)で1分30秒加熱する。一度混ぜてひき肉を崩し、ラップなしで再度30秒加熱する。
3. 別の耐熱ボウルに豆乳を注ぐ。ニラと鶏がらスープの素を加え、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で2分30秒加熱する。
4. 器に黒酢を入れ、2を中央にのせ、青ねぎを散らし、白髪ねぎを添え、ラー油をかける。
「オートミール入り 食べるふわとろ豆乳スープ」
最近話題のオートミールも使ったレシピ。タンパク質、食物繊維などが摂れるため、朝食にもおすすめ。食べる器一つで作れるので洗い物も少なくて楽ちんです。
[材料(1人前)]
【A】 無調整豆乳 200ml
【A】 醤油 小さじ1
オートミール 大さじ2(約16g)
黒酢 小さじ2
ザーサイ(味付き)10g
桜えび 2g
パクチー 1/2株
ラー油 適量
[作り方]
1. ザーサイは大きいものは細かく刻む。パクチーは2cm幅に切る。
2. 器にオートミールを入れ、【A】を加えて軽く混ぜる。ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で2分20秒加熱する。
3. 2に黒酢をまわしかけて、ひと混ぜする。ザーサイをのせ、桜海老を散らし、パクチーを添える。お好みでラー油をかけ、混ぜていただく。
豆乳を忙しい日や朝食にも取り入れられるように、手軽なレンジ調理、これ一品で栄養が摂れる という点にこだわってレシピ開発をしたと言う藤本さん。
藤本さん 豆乳はヘルシーなことに加えて、牛乳よりも主張が少なく、料理になじみやすいのが特徴です。器等が浅いとレンジ加熱中に吹きこぼれることがあるため、その点だけ注意。沸騰させないように、ふきこぼれには注意して調理してください。
また、スープのアレンジレシピとしては麺を加えてしっかりとしたお食事系にすることもできますし、胃腸が疲れている時はリゾットやおかゆにアレンジすることができます。
ーーこのように寒い時期はスープにして食事としても豆乳の栄養を上手に摂取していきたいですね。美容と健康サポートにぜひ参考にしてみてくださいね。
キッコーマン豆乳 「ホッ豆乳」特設サイト
https://www.k-tounyu.jp/cp/minnano_hottounyu/
キッコーマン豆乳 「ふわとろ豆乳スープ」特設サイト
https://www.k-tounyu.jp/cp/tounyu_soup/