太もも×ねじれ解消=スラリ脚
脚が細くならないのは、股関節の内旋が原因!
「美脚のカギを握るのは、股関節」と言うのは、ボディワーカーの森拓郎さん。
「長時間の座り姿勢や運動不足によって股関節の動きが制限されてしまうと、太ももやふくらはぎの筋肉を無理に使って脚を動かそうとするので、股関節が引っ張られて内向きにねじれてしまいます。すると、外側や前側の筋肉が発達して、横に広がったたくましい脚になってしまうのです」
股関節が歪むと、連動している膝関節にも影響が。
「股関節が内旋していると、膝関節は外側にねじれてふくらはぎが外側に張り出し、O脚やX脚の原因に。こうして股関節のねじれは膝のねじれを引き起こし、脚はどんどん太くなります」
そのため、脚を細くするには股関節と膝のストレッチを併せて行うのが有効。
「股関節はあらゆる方向にたくさんの筋肉で覆われています。そのため、一部の筋肉の強張りが取れても、他の筋肉が硬ければ股関節も膝関節も正しい位置には戻りません。ですから、周辺の筋肉をあらゆる方向からストレッチしてあげることが大切です」
これからご紹介するストレッチを行えば、すぐに効果を感じられるそう。
「直後から股関節を正しく使えるようになるので、歩いた翌日にいつもと疲れる場所が違うことに気づくはず。2週間続ければ、見た目の変化も実感できます」
ストレッチの前に、まずは膝のねじれチェックから。できない人は股関節がねじれている証拠。ストレッチで歪みを撃退しよう!
まずは…膝のねじれCHECK!
左右の足をこぶし1個分開き、足の人差し指、膝、股関節をまっすぐ前に向けて立つ。そのまま膝をゆっくり曲げる。
【OK】
膝を曲げたときに、お皿が正面を向いている人は股関節や膝の歪みなし。これをスムーズにできる人はかなり少数で、川村さんも少しきつかったそう。
【NG】
まっすぐ曲げたつもりでも、膝が内側を向き、膝と膝がくっついてしまう人はねじれている証拠。O脚の人の多くは膝が内側に入ってしまうという。
こんな状態に心当たりがある人、股関節や膝が内旋しています!
- 普段あまり運動をしない。
- つい猫背になりがち。
- ヒールをよく履く。
- 靴底の外側がすり減っている。
- 座ったときに膝同士をつけ内股になっている。
スラリ脚メソッド“腰スライド”
股関節の前側を伸ばすストレッチ。反り腰にならないよう骨盤を後傾させて行うと前ももや恥骨まわりの筋肉がしっかり伸びていくのを感じられるはず。
1、床に膝をつき、片脚を前に出す。
前に出した脚の膝の角度は90度をキープ。後ろの脚は骨盤の下につき、つま先を立てたら両手を膝の上に。ぐらつく人は椅子に手をついて行っても○。
2、背中を丸め、骨盤を後傾させる。
下腹を引き込み、背中~腰を丸めるようにし骨盤を後傾させる。骨盤後傾のイメージがしづらい人は、坐骨を後ろに倒す感覚で行うと骨盤も上手に後傾できる。
3、恥骨を前に出すように腰をスライド。左右各30秒。
恥骨を前に出し、後ろの脚の股関節の前側と前ももが伸びたところで30秒キープ。後ろの脚のかかとは上に向けておく。反対の脚も1~3を同様に。
4、股関節を内側に向けて腰をスライド。左右各30秒。
1の体勢に戻り、後ろの足を膝より外側に出して股関節を内側に向ける。腰を前にスライドして30秒キープ。3よりやや外側が伸びる。反対の脚も同様に。
教えてくれた人・森 拓郎さん ボディワーカー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正士。モデルや俳優のクライアントも多く、その指導力に定評が。著書は『脚やせ本 一日2分で細くなる!』(講談社)など多数。
かわむら・あやの ハロー!プロジェクト所属のアンジュルムでサブリーダーを務める。「太ももの内側がぷよぷよしているのが気になるので、もっと引き締めたいです!」
Tシャツ¥6,600 ショートパンツ¥7,150 レギンス¥11,000(以上ナージー/ジュンカスタマーセンター TEL:0120・298・133)
※『anan』2022年6月29日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・paku☆chan(Three PEACE) 取材、文・菅野綾子
(by anan編集部)