背中&二の腕もスッキリ! 座ってできる簡単“肩甲骨ストレッチ”

ビューティ
2022.05.25
しなやかに動き、シルエットが美しく浮き出ている肩甲骨は、憧れの存在。日常動作では負担になる動きが多いからこそ、日々のメンテナンスが肝心。肩甲骨まわりに精通する佐川裕香さんに珠玉のストレッチを教えていただきました。

肩甲骨は自由に動き、安定していることが重要。

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肩甲骨(正確には肩関節)は、上半身を支える基盤。肋骨の上に羽のように浮かび、腕(上腕骨)と鎖骨の骨と繋がっている。それ以外は筋肉が支えていて、肩甲骨の可動域は、胸郭や肩まわりに左右される。

「日常生活では前かがみの姿勢や手を前で使うことがほとんど、すると猫背や巻き肩になりがちで、頭が前に出る。その状態が長く続くことで筋肉が固まり、可動域は狭まる傾向に。その結果、腕を自由に動かしづらくなったり、首や肩こりの原因にも繋がり、正しい姿勢が保ちにくくなってしまいます」(佐川さん)

肩甲骨は、寄せる、開く、上下や斜めに動かす、というように本来は自由に動かせる部位ですが、制限がかかっている方がとても多い。

「そこで、本来肩甲骨が動く方向全てを網羅したストレッチを考えました。腕を上げたり、後ろで動かすことは、普段あまりしない動作ですが、こまめに動かす習慣をつけていくと、筋肉がほぐれ、肩甲骨が正しい位置に戻ります。そして“自由に動くこと”と、“安定させること”が重要です。隙間時間に行うことで腕や背中が動きやすくなるので、肩こりなどが軽減し、姿勢改善にも繋がります。背中や二の腕もスッキリしてくるはずです。今回の動きは立ってやっても座ってやってもいいので、日々の習慣にしてください」

肩甲骨をリセットすると…

メリット1 巻き肩&猫背の改善
メリット2 肩や首のコリ軽減
メリット3 背中、二の腕がスッキリ

肩甲骨リセット

肩甲骨を上下に動かす

HOW TO
左の胸鎖関節に右手の人差し指、中指、薬指を軽く当てる。関節を起点に、鼻から息を吸いながら左肩を上げ、吐きながら下げるをゆっくり10回繰り返す。右肩も同様に。

押さえる場所:鎖骨(内側)と胸骨(胸中央の骨)でできた胸鎖関節。左右2か所にある。

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(1)肩だけを上げようとすると力が入るので、胸鎖関節から上げるイメージで。顔と首の位置はずっと動かさない。

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(2)肩を下げる時も胸鎖関節が起点。顔が前に出ないように注意。この動きを繰り返すと、肩の力みが取れる。
※10回ずつ

肩甲骨を開く&寄せる

HOW TO
両手を前に、肘と手の甲を合わせる。鼻から息を吐いて、吸いながら両手を開き、肩甲骨をグッと寄せる。手の開閉をゆっくり10回繰り返す。開閉の速度を変えてやってもいい。

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(1)体の正面で合わせた肘は、バストの下辺りの高さに浮かせて。息を吐き、肩の力は抜いて肩甲骨をグッと開く。

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(2)両手を外に向けて肩甲骨を寄せる際、肘は斜め下に向かうイメージ。肩の力を抜き、首を長く保つようにして。
※10回

肩甲骨をさらに開く&さらに寄せる

HOW TO
骨盤を立てて座る。足は腰幅に開く。鼻から息を吐きながら背中を丸め、両腕を前に伸ばす。鼻から息を吸いながら背筋を伸ばし両腕を左右に開き、肩から腕をひねる。10回繰り返す。

肩甲骨をぐっと開くように背中を丸める。視線は軽くおへそに向け、手のひらは外向きに。

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(1)肩甲骨を動かそうとすると肩に力が入ってしまう。背中を丸めて腕を前に出すことを意識すれば自然と肩甲骨が開く。腕を前に伸ばす力と、背中を丸める力で引っ張り合うイメージ。

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(2)腕の動きではなく、鎖骨をしっかり後ろに引くイメージで肩甲骨を寄せて。その際、視線を斜め上に向け、首の後ろが縮まないようにすれば、より胸が開きやすくなる。腰の反りすぎには注意。
※10回

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佐川裕香さん バレエ経験を活かし、美しい姿勢をつくるオンラインレッスンを主宰。Instagramフォロワー35万人、YouTubeチャンネル登録者数172万人の人気講師。著書に『バレリーナ式 やせる姿勢』(KADOKAWA)がある。

※『anan』2022年6月1日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・高松由佳 イラスト・野村憲司 今牧良治(共にトキア企画) 取材、文・板倉ミキコ

(by anan編集部)

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