なめらかな光沢を放つメタリックな目もと。ダークレッドの肉感的な唇。日本を代表するドラァグクイーンの一人、ナジャ・グランディーバさんのメイクには、周囲を引き込む力がある。

伝説のドラァグクイーン、ナジャさんが語る、メイクが心にもたらしてくれること。

najya

「このメイク、ドラァグクイーンにしたら控えめよ。ショーに出るときは、宝塚メイクの100倍くらい塗りまくるんだから(笑)」

ナジャさんがメイクを始めたのは学生の頃。バーでアルバイトをしていた時のことだったそう。

「高校生の頃からスーパーモデルに憧れていて、ああいうふうになりたかったけど、女装をしたことはなかったの。当時手伝っていたお店のイベントで“みんなで女装しよう”という話になって、すごく嬉しかった。メイクしたとたん、何かスイッチが入って、歩き方も姿勢も、自分の中ではスーパーモデルになってたのよ」

その後ドラァグクイーンとしてステージに立つようになり、メイクの腕を磨くことに。

「ドラァグクイーンって、自分の中に確固たる美意識があるの。“毒を持つ虫は美しい”って信念を持っていて昆虫図鑑を見ながらメイクしている人がいたり、真面目な顔で“宇宙人になりたい”って言いながらメイクする人がいたり。そんな仲間とメイク情報を交換して、独学でメイクを勉強したの。今の人はすごく恵まれているわよ。メイク動画がたくさんあるんだから。自分の中の“何か”を変えたいと思うなら、そういう動画を参考にして、一度思い切ったメイクをしてみるといいかもね。最初はうまくいかなくても、練習するうちに自信がつくから大丈夫。私はメイクをすることで、初めて自己満足を得られた。今って世界的に気分が落ち込んでいるじゃない。強いメイクを楽しむことで、気分を上げたり自信をつけたりできればいいわよね」

ナジャ's Make-Up Point
目もとはダブルアイラインとシルバーパールのアイカラーで、目ヂカラを強調。短く太めの眉が、今っぽくてキュート。リップは黒のアイシャドウで輪郭を描いて、マットな赤リップをオン。自然にグラデができて、立体的な唇に。

ナジャ・グランディーバ タレント、ドラァグクイーン。関西のTVやラジオに多数出演。華麗なファッションセンスやおしゃれなメイク、まったりトークが人気を集める。

※『anan』2020年8月26日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・風間裕美子

(by anan編集部)

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