色っぽい肌の条件は、湿度。男性向けの写真集に出ている女性の肌は、みんな汗ばんでいたり、どこか濡れ感がある。だから顔もボディも、普段のスキンケアにオイルやクリームで油分を補給し、コクのある肌に育てることが大切。ボディに関しては、もっと密度のある“すあま”のような肌を目指したい。そんなもっちりとした肌を作るには、巡りを良くして体温を上げる工夫を。お風呂にゆっくり浸かったり、マッサージをしたり、代謝を上げるサプリを飲むのもいい。
メイクをする時も肌にみっちりと詰まった重量感を出すため、ファンデーションやチークなどはすべて、クリームやリキッドタイプを使うこと。ただし、肌が呼吸できないくらい塗り固めてしまう武装メイクはNG。ほとんどの女性は“完璧でないとダメ”と思っているところがあるけれど、むしろ色気が生まれる瞬間は、完璧からの崩れ際。ちょっとした毛穴感や滲み感が艶めかしさに変わり、触れた時の温もりや湿っぽさを想像させる。だから毛穴やシワもカバーしすぎたらダメ。生きているニュアンスを消してしまうと、色気は途端に遠ざかる。完璧じゃない生っぽさに心が動くのだ。だからといって、何もしない、自然体でいる、ということとも違う。大事なのは隠すのではなくて、素肌を透けさせながらきれいに見せる組み立て方をしていくこと。
おでこ、頬、アゴ。この3点の丸みも知的で可愛らしい色気を醸し出す大切なポイント。これを際立たせるには、ハイライト使いがカギになる。ただし、つけすぎには注意。いつだってメイクは肌に溶け込ませないといけないから、自然光が入る窓際などに移動して確認をするのもいい。場所を変えるのは、メイクの濃度をその日の予定に合わせて調整する役割も果たす。昼間に人と会うのなら、明るい自然光の下で。逆に夜のお出かけに向けてメイクをする時は、ライトの下で行うとさじ加減がうまくいく。
そして、顔の中で一番官能的で、女性らしさをわかりやすくアピールできるパーツが、唇。ふっくらとしたボリューム感と艶に満ちたセクシーな唇を育てる基本は、こまめなセラムケア。そしてそれをより美しく見せるテクニックがオーバーリップだ。一般的に上唇1:下唇1.6のバランスが理想といわれているけれど、日本人はだいたい上唇が薄め。だから、上唇を2mm大きく描くだけでも顔の印象は整形級にガラリと変わる。僅かな企みが大きな変化になりうるのだ。
代謝を上げるサプリを飲む。
体温が高いと肌に血色が出て、質感ももっちりとする。いま美容界で大ブームの高麗人参は代謝アップに効果抜群。
紅参精エブリタイム10ml×10包入り¥4,200 税込み(正官庄公式オンラインショップお客様センター TEL:0800・333・5524)
ハイライトで丸みのある顔に。
おでこは500円玉2枚分、頬は目の下に横長に、アゴは1円玉よりやや小さめに入れるだけで、女性らしい丸みが。
予定によってメイクの場所を変える。
メイクの見え方は状況によって大きく変わる。シチュエーションに合った明るさの元で行うと最適な仕上がりに。
1日数回のリップセラムタイムを。
乾燥対策よりも一歩進んだケアを。唇を育てる感覚で、1日に何回もセラムを塗り、時にはスクラブやマッサージを。
タカミリップ7g¥2,350*税込み(タカミお客様相談室 TEL:0120・291・714)
かんざき・めぐみ 美容家。数多くの雑誌や広告等で活躍。書籍の累計発行部数122万部を突破。最新刊の『この世でいちばん美しいのはだれ?』(ダイヤモンド社)が4月4日発売。
シャツブラウス 参考価格¥39,000(PAS MARQUE/Diptrics TEL:03・5464・8736)
※『anan』2019年4月3日号より。写真・HAL KUZUYA(モデル) 大内香織(静物) スタイリスト・清水けい子(SIGNO) ヘア&メイク・内藤 歩(Elme) モデル・八木アリサ(ViVi) イラスト・naohiga 取材、文・菅野綾子
(by anan編集部)
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