大好きなのに“すれ違い”が続いて… 仲良しカップルの「まさかの末路」【後編】
運命の歯車が狂ったキッカケ
「お互いの気持ちを確認し合ってからは、一気にラブラブな状態になりました。
しかし、運命の歯車が狂ったキッカケとなる出来事が起きます。それが、初めて彼の実家に挨拶に行ったときです。
私は美容室に行き、そのあと彼の実家の最寄り駅で電話をして、迎えに来てもらう予定でした。
ところが、駅について連絡しようとしたら、スマホがないんです…。美容室に連絡しても、ありません。どこかに落としたようでした。
彼と連絡の取りようがなくなってしまい、おぼろげな記憶を頼りに、彼の実家の最寄り駅付近を散策したのですが、会えるはずもなく…。
2時間ほどして、家に戻りました。そして、パソコンから彼に連絡を取り、スマホをなくしたことを告げたんです。そうすると、彼からは“また今度にしよう”と言われてしまいました。
その後スマホは、美容室の近くの交番に届けられ、見つけることができましたが、彼とのあいだに見えない大きな溝ができてしまいました」
すれ違う日々
「それからというもの、なんとなく彼と上手くいかないというか、すれ違いを感じるようになりました。
例えば、一緒に映画を観に行っても、空いているのが1席ずつしかなく、離れて観ることになったり。彼がキッチン用品を買ってきてくれたんですが、それは私がすでに数日前に買ってしまっていたものだったり…。
仲が悪くなったわけではないのに、何かこう、歯車がズレている感じがしました。
そんなときでした。私は職場で、ある男性から告白を受けたのです」
男性からの告白を受けて
「それは、三谷さん(仮名)という人で、中途採用で入社してきた人でした。三谷さんは仕事のできる人で、リーダーシップのあるタイプです。
同じ企画チームに配属され、距離が縮まり、プライベートでも連絡をとるようになりました。
なんとなく私に対する好意は感じていたんですが、同棲しているのを知っていたので、アプローチなどはなかったんですね。
それがあるとき食事に誘われ、告白を受けました。“断られるのは承知のうえで、それでも、伝えないと気持ちが収まらなかった”ということでした。
淳平との関係に不安を抱いていた時期だったため、正直、三谷さんへの返事はかなり悩みました」
それぞれの運命
「すると、その数日後、驚くことが起きました。淳平が、“好きな人がいる”と言ってきたのです。
もちろん、まずはショックでした。裏切られた気分にもなりました。でも、よくよく考えると、これも運命なのかなと思い直すことができました。
淳平とは、結婚するのではなく、ずっと付き合える友だちの関係を続けるべき運命にあるのではないかと思ったんです。
そこから2人でよく話し合い、別れることに決まりました。それからしばらくして、私は三谷さんと交際を始めることに。
淳平とは、すんなりといい友だちに戻れたというわけではないですが、共通の友だちも多いので、これからまた会う機会も増え、関係は修復されていくのではないかと思います」
“友人関係だった彼と交際に至った女性の末路”をご紹介しました。
付き合っていながら、同じタイミングで別の人を好きになり、別れる。それもある意味、二人の運命だったと言えるのかもしれません。友人関係から交際に至り、別れてまた友人に戻るという、なかなか稀な例と言えるでしょう。
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