結婚後、半年でまさかのレス… 35歳妻を待っていた「絶望的な結婚生活」【前編】

文・並木まき — 2022.6.18
結婚後もマンネリ知らずな男女も多い一方で、深刻な夫婦間レスに悩む男女もいるようです。なかには、結婚してからそこまで時間が経っていないのにレスに陥ってしまったという夫婦も。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、結婚後わずか半年でレスに陥った夫婦のエピソードをご紹介します。

15歳年上の夫と結婚! レスの心配はないはずだったけれど…

史華さん(仮名)は、35歳のときに50歳の夫と結婚。15歳の年の差婚ではありましたが、交際中は年齢差を感じないほど楽しい毎日を過ごせており、体の相性も良いと感じていたことから、史華さんはなんの迷いもなく結婚を決めたそうです。

「ところが、結婚して半年ほどが過ぎた頃から、夫が夜の営みを拒否するようになってしまったんです。付き合っているときは夫のほうから求めてくることも多かったのに、結婚してからは夫からの誘いがほぼなく…。私から誘うと応じてくれる程度だったのですが、結婚後、半年が経過した頃には私から誘っても面倒くさがって応じてくれなくなっていました」

夫の年齢を考え、「子どもは自然に任せよう」と考えていたという史華さんは、不妊治療は考えていなかったもののチャンスがありそうな日には、そのチャンスをいかしたいと思っていたと言います。

しかし、そういった希望を夫に伝えても「俺は(子どもは)いらないかな」「そういうふうに狙ってまでやるのは義務っぽくて嫌だ」などと、否定的な答えしか返ってこなかったため、やがて子づくりも諦めたとのことでした。

あらゆる努力をしても夫は妻を拒絶… レスだけでなく日常生活にも亀裂が入るように

夜の営みがなくなってからは、だんだんと夫婦の関係も冷めてきてしまい、夫婦で出かける機会も激減。家で顔を合わせても会話という会話はなく、最低限の事務的な連絡を交わす程度になってしまったのだとか…。

「夜の生活がないことで、夫婦の間に溝ができたというか、亀裂が入った感じがしましたね。夫はそんな関係を改善しようともしないし、私はそんな夫に対し幻滅していただけでなく、愛情すらも薄れていました。

そして私は『このままじゃ明るい将来なんて描けない』と考えた末に、夫とレスについて真剣に話し合うことにしたんです」

すでにその頃には、夫婦間で笑顔で会話をする機会すらほとんどなくなっていたため、面と向かってレスについての話し合いを切り出すのには、大きな勇気が必要だったと史華さんは振り返っていました。


そして、史華さんはその話し合いのなかで、夫から衝撃的な「レスの理由」を聞かされることになってしまったのです…。

史華さんの夫が放った「衝撃的な発言」とは… 後編に続きます



夫婦間のレスは、他人事ではないという人も多いかもしれません。一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した日本に暮らす男性と女性への調査では、「1年以上していない」と回答した男性は約41.1%、女性は約49.5%もいることがわかっています。

また、夫婦間のレスは解決するのが難しいテーマであることから、長期にわたって悩み続ける人も珍しくないのでしょう。

【参考】全国男女5,000人を超える“性”の大規模実態調査!一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センター実施【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2020調査結果を発表-PRTIMES
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