家庭をかえりみずに3年間も不倫… 37歳妻を待っていた「最悪の結末」【後編】
家庭は崩壊寸前の状態に
「不倫相手の飯田くんとは、多いときで週に1回ほど会っていました。飯田くんと会う日は帰りが遅くなるため、食事は夫に自分で用意してもらうようにしていたんです。
すると、いつしか夫は“最近まともなものを食べていないな”と私に言ってくるようになりました。そして、夫は私が出かける日に限って、帰りがどんどん遅くなっていったんです。
私はというと、夫の帰りが遅くなるような日に限って、手の込んだ料理を作ってテーブルに並べ、完璧な状態を用意したうえで先に眠るようにしていました。夫への当てつけのつもりでそういうことをしていましたね。
そうやってお互いに嫌みなことをし合うようになった結果、家庭は崩壊寸前の状態になっていました」
夫は不倫などしていなかった…?
「ただ、ひとつ気になることがありました。以前ならばトイレにもスマホを持ち込んでいた夫が、スマホをほとんど触らなくなっていたんです。その頃には、夫から他の女性の影を感じなくなっていましたね。
そこで不安になった私は、再び夫のスマホを覗いてみたんです。以前夫のスマホを盗み見たときも、他の女性との怪しいやり取りはありませんでしたが、そのときも見つからず。あったとしても、職場の女性との事務的なやり取りくらい。
そのときになってようやく、“もしかしたら本当に夫は不倫などしていないのでは…”と思ったんです。そこから、私は自分の行動に不安や後悔を抱き始めました。でも、不倫を始めてすでに3年が経過。夫婦関係も極限まで悪化しており、夫と元の関係に戻るのは不可能としか思えませんでした」
突きつけられた証拠
「ある日、飯田くんと不倫デートをしたのち、家に戻ってきたときです。夫が椅子に座って待っていて、テーブルの上に何枚か書類を出してきました。そこには、“調査報告書”と書かれていましたね。どうやら夫は興信所に依頼して、私のことを調べさせていたようです。
書類には、飯田くんと会っていた日にちや、細かい状況が記載されており、写真なども添付されていました。それは完全なる不倫の証拠でしたね。
とはいえ、夫だって不倫をしていたわけです。同罪ではないかと思い、私はかつての夫の行動を非難しました」
真実が明らかになり…
「その場で以前はスマホを手放さなかったことや、寝言で女性の名前らしきものを口にしていたことなどを指摘したんです。すると、夫から思いもかけない答えが返ってきました。
なんと夫は、“その頃、スマホで投資をしていた”と言うんです。FXや株などをやっていたため、市場の動向をチェックするためにスマホをいつも持ち歩いていたと。ただ、実は投資に失敗して、100万円ほどの損失を出してしまったため、そのことは私に言えなかったそうです。
寝言に関しては“わからない”としながら、“もしかしたら企業名ではないか”と言われました。そこで、すべて私の勘違いだったことがわかったのです。
その後、夫から“離婚してほしい”と言われたのですが、受け入れるしかなかったですね。すでに夫婦関係は破綻していたので、慰謝料を請求するつもりはないとも言われました。“とりあえず、興信所に費用として払った50万円だけ払って欲しい”とのことでしたね。
後日、飯田くんに状況を伝えると、被害が及ぶのを恐れたのか、全く連絡が取れない状態になりました。今となっては、夫の不倫を疑ったときに不倫に走ってしまったことをとても後悔しています。あの時点で夫ときちんと向き合っていたら、今も幸せな結婚生活を送れていたのではないかと思うんです。悔やんでももうあの頃には戻れませんが…」
“夫の不倫疑惑がきっかけとなり、不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。
勘違いから始まった不倫とはいえ、それは許されるものではないでしょう。取り返しのつかない状況になる前に、夫と向きあって別の解決策を探っていたら、結末は違ったのかもしれませんね。
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