気づいたら不倫相手とホテルに… 37歳妻を不倫に走らせた「夫の行動」【前編】

文・塚田牧夫 — 2022.3.25
パートナーの不倫や浮気が発覚する状況は様々です。そして発覚後、どのような結末を迎えるのかも人によって異なるでしょう。恭子さん(仮名・37歳)はある出来事をきっかけに夫の不倫を疑うようになり、その後、自身が不倫する道を選んでしまったそう。今回は彼女に、不倫に至るまでの経緯を教えてもらいました。

スマホを離さない夫への疑惑

「夫と結婚して6年目を迎えた頃の話です。それまでの夫は、スマホをほったらかしにするタイプで、出かけるときも持っていかないことがあるなど、連絡が取れずに困ることもありました。

それが急に、肌身離さずスマホを持ち歩くようになったんです。トイレに行くときですらスマホを持ち込んでいたので、さすがに怪しいと思いましたね。

他の女性の影を疑いましたが、すぐに問いただすようなことはせず、しばらく様子を窺っていました」

疑惑が確信に変わった瞬間

「ある夜、一緒に寝ていたときでした。私がふと目を覚ましたんですね。すると夫がムニャムニャと口を動かし、ある名前のような言葉を口にしました。それは私の名前ではなく、誰かはわからないものの、女性の名前のようでした。そのとき私のなかで、疑惑が確信に変わったんです。

私には、古くから付き合いのある男友だちがひとりいます。飯田くん(仮名)という男性です。飯田くんとは結婚する前からの付き合いで、たまに連絡を取り合う仲でした。

飯田くんも結婚しているので、意見を聞いてみたいと思い、今までの状況を説明したんです。すると、“限りなくクロに近い”と言われました。ただ、“絶対ではないので、LINEのやり取りを見るなどして証拠を掴んだほうがいいかも…”とアドバイスを受けました」

夫のスマホを覗いてみると…

「夫の入浴中にスマホを持ち出した私は、ロックを解除し中を覗いてみたんです。しかし、LINEを確認してみても、不倫相手らしき女性とやり取りしている形跡は見つかりませんでした。

写真フォルダのなかにも、それらしきものは特になかったんです。それが逆に怪しいと思いました。痕跡を残さないように、すべて削除しているのではないかと考えたんです。

後日、飯田くんと会ったときに、詳しい状況を聞いてもらいました。夫に対して不信感が募っていたのか飯田君に話している最中に、私は泣いてしまったんですね。そうしたら、飯田くんが私の頭を撫でてくれました。それが心に隙ができた瞬間かもしれません。

その日は感情にまかせてお酒を飲み過ぎていたこともあり、意識が途切れ途切れになっていたんです。そして、気づいたときには2人でホテルに入っていました」

不倫後、夫婦関係は悪化

「それからというもの、私は飯田くんに頻繁に連絡するようになりました。まずは夫の様子を報告し、その後、個人的な話をしていましたね。今白状すると、夫の不倫疑惑を口実にして、ただ彼と連絡を取りたかっただけなんです。

次第に飯田くんと会う回数も増えていき、そんな私の変化に夫も気づいたようでした。あるとき、“最近よく出かけるね?”と聞かれたんです。そこで、“友だちと会っているから”と返すと、夫から皮肉めいた口調で“別にいいけど”と言われました。

私としては、内心“あなただって…”という気持ちでしたね。その後、私はどんどん不倫にハマっていったんです。その一方で、夫婦関係は悪化の一途をたどりました。ついにはお互いに皮肉しか話さないような仲になり、そんな状態が3年ほど続きましたね」


恭子さんを待っていた「最悪の結末」とは… 後編に続きます



“夫の不倫疑惑がきっかけとなり、不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。

夫の不倫疑惑がショックで、自暴自棄になってしまったのかもしれませんが、だからといって不倫していいわけではありません。のちに後悔したくないのなら、不倫には絶対に手を出すべきではないのです。

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