ワルな風貌だけど…! パリで出会った「じわじわカッコいい男前」6人
パリ11区で出会ったチャーミングな男前6人
カメラマンの松永学さんが、パリの街で突撃取材を敢行! キラリと光る個性豊かなイケメン6人にお話を聞きました。
ルイ 25歳 バーマン
-顔以外ほとんどの場所に日本風の入れ墨を入れているルイは休日もバー巡りです。
僕はいつもはパリの12区にある人気スポットgrand cotrolにあるビアバーで働いています。ここは連日お祭りぽくって、場所も面白くみんな自由に過ごせるので日本人の方々にもおすすめですよ。
実は僕の血はアジアが半分入っているのです。そんな訳で、ということでもないのですが入れ墨はアジアをモチーフに、特に日本の絵柄を全身に入れています。まだ入れていないところは左足のみ! これからどうするか迷っているところです。できればまだ行ったことがない日本で本物の刺青師に出会うことが目下の夢でもあります。
今日はお店が休みなので、隣町の11区にビール専門店があると聞いてやってきました。ここの美味しいクラフトビールを飲んで楽しんでいます。スポーツはスキーが大好きで毎年フランスのサボワ地方に行っていましたが、ここ2年はコロナのせいで行けずじまいになって残念でした。でもこの冬は行けたらいいなと思っています。
夏のヴァカンスはオランダとベルギー国境でジャングルミュージックのフェスがあり、今年は開催されるはずなので友人とそこに行く計画中です。異性に関しては物静かでよく話を聞いてくれる人が理想です。フランス女優のマリオン・コティヤールは物心ついた時から素敵な女性だと意識していました。歌手のエリカ・バドゥが歌うソウルにもとても心を打たれました。
ヴァランタン 27歳 フランス国鉄セキュリティ勤務
-お酒が大好きなヴァランタン、明るいうちはビールしか飲みません。
仕事は変則的で今日は休みなので昼間から美味しいビールを飲んでいます。セキュリティ関係の仕事で、夜勤を含めて定時の勤務ではないので時間の使い方を工夫しています。時間があいた時はパリ郊外でエスカラードをして体力作りもしています。
日本の漫画が大好きで『べるぜバブ』は特に面白かったですよ。パリの大好きな界隈は11区と12区です。ワインも好きなので気軽に行けるワインバーもたくさんあって、もっぱらこの周辺を徘徊しています。
この夏休みはスペインのバルセロナから南に下ったタラゴーナに友達と滞在します。ここで思う存分スペインワインを味わってきます。女性はエスプリが効いていて、広い心の持ち主がいいですね。歌手のジョルジャ・スミスは歌声も容姿も素晴らしいです。いつも隣にいてくれたら最高です(笑)。
アントワーヌ 27歳 WEBエンジニア
-宅配便を待っていた アントワーヌはこの夏も自宅からリモート仕事です。
僕はここのところ自宅で仕事をしています。ネットセキュリティ系の仕事なのですが、会社と違ってコンピュータ設備は最少なものです。今どうしてもすぐ必要なPC付属品があったので、ネットで頼んですぐに届けてもらいました。コロナの時代になってからは受け渡しは建物の外でと決まりがあるのですよ。でもそのおかげでたまに外に出て新鮮な空気を吸えて気分転換になりました。
生まれてからほとんど11区から出たことはありません。とても便利な地区でこれからもこの地区を離れることはないでしょうね。スポーツはジムでボクシングをして汗を流しています。特に自宅勤務は運動不足になってちょっと最近体重を気にしています。残念ながら今年の夏休みはありません。
女性のことですか? 優しい人…。ごめんなさい仕事に戻らなきゃ! これ以上時間が割けないので失礼させていただきます。
アレック 33歳 バーマン
-バーマンとしてお店を渡り歩いているアレックは今11区のバーに勤務中です。
バーマンの仕事で面白いのはお客さんが業界関係者だったりするもので、よく引き抜きの話が来ます。そんな訳で今の職場は3週間前から勤め始めました。その前の1年間は、バーではコロナの規制がありほとんど仕事ができずじまいでしたが、その反動で今はやる気満々です。
日本には2012年に京都に3か月滞在していました。京都出身の日本人女性とパリで知り合い、熱々のまま日本まで行ってしまいました。もう別れてしまって苦い思い出ですが、日本で食べた鰻が美味しすぎて夢にまで出てきてしまいます。
この夏は家族が南仏のアヴィニヨンに家を借りたので一緒に過ごすつもりでいます。10歳の頃からVTT(自転車)を乗りこなしていたので田舎で乗り回せるのが楽しみです。
女性は自分と似ていて、同じ冗談が通じる仲だと完璧ですね。パンクミュージックが好きなので過激な風貌でも全く問題ありません!
マキシム 30 歳 ビアバー経営
-なんと元々はIBM社のエンジニアだったマキシムは2年前から転職しました。
今のお店を持つきっかけは、若いときに一度人生を変えてみたかったことがひとつの理由です。今はお店に立ち、お客さんとコニュニケーションするのがとても楽しいひとときになりました。ビールはクラフト系を少数で仕入れていていつも同じものがあるとは限らないのですが、逆に自由にいろいろ試すこともでき、常連さんとあーでもないこーでもないと試飲する時は幸せを感じます。
2016年に東京を中心に旅行しました。東京の街の大きさの規模にビックリしました。人が多いわりに街自体は清潔で、人もとても優しい対応で、悪い思い出は一切ありませんでした。たこ焼きにラーメン、そしてしゃぶしゃぶ、日本の料理って素晴らしいと思いました。
この夏は家族がフランス南西部のトゥールーズにいるのでそこにゆっくり滞在しようと思っています。女性は自立していて自分の意見をちゃんと持っている人がいいですね。風貌や人種は重要ではありません。
ニコラ 26歳 フレンチレストラン スーシェフ
-「あれ? あなたは前に日本の雑誌で僕を撮影しましたね」とニコラが言うけど思い出せません。
僕は料理の世界に入ってから7年経ちました。今スーシェフなので重要な役を任されています。今日は休みなのでレンタル自転車で噂のビアバーにやってきました。これから僕の友達がどんどん集まってきますよ。
東京だけに10日間滞在したことがあります。多分2017年のことだったと思います。築地に行って魚河岸の光景を見て回ってそこのお店で食べたまぐろ丼は絶品でした。その後移転したって聞いています。その店まだあるのでしょうか?
スポーツ? 僕は4歳から15歳まで乗馬をやっていました。小さい頃から馬が大好きで、乗馬大会にも参加していました。この夏はバルセロナを中心にワイン畑をたくさん訪問する予定です。今のレストランでも自然派ワインを扱っているので、この休みも自分が作る料理とマッチするワインを見つけられればと思っています。
理想の女性は? ひとりしかいませんね、名前はモニカ・ベルッチ!!
写真、文・松永学