『喧嘩独学』岡本信彦、中村悠一の声は「ズルいんです」

「時代に合った、今だからこそ楽しめるアニメです」

【イケメンで観るドラマ＆映画】vol. 179

TVアニメ『喧嘩独学』の原作は、国内累計閲覧数4.6億回（2024年2月時点）、グローバルの累計閲覧数が20億回（2023年12月時点）を超える、同名タイトルの『LINEマンガ』オリジナルwebtoon作品。第25回⽂化庁メディア芸術祭・マンガ部門にて『審査委員会推薦作品』に選出されたほか、『アニメ化してほしい『LINEマンガ』オリジナル作品ランキング（男性篇）』で第1位を獲得した話題作です。

主人公は、母親の入院費を稼ぐため貧乏生活を送る、スクールカースト最底辺の高校生・志村光太。学校では不良のハマケンからゴミのように扱われ、負け組人生に絶望する日々を送っていました。

そんなある日、クラスメイトのカネゴンと殴り合う様子が誤って全世界へ生配信。底辺同士のイタすぎる喧嘩動画は瞬く間に広がり、一晩でまさかの1000万再生を突破。再生数が金になることを知った光太が噛みつく相手は不良に、ヤンキーに、プロ格闘家と次第にエスカレートしていくのですが……。

主人公・志村光太役を丹羽哲士（にわ・さとし）さん、光太と『喧嘩独学』チャンネルを開設する金子亨役を岡本信彦さん、動画編集スキルを活かして『喧嘩独学』に加わるおっさん口調が特徴的な女子高生・八潮秋役をファイルーズあいさん。

さらに、光太と同じバイト先の憧れの女子高生・朝宮夏帆役に石川由依さん、チャンネル登録者数70万人を誇り光太をゴミのように扱うハマケン役に武内駿輔さん、元テコンドー選手の不良高校生・新庄玲央役に石川界人（いしかわ・かいと）さん、ハマケンとコラボして自身のチャンネル登録増加を狙う美容系ニューチューバー・目黒ルミ役に青山吉能（あおやま・よしの）さん、総合格闘技の選手で光太とは生きる世界が違う圧倒的強者のオーラを放つ扇達也役に中村悠一さん。

そして、視聴者0人のチャンネルに喧嘩で勝つ方法をアップロードしているニワトリのマスクを被った謎の人物・闘鶏役に杉田智和さんと、豪華キャスト陣が出演しています。

ーー出演が決まったとき、どう思いましたか？

岡本さん　以前、企画で『喧嘩独学』の新庄玲央の声を入れたことがあり、作品自体を知っていました。オーディションのお話をいただいたとき、受かると思っていませんでしたから、カネゴン役に決まってうれしかったです。

ーーご自身とカネゴンに共通点を感じたところは？

岡本さん　僕はいろんな人たちと仲が良かったので、カネゴンほどのキョロ充ではありませんでしたが、僕の学生時代にも、明確なヒエラルキーはなかったものの、イケているグループ、イケていないグループはあったような気がいたします。

学生時代にそういうグループがあったというところは似ているかもしれません。

ーー岡本さんはどのような高校生だったのでしょうか？

岡本さん　僕は高校生の頃には、声優を目指して養成所に通い、オーディションも受けていました。勉強に関しては、親から大学を卒業して欲しいと言われていたので、平均点以上を取り、学校から推薦状をもらって進学したいなと思っていました。

内申書のために、学級委員もやったことがあります。自分の中で、高校生らしいことをしようと意識していて、バトミントン部や応援団に所属するなど、いろんな活動に参加しました。クラスが違う友だちもいたので、友だちは多いほうだったと思います。

まさに、ザ・キョロ充という感じで、いろんなグループのところへ遊びに行っていました。

ーー演じる際に心がけたところは？

岡本さん　コミカルさを意識しました。監督から、主人公の志村は、まっすぐに正直に生きる、まじめが取柄のようなキャラクターだと聞いていて。それに対してカネゴンは、特に最初のほうは不真面目さが取柄だったりするのかなと。

全般的に、物語の明るい部分、コミカルな部分をカネゴンが担っていると感じ、彼のギャグポジションをどこまで声で彩れるのかが、自分に課せられた使命かなと思いました。

カネゴンは、だんだん良い奴になっていく、かわいいところがあるキャラクターなので、最終的には愛嬌も出せるように演じようとしています。最近、強いキャラクターを演じることが多いので、今回久々にめちゃめちゃ弱いキャラクターを演じることができ、楽しいです。

ーー本作は岡本さんをはじめ、豪華キャスト陣が集結しています。

岡本さん　志村役の丹羽くんは、今回が初めてのメインキャラクターなんです。若いながらに必死に頑張っている様子は志村に通じると思います。扇役の中村さんの声は……ズルいんです。僕はいつもズルいと表現しているんですが、声が強いんです。音圧が強くて響きが良い。

しかもめちゃめちゃ演技が上手な方ですから、強キャラ風味が出るんです。単純にキャラクターとしても扇は強いんですが、声も相まってものすごく強い人に見える。第一声を聞いたときに、そう思いました。今回はディレクションによって若めの声を作られていましたが、それでも超絶かっこよかったです。

ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。

岡本さん　日常に刺激が足りないと思っている方にちょうど良い、今の時代に合った、今だからこそ楽しめるアニメだと思います。どこにでもいそうな子である志村が頑張る姿を見て、勇気をもらっていただきたいです。

インタビューのこぼれ話

声優界きってのスイーツ王子としても有名な岡本さん。『喧嘩独学』をスイーツにたとえると!?　「“華々しい夜パフェ”です。彼らはカメラの前で喧嘩をします。それは再生数を稼ぐためです。頑張っている彼らにとって、映えは重要ですから“華々しい”と名付けました。そして、本作は学生たちの物語ですが、学生ならではの昼間のスポーティなイメージはなく、放課後のイメージがあります。ですから、“夜パフェ”としてみました」（岡本さん）。

Information

TVアニメ『喧嘩独学』
4月10日より、フジテレビ『+Ultra』ほかにて、毎週水曜24:55～放送開始
フジテレビ　4月10日より毎週水曜24:55～
関西テレビ　4月11日より毎週木曜26:25～
東海テレビ　4月13日より毎週土曜25:45～
北海道文化放送　4月14日より毎週日曜25:10～
テレビ西日本　4月10日より毎週水曜25:55～
BSフジ　4月17日より毎週水曜24:00～
AT-X　4月14日より毎週日曜23:00～（※毎週木曜29:00、毎週日曜8:00リピート放送あり）
※放送時間は予告なく変更となる場合がございます。
出演：丹羽哲士、岡本信彦、ファイルーズあい、石川由依、武内駿輔、石川界人、青山吉能、中村悠一、杉田智和
『喧嘩独学』原作：PTJ cartoon company・作画：金正賢（『LINEマンガ』連載）
監督：菱田正和　
シリーズ構成：大野敏哉
キャラクターデザイン／総作画監督：宮﨑里美
アクションディレクター／プロップデザイン：鈴木勘太
色彩設計：水野愛子　
美術監督：林竜太
撮影監督：渡邉有正　
編集：本田優規
音響監督：濱野高年　
音楽：やまだ豊
オープニングテーマ ：「Wild Boy」MA55IVE THE RAMPAGE
エンディングテーマ ：「バイラルハック」Crab 蟹 Club
プロデュース：スロウカーブ
アニメーションプロデューサー：乙川将志
アニメーション制作：オクルトノボル
©PTJ cartoon company･金正賢/LDF･喧嘩独学製作委員会
公式サイト：http://kenkadokugaku.com

写真・園山友基　文・田嶋真理　スタイリスト・青木紀一郎（ALVARO）ヘアメイク・NOBU（HAPPS）