
『東京タラレバ娘』に主演の吉高さんにお話しを伺いましたよ。
中だるみの水曜日に、優しくバシッと女子に“喝”!
「改めて2年半ぶりって言われると、え~、そんなに経つ?! って感じです。大人になるにつれて、時間が経つのがどんどん早くなってるというか…。昔、大人の人が“一年があっという間”って言ってましたが、最近ホント、その言葉の意味がよくわかります。久しぶりの連ドラで、私、どうやってあんなにたくさんセリフを覚えていたのか、そもそもどうやって早起きしてたのか…。そのへんの記憶も定かじゃない(笑)」
ドラマの原作はアンアン読者にとっては超おなじみの、東村アキコさんのマンガ『東京タラレバ娘』。吉高さんが演じるのは30歳独身、彼氏ナシの売れない脚本家、鎌田倫子。
「お話をいただいてからマンガを読んだんですが、めちゃくちゃ面白いんだけど、言葉とか図星すぎて苦しかったり、でもだからこそ笑っちゃったり…。冷静に受け止めたら、体中血まみれになりそうなセリフがたくさんありますよね。倫子さん? 倫子さんはダメなところがいっぱいありますよ。なんかね、自意識が強すぎて、周りが見えてなさすぎ! なんとも思ってない相手とか、友達にはすごく優しいのに、気になる男性の前だと、途端に手の伸ばし方がわからなくなっちゃうの。意識しすぎて、傷つきたくないって気持ちが強くなるのかなぁ。あ、そもそも、相手を気になってるという事実すら認めたくないのかも。倫子さん、素直じゃないんですよねぇ」

出演依頼が来たとき、とうとう自分も、人からアラサーと見られる世代に入ったか、と思ったとか。
「正直女優って、24~26歳のあたりは、微妙な年齢なんじゃないかと思ってたんです。刑事ドラマや医療モノだと説得力がないし、お母さん役もまだそんなにはリアルにできない。もちろん、できる役者さんもたくさんいますけどね。この、輪郭がハッキリしない年齢を早く抜けたい気持ちがあった。28歳になった私にとって、この作品が新しい世界の幕開けになるような気がしています。これからは、今までとは違う役がたくさん待ってる気がする」
倫子たちは、2020年の東京オリンピックのとき、幸せを掴んでいなかったらどうしよう…と焦りまくっていますが、吉高さんは、2020年、どうしてると思います?
「オリンピックの年、私30代になってるんですよね。うーん…、倫子たちほどは焦ってないと思うけど、でも、もし仕事で全然結果を出せてなかったら、恋愛に逃げようとしてるかもしれないし、それでもし恋もダメダメだったら、倫子状態になってるのかな…。それはそれで、確かに怖いかも…。でもそんなことより、こんなんでオリンピック開けるの?! 外国の人たちをお迎えできるの?! って、国や東京自体に不安を覚えてますよ、私は(笑)…って今話しながら思ったんですけれど、ちょっと前だったら、私、自分のことばっかりで、社会のことなんて全然考えなかった。うーん、私も年取りましたね、たぶん良い意味で(笑)」
ニット¥39,000 シャツ¥29,000(共にBY MALENE BIRGER青山店/バイ マレーネ ビルガー青山店)
『東京タラレバ娘』 売れない脚本家の倫子と、その親友の香(榮倉奈々)、小雪(大島優子)は、揃って独身&30歳。頑張ってるのに幸せにたどり着けない3人、イタくも面白い幸せ探しの物語。日本テレビ系にて毎週水曜22:00~。
※『anan』2017年1月11日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・三好マリコ(CORAZON) ヘア&メイク・面下伸一(FACCIA)
(by anan編集部)