――映画ではユキオの恋愛はかなりお気軽なものとして描かれています。ご自身の恋愛スタイルは?
太賀:好きな人に対しては積極的です。あ、いや…どうだろう。消極的かもしれません。
――結局、どちら…?
太賀:好きだオーラはめちゃくちゃ醸し出すのに、上手くアプローチできずに悶々…みたいな。
――それって、周りの人たちにバレバレじゃ…。
太賀:女性から見るとどうなのかわからないけど、男子から見たらそうだと思います。僕、男友達には全部オープンにしてなんでも話しちゃうんですよ。「好きになっちゃってどうしようもない」とか「今日はその子と何回しゃべれた!」とか。話せたことは嬉しいんだけど、アプローチできない悔しさもあるんですよね…。「キレイだね」とかサラッと言えたらいいけど僕にはとてもできないから、しゃべった回数で勝負です。童貞みたいですね(笑)。
――男友達からアドバイスは?
太賀:いっぱいしてくれます。実践的だったのは、連絡先をどう聞くかについて。「この映画観たいんだよね」と僕が切り出したら、「私も観たい」と返ってくるだろう。「じゃ、一緒に行こうよ」と言えば、自然と連絡先を聞き出せるぞ、と。このプロセスを何度となくイメトレして当日を迎えたんですけど、肝心の「一緒に行こうよ」がどうしても言えないんですよ…。行きたい空気は出してるんですよ「(声をうわずらせて)し、渋谷でやってるみたいよ」とか。
――女の子から誘ってほしくて空気を出すってことですか?
太賀:いや、「一緒に行こう」は自分で言いたいんです。女の子から誘われたら社交辞令だと思っちゃうんですよ。「うっそだ~!」って茶化しちゃって、自らチャンスを潰しちゃうタイプなんで…。そうとうこじらせてます(笑)。
――最後はどうなったんですか?
太賀:顔をひきつらせて、震えながら言いました(笑)。
――女の子とほいほいLINE交換できちゃうユキオとは真逆!
太賀:僕にはできないですねぇ。LINEといえば、短いやり取りが得意じゃないんです。伝えたいことが多くて「長っ!」と言われるであろう分量を送りがちなタイプ。ほんとうに話がしたい人とは、適当な会話ができない、面倒くさい人間なんです。…あれ? 今、完全に恋バナになってますよね?
――『アンアン』は恋バナ大歓迎です!
太賀:映画の宣伝を入り口に、まんまと乗せられましたね(笑)。あ、でも恋バナ好きなんです。友達とよくしてますよ。