「僕はマンガ好きで、結構少女マンガも読むほうなんです。なので、この作品の存在はもちろん、アジア各国で映像化されている超人気作だということも知っていました。主演のお話をいただいたときは本当に嬉しかったんですが、同時にものすごいプレッシャーが…(笑)」
佐藤さんが演じたのは、ヒロインが恋する入江直樹。イケメンで、しかもIQ200の天才。非の打ち所のないハイスペック男子です。
「マンガを読んで最初に思ったのは、とにかく直樹がキレイだということ。独特のオーラを全身から放っているような人なんです。しかも、最近の少女マンガのヒーローと違って、チャラさがなくてすごく真面目。立ち姿ひとつで自分を表現できる彼の存在感を、僕がどう演じるか、ものすごく悩みました。まずは形から入ろうと思い、毎日走って、公園でシャドウボクシングをして、体脂肪を3%台までダウン。作品のファンをがっかりさせたくなかったんで、そこはストイックに頑張りました!」
勉強はできる完璧ボーイの入江くんですが、ヒロインの琴子から猛アタックを受け、少しずつ彼の心が解けていくのが、物語のポイント。
「琴子は黙っていても思いがだだ漏れちゃう女の子で、とにかく笑顔がかわいい。感情表現が豊かな人って、僕にとっても魅力的。そんな琴子に、最初はツンとしている直樹の心の引き出しが次々と開いていくんですが、その変化を演じ分けるのが難しかった。監督から、“もっと抑えて、気持ちを出しすぎないで!”と言われることが多くて…。迷ったらマンガを読み、コマの間を想像しながら、カメラの前に立ちました」
甘いシーンも当然盛りだくさん。見どころは? と聞いたところ…、
「胸キュンシーンも注目してほしいですが、女性にはぜひ、琴子の頑張りを見てほしい。彼女の突き抜けた明るさによって、直樹を含めみんながハッピーになっていく。そこをぜひ楽しんでください!」